あさイチで多様な夫婦を特集「事実婚」に注目集まる 鈴木おさむ「法的拘束力がないと介護の時に逃げられちゃうんじゃ」 | キャリコネニュース
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あさイチで多様な夫婦を特集「事実婚」に注目集まる 鈴木おさむ「法的拘束力がないと介護の時に逃げられちゃうんじゃ」

法律婚じゃないことのメリットもある、と言います

法律婚じゃないことのメリットもある、と言います

4月17日放送の「あさイチ」(NHK総合)は、事実婚や週末婚、専業主夫など、新しい時代の多様な夫婦の形を特集。ネット上では、とりわけ「事実婚」や「週末婚」が注目を集めた。

51歳の夫と、マンガ家でイラストレーターのMさん(43歳)はバツイチ同士。7年前に事実婚をし、現在4歳の息子がいる。妻のMさんは、最初の結婚で「やってあげなきゃ旦那さんが可哀想」といった親世代の価値観に縛られ、家事を全て一人で抱え込み、無理が出て離婚してしまった。自分を追い込んでしまう面があるため、

「自分の向いていることを考えて、一番ストレスがなくて、耐えたり抑圧したり苦しくない状況を考えて作ろうと思ったら、事実婚が一番ぴったりだった」

と、事実婚を選んだ理由を語った。(文:okei)

「簡単に離れられない状態では、関係性が雑になる」

2人の間には、「家事はこだわりがあるほうが担当、共有財産は持たない、上下関係はつくらない」などの細かいルールが決まっている。「自分の正しさを主張して、それに従えというのは絶対にやってはいけない。ダメ出し禁止。正しさの主張も禁止」で、意見の衝突があれば問題を後回しにせず話し合うという。

2人にとって事実婚でいることは重要で、

「(法的に)簡単に離れられない状態では、絶対隙が出る。関係性が雑になる」

とMさんは語る。法的拘束力が無いほうが、フェアな関係性と緊張感で結婚生活をより良く維持できるという考え方だ。

番組ゲストの鈴木おさむさんは、VTRを見て事実婚に納得したが、「法的に縛られていないと介護になったとき逃げられちゃうんじゃないか」といった不安を口にした。しかし、ノンフィクションライターの亀山早苗さんは、「だから信頼関係を積み上げていこうとする。むしろ事実婚のほうがそういう気持ちが強い」と解説。確かに、熟年離婚は長年の不満がたまった結果だろう。法的拘束力とはそれほどのものではないかもしれない。

水野美紀「『運命の人と出会って一生添い遂げる』という価値観も後付けでは」

しかし視聴者は、意外と事実婚に抵抗感や疑問を示す人が多かった。ツイッターでは「却ってルールに縛られている」「ラクなのは夫婦で、子どもの気持ちは?」など、否定的な声が目立った。一方で、夫婦の細かいルールは事実婚でなくとも取り入れるべきといった意見も出ている。

ゲストで女優の水野美紀さんは、

「(結婚は)いろんな形があってしかるべき。時代はどんどん変わっているし、そもそも結婚制度が出来たのはいつなのか、『運命の人と出会って一生添い遂げる』という価値観も後付けのものなんじゃないか」
「時代はどんどん変わっていくけど、社会保障とか結婚の制度は全然変わっていない。こういう新しい形がどんどん増えていってほしい」

と語っていた。

亀山さんによれば、今は住民票に事実婚を明記する箇所もあり、公証役場で事実婚の公正証書を作ってもらい、それを持ち歩いて子どもの急な入院などに備える人もいるという。千葉市では、来年度から同性婚に限らず事実婚にもパートナーシップ制度を適用する動きが出ている。行政も少しずつだが対応を始めている。今後は多様な結婚の形を認める方向になっていくのではないだろうか。

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