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「明日できることは明日やればいいよね」 IT業界で「2週間ほぼ定時退社してみた」ブログに賛同集まる

もはや定時という概念はあってないようなものになりつつある。多くの企業では残業が常態化しており、ツイッターでも、家に帰れない。体がもたないなど、悲痛な叫びの投稿が多く見られる。

そうした中、はてなの人気ブログ「ゆとりずむ」が6月23日、「定時退社を2週間連続して改めて気がついたこと」という記事を投稿し話題となっている。

「今日はどうやっても間に合わないし、下手なことするより明日ちゃんとしよう」

帰れるときは、帰ろうよ

帰れるときは、帰ろうよ

日帰り出張や徹夜など、IT業界で長時間労働をしてきたという筆者のらくからちゃさん。ふとしたきっかけで仕事に余裕ができたため、2週間毎日ほぼ定時で退社してみたという。

「定時後も会社に残って仕事していると、だいたい同じようにやっている人が居ます。そして、『ちょっとだけ教えて欲しいんだけどさー』なんて言われます。だいたいこれもちょっとではありません(笑)。そして、関わってしまったが最後、悪循環のループに陥ります」

同じように残って仕事をする人から別の仕事を頼まれ、どんどん仕事が増えていく様子を「残業が仲間を呼ぶ」と表現する。自分の仕事をやるはずが、他の人から急な頼まれごとをして結局ほとんど進まなかったという経験は一度はあるのではないだろうか。

「きちんと定時で帰ることが出来るようになると、『今日はどうやっても間に合わないし、下手なことするより明日ちゃんとしよう』と思うようになります」

忙しいときは仕事はたくさんやってくるもの。できるときにやっておきたいという気持ちはわかる。だがらくからちゃさんは、仕事は定時の中でやるべきで、スケジュールのコントロールが大切だと力説。「明日できることは明日やればいいよね」と説いている。

「たまに定時で上がると不安になる」というコメントも

ツイッターやはてなブログでは、

「マジで変わってほしいわ。残業当たり前とかいってる管理職は早く殲滅してほしい」
「これ会社のLINEに流してみたい」
「残業は法律で禁止すべき」

など、このブログに賛同するコメントが続出。コメント数はどんどん増えている。「うちの会社では残るのが当たり前みたいになってるなぁ。たまに定時で上がると不安になる」というコメントもあり、まず意識から変えていく必要がありそうだ。

そもそも、残業ありきでの人員配置やスケジューリング、残業して当たり前という雰囲気では誰も幸せにならない。決められた時間内で終わらせるという意識がなければ、仕事を効率化しようという考えも起きないだろう。自分(編集部S)は以前の勤務先で定時退社するとき、先に帰ることに罪悪感を抱いていたが、それもおかしな話だ。

筆者のらくからちゃさんも、2週間定時退社をしてみて、「どれもこれも普通に働いていた頃には『ないわー』と思っていたことが、気がつけば『あるある』になっていたような気がします」と自分自身の働き方を冷静に見つめることができたようだ。

「誰かが自分から『家族そろって晩ごはんを食べられる社会にしようよ!』と文化を変えていくことも必要なんじゃねえの?」

と残業のない社会を願う言葉でブログを締めくくっている。

あわせてよみたい:タイムカード打刻後に残業やらす

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