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「モノの情報で社会を支えるインフラになる」 在庫管理ソフトのZAICOがキャリア採用を積極募集

株式会社ZAICO 高畑里栄さん

株式会社ZAICO 高畑里栄さん

株式会社ZAICO(ザイコ)は、累計利用社数18万社のクラウド在庫管理システム「zaico」を開発提供しています。製造業を中心に幅広い業種で利用され、2024年11月にはシリーズAラウンドで3億円の資金調達を実施しています。

「モノの情報を、集め、整え、提供し、社会の効率を良くする」を存在目的に、「在庫管理する人をなくす」を目標に掲げて成長中の同社は、現在どのようなポジションで、どのような人材を求めているのか。同社経営管理部人事担当の高畑里栄さんに話を聞きました。(文・構成:キャリコネニュース編集部)

初心者にも簡単に使える「直感的な操作性」を追求

株式会社ZAICO 経営管理部 人事担当 高畑里栄:大学卒業後、開発と人事のキャリアを経験し、2018年ZAICO入社。入社後はカスタマーサクセスやプロダクト企画、広報にも従事。現在は、採用・賃金制度・人事制度の企画運営など幅広く人事業務を行う。

株式会社ZAICO 経営管理部 人事担当 高畑里栄:大学卒業後、開発と人事のキャリアを経験し、2018年ZAICO入社。入社後はカスタマーサクセスやプロダクト企画、広報にも従事。現在は、採用・賃金制度・人事制度の企画運営など幅広く人事業務を行う。

――御社は現在どのような事業を行っていますか。

2016年にリリースした「zaico」の開発提供を行っています。基本的な使い方は、管理したい品目を登録すると、QRコードが発行されます。これをラベルとして印刷して現物に貼り付け、入出庫の際にスマホで読み込むと、データが自動的に登録される仕組みです。

在庫データの一元管理によって、どこに、何がいくつあるかがリアルタイムで確認でき、入出庫の履歴も記録されます。発注点を下回った場合にアラートを表示させたり、発注を効率化したりすることもできます。

特徴はシンプルな画面設計と直感的な操作性で、初心者でもすぐに使い始められます。また、ネットショップやPOSレジとの連携、AIやIoTの活用などによって、人手を介さない在庫数の自動記録なども可能にします。これにより、人手による数え間違えがなくなり、正確な在庫管理とともに現場の省力化や自動化を推進します。

とにかく「わかりやすい」を追求したシステムを目指す

とにかく「わかりやすい」を追求したシステムを目指す

――特化している業界はあるのでしょうか。

市場には業界特化型の在庫管理システムが多くありますが、当社は汎用型を目指しています。モノの情報を整理し、社会の効率を良くするという当社の存在目的を実現するためには、より多くの方に使っていただく必要があるからです。

基本機能はシンプルですがカスタマイズ性も高いため、業種や規模を問わず利用できます。製造業や小売・卸業のお客様が多いですが、サービス業や医療機関、官公庁など幅広く利用されています。

ユーザーアンケートによると、在庫管理の削減時間は平均40%、中には80%、90%以上の削減効果があったという回答もありました。継続利用率は90%以上で、有料版は約3,500社に導入されています。

日本におけるモノを扱う企業は約217万事業所と見込まれ、その多くで在庫管理が必要ですので、「累計利用社数18万社」は決して大きいとは言えないかもしれませんが、一般的なプロダクトとしては大きな数字だと思います。

創業者が家業の倉庫で学んだ「簡単さは価値」

――「zaico」はどのような経緯で開発されたのでしょうか。

代表の田村壽英(としひで)の実家が営む、山形県米沢市の小さな倉庫会社の社内システムが原型になっています。当時、倉庫内の在庫状況は担当者の頭の中にしか入っておらず、既存の市販ソフトを購入しても「むずかしい」「めんどくさい」と現場の年配社員から反対され、導入がうまくいかなかったようです。

一方で、同じ人たちがお昼の休憩時間にスマホを夢中になって操作しています。その様子を見て、システム開発会社で働きながら家業の手伝いをしていた田村が「スマホアプリならみんな使ってくれるんじゃないか」と試作したのが、ボタンが4つだけのシンプルな在庫管理アプリでした。

このアプリの操作の簡単さは、現場で働く人たちに受け入れられて浸透し、現在のzaicoへと発展していきます。田村はこの倉庫で「簡単さは価値」という学びを得て、究極の簡単さとして「在庫管理そのものがなくなる」世界を目指しています。

在庫管理をなくすために「モノのデータ取得」を徹底

在庫管理をなくすために「モノのデータ取得」を徹底

――「在庫管理そのものがなくなる」とはどういう意味でしょうか。

在庫管理の完全自動化です。いくらアプリが使いやすくなっても、人間がモノの確認をしている限り、難しさや手間、不正確さが残ります。そこで私たちは、人が数えなくてもモノの情報を自動的にクラウドに取り込み、管理できる仕組みを作っています。

例えば、IoT重量計の「ZAICON」、無線ICタグRFID対応の「R-ZAICO」、AI OCRといった技術の活用です。これによって、作業者の負担軽減だけでなく、在庫の正確性向上、過剰在庫や欠品の防止など、企業全体の効率化を実現します。

――在庫管理の自動化は大きなメリットを生みそうです。

お客様にとっての一番のメリットは、人手不足や業務負担の軽減です。在庫管理を省力化することで本来の業務に集中でき、残業時間も削減できます。また、どこに何がどれだけあるかがリアルタイムで分かるので、必要な時に必要な場所へモノを最適に移動でき、過剰在庫や欠品を減らせます。

余剰がある場所から不足している場所へモノを流せば、無駄な生産や廃棄の削減にもつながります。取引先の在庫不足を事前に検知して自動納品したり発注漏れを防いだりするなど、企業間の連携もスムーズになり、社会全体の効率化にもつながるインフラとしての役割も果たすことができます。

あらゆるモノの情報を集め、整え、世の中に提供し、社会全体を効率化したい。当社の夢である「モノの情報で社会を支えるインフラになる」とは、現場の負担軽減から始まり、社会全体の最適化・効率化にまで広がる壮大なものです。

会社の「存在目的の実現」に共感できる人を採用

――現在どのようなキャリア採用に注力していますか。

全方位で採用を行っていますが、若手では特にITエンジニアの募集に注力しています。職種としては、「zaico」の新機能開発や既存機能の改善を行うWEBエンジニア、iOSエンジニア、Androidエンジニアを募集しています。

フルリモート環境で仕事を教えるのが難しい面もあるため、自律的に仕事を進められるか、わからないことがあればきちんと質問できるかなどを見ています。経験が少なくても、例えば「この1年でこれだけできるようになっている」といった伸び率を重視し、ポテンシャルを評価することもあります。

また営業職として、フィールドセールスやカスタマーサクセスも募集しています。IT系の営業経験があれば理想的ですが、コミュニケーションスキルがあれば2年程度の営業経験でも十分です。まずは当社の存在目的にわくわくできるかどうか、私たちが目指す世界観に共感できるかどうかを強く見ています。

職種共通の特徴は、従業員全員がフルリモートワーク、フレックスタイム制で勤務していることです。コミュニケーションはすべてGoogle MeetとSlackで行いますので、各職務の経験者であることと、自分主導でアウトプットできることが前提となります。

営業も、お客様のところへ直接商談に行くことはほとんどなく、基本的にネットマーケティングが獲得したリードに対して電話やメール、オンライン会議などでアプローチする形になります。お客様は中小企業が中心ですが、大手企業からの引き合いも多くなってきているところです。

なお、今年の採用はコアメンバーとなってくれるような方の採用に注力し、その方たちを中心に、来年以降は数を増やしていく予定です。周囲と協調しながら成果を出せる、当社の価値基準に沿ったカルチャーにマッチする人を求めています。

会社として実現を目指している「ZAICOの存在目的」

会社として実現を目指している「ZAICOの存在目的」

――御社のカルチャーとはどのようなものですか。

まず、事業がユニークで、目指すところがビジョナリーであることです。私たちは「モノの情報を、集め、整え、提供し、社会の効率を良くする」という存在目的を掲げています。当社の従業員は、すべてこの存在目的を共有し、実現に向かって取り組んでいます。

そして、存在目的を達成するための直近の目標が「在庫管理する人をなくす」、つまり在庫管理の完全自動化です。すべての仕事は存在目的に向かって行われており、「zaico」の新しい機能や、将来リリースされるサービスもこの方向を実現するものになります。

「神輿でGo!」で息を合わせることが大事

――まずは目指す姿を共有して欲しいということですね。

このほか当社では、大事にしている3つの価値観を掲げて独自のカルチャーを築いています。1つ目は「顧客ドリブン」。自分たちが提供する課題解決が、お客様にとって経済価値の大きなものになっているかどうかを、エゴを捨てて立ち戻って考え直すということです。

2つ目は「全員エジソン」。当社が掲げる存在目的を実現するには、発明の積み重ねが必要です。当社のサービス・製品・社内体制が進化すると信じて、試行錯誤を根気強く繰り返す姿勢を大切にしています。

3つ目の「神輿(みこし)でGo!」は、当社の存在目的に向かって、社員が神輿を一緒に担ぎ、前に進める必要がありますが、そのときに「息を合わせる」ことが重要であるという意味です。息を合わせるときは、意識的、積極的に言葉を尽くして互いを知る必要があります。

ZAICOのカルチャー(価値基準)

ZAICOのカルチャー(価値基準)

――あえて最も重視されているものをあげるとしたらどれですか。

どれも重要ですが、「神輿(みこし)でGo!」は特に大事にしているかもしれません。フルリモートで各自が一人で業務を担当していると、「ZAICOに属している意味は何だろう?」と見えなくなる瞬間があります。

しかし、チームで話し合い、フィードバックをもらえると、他のメンバーと一緒に目指す姿の実現に向けて取り組む感覚ができて、「ZAICOにいてよかった」と感じられます。情報やフィードバックを投げ合い、同じ担ぎ手として互いにZAICOというお祭りをワイワイ楽しみながら一丸となって駆け抜けようということです。

これは代表の田村が「わくわく」を大切にしているという影響もあります。当社は成長フェーズにあるため、厳しい状況に置かれることも多々ありますが、そんな状況もわいわいと楽しむことが大切だと考えています。ただ上からの指示に従って働くのではなく、自分たちで考え、楽しみながら成長していける環境が重要だと考えています。

全国から全社員が集まるミーティングを年1回開催

――フルリモートということは全国に社員が散らばっているのですか。

北は北海道から、南は沖縄の石垣島までおります。米沢の本社は一度も訪れたことがない社員も多くいます。ただし年1回は全社員で集まる機会を設けており、社員が集まりやすい場所を、その集まりで何を達成したいかに応じて決めています。

直近は東京で、その前は大阪で開催しました。営業は山形の展示場で研修をしたり、エンジニアはハッカソンで集合したりすることもあります。採用面接も、実際に会うケースもありますが、すべてリモートというケースも珍しくありません。

「全体定例」が月4回、リアルな大規模ミーティングを年1回開催

「全体定例」が月4回、リアルな大規模ミーティングを年1回開催

――候補者に御社の魅力をどう伝えていますか。

興味を持ってもらった方に対して、社会を変えていきたい、という強い思いや世界観を説明しています。フルリモートなどの条件面は多くの方にとって最初の引き金となる部分ですが、そこから先の、私たちのビジョンや目指すものに共感してもらえるかが重要です。

アピールポイントは、職種によっても異なります。エンジニアには大きなインフラを作る存在目的を、営業には競合との違いやサービスの強みを伝えています。zaicoは様々なチャネルからデータを取得でき、様々なものと連携できる点が強みです。在庫管理システムとしてはかなり多くの競合が存在しますが、zaicoの強みはデータ取得の簡単さとデータの整理・見やすさにあります。

働き方については、無駄な制限がなくパフォーマンスを最大化できる環境を整えていることをアピールしています。例えば、自宅だけでなく様々な場所で働ける柔軟性があり、どうすればパフォーマンスを上げられるかを常に考えています。裁量を持って働きたい方に魅力を感じていただけるよう努めています。

キャリア採用のフォローを強化中

――入社後の定着・活躍支援のための取り組みはありますか。

以前は「キャリア採用は経験者だから大丈夫だろう」と、組織作りやカルチャー形成について特別なフォローをしていませんでしたが、現在は改善しました。現場メンバーが受け入れ準備や初期対応をしっかりと行い、新しく入ってきた方が「ZAICOにいてよかった」と思えるフォロー体制を整えています。

入社後3カ月間は定期的に振り返りを行い、マネージャーと期待値のすり合わせをしています。具体的には、「これぐらいのことをやってほしい」という期待値を言語化し、それに対してどれだけできているかを確認しています。また、メンターとの1on1を通じて悩みや課題を話し合う場を設けています。

人事部門でも、定期的に問題がないか確認するなどフォロー体制を整えています。また、オンラインでのランチ会を開催するなど、会社やチームに馴染める環境づくりにも力を入れています。

年1回は全社員で集まる機会を設けている

年1回は全社員で集まる機会を設けている

――今後はどのような新しい取り組みを考えていますか。

いわゆる「候補者体験」の向上に取り組もうとしています。現在は面接後に、候補者に対して当社から「こんなところが素敵でした」とフィードバックしていますが、今後は候補者から当社へのフィードバックも積極的に受け入れ、改善につなげていきます。

特に、選考途中で辞退した方からの率直な意見は貴重です。辞退を決めた方は忖度なく本音を話してくれる可能性が高いので、そうした声を集めて採用プロセスの改善に活かしていきたいと考えています。

私たちは、ZAICOは素晴らしい会社だと自負していますが、会社の魅力が伝わっていないケースもあり、それはもったいないと感じています。会社紹介資料に載せるだけでなく、どうすれば魅力を適切に伝えられるか改善していきたいと考えています。

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