どう考えてもおかしい職場のルールに疑問を抱いた事はないだろうか。大阪府に住む40代女性は、以前「玩具を取り扱う店舗」でパートとして働いていた時に、店舗の規則に疑問を持ったという。
そのルールは「万引き」に関するもの。ある日
「小学生低学年の少年が、チラチラこちらを気にしながら什器の棚の裏でコソコソ何かしていた」
異変に気づいた女性が遠回りしつつ近づくと、店の商品をリュックに詰めているのを発見した。(文:國伊レン)
「店の外まで商品を確実に持ち出した後でないと指摘してはいけない」?
万引きであることを察知した女性は、驚きとショックを受けつつ
「あれ、なにしてる? お金払ったもの?」
と少年に聞き、腕をつかんで社員を呼び、助けを求めた。リュックの中には未会計の玩具が複数あったという。だが、社員は少年の行為よりも女性の対応を注意してきたそうだ。
「まず、万引きの疑いのある子供さんについての扱いは教わってなかったのですが、インカムで『万引き』と言うワードを使うな、と指摘されました」
「そして、店の外まで商品を確実に持ち出した後でないと指摘してはいけない、と注意されました」
万引き未遂をした少年に対しては「駄目やで~」の一言で終わらせたそうで「店の対応にはかなり失望しました」と振り返る女性。当時は自身に年の近い子供がいたこともあり
「教育も兼ねて声かけして、万引きを未然に防ぎたかったのですが」
と、悔しさを滲ませる。店から出るまでは声をかけないルールにしている店も多いようだが、万引きには毅然とした対応が必要だろう。女性は「この会社あかんな」と、今でも思い出すことがあるそうだ。
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