働く女性の74.4%「クリスマスの予定なし」 若者のクリスマスの過ごし方まとめ
イルミネーションの輝きが夜の街並みを彩る12月。クリスマスや忘年会などイベントが多い年末が近づいてきた。社会人になれば、職場関係や気の合う仲間と忘年会の予定がギッシリ詰まっている人もいることだろう。しかしクリスマスとなるとプライベートな話になり、”誰と過ごすか”、”何をするか”が悩みどころではないか?
マイナビウーマンが働く女性を対象に実施した「クリスマスの過ごし方」に関する調査によれば、「今年のクリスマスにデートの予定があるか?」という問いに「ない」と答えた人は74.4%という結果が出た。
「クリスマス=カップルで過ごす行事」とと思われがちな風潮があるが、実際のところ、若者たちはクリスマスをどのようにう過ごしているのか?最近のクリスマスの過ごし方について傾向をまとめた。
「”仕事が忙しい”を言い訳にできない」クリぼっち女子たちの嘆き
2017年10月、匿名掲示板「ガールズちゃんねる」に次のようなトピックが投稿された。
24歳ひとり暮らしで家族、彼氏、友達も居ないというトピ主が、「今年もクリぼっちで一人で年越しになる予感な人居ませんか?」と呼びかけると、同じ境遇の女性が続々と集結。
特に今年は23、24日が土日という暦に「仕事だから」という言い訳は通用せず、「(仕事)していたい」「逆に仕事の人羨ましい」という声があがった。また、「11月彼氏作りたいな」「今が頑張りどころ」と、希望を捨てない女子も。
すでに達観の域に入った女子たちは、「30過ぎるとどうでもよくなる」「いつも一人だから関係なく」といった戒めも。 一人で”ケーキバイキング”やキタサンブラックが引退するイブの”有馬記念が待ち遠しい馬女”など、クリぼっち満喫派の声もあった。【→詳しく見る】
3割の女子が「クリスマスに残業してもOK」 残業を断る女子に冷たい声も
イブとクリスマスが平日だった2年前に遡ってみよう。ツイッターでは、クリスマスの予定は「もちろん残業」とのつぶやきが目立った。養命酒製造の調査では、37%の女性が「クリスマスに残業してもいい」と回答している。
この結果が「ガールズちゃんねる」で話題となり、クリスマス残業を断る同性に冷ややかな声が続出した。
「クリスマスだから残業NGとか意味不明」「逆に7割の女子がNGなの??」と驚愕するコメントに賛同する声が圧倒的多数だった。【→詳しく見る】
23%がクリスマスの存在そのものに不満!「クリスマス=恋人同士で過ごす」という風潮にイライラ
不満買取センターが「クリスマスについての不満」について調査したところ、1位「クリスマスケーキ(25%)」、2位「クリスマスの存在(23%)」を不満に感じるという結果となった。
クリスマスケーキに対する不満には「高い割に質が伴わない」など “クリスマスの存在”そのものに不満を持つ人が多いようだ。また「独身者はクリスマスに何らかの予定を入れないといけないという圧力のようなものを感じる」「外出するとカップルが多すぎてイライラする」など、クリスマスを”恋人同士で過ごす”風潮に不満を抱く人が目立っていた。【→詳しく見る】
クリスマスに”お一人様”で何が悪い? 「ロンリーウーマン特集」に批判殺到!
クリスマスは恋人同士で過ごす1年で一番大切な日――。そんな風潮も、現代の若者には通用しないのだろうか。2015年のクリスマスには、「めざましテレビ」が「ロンリーウーマン特集」を放送。
番組は、クリスマスをひとりで過ごす女性に焦点を当て、「なぜイブに一人で過ごしているのか?」とカメラを向けた。
放送内容に対し、ツイッターでは「殴られたいのかな?」「ほんと失礼の塊、ほっとけや」「余計なお世話」「企画ゴミだろ」など批判の声がエスカレートし、「ロンリーウーマン」がトレンド入りする事態に。
テレビ局への苦言を呈する書き込みも急増し、「ドン引きだわ。1ミリも面白くない上に不愉快」など金曜の朝から番組への批判が殺到した。【→詳しく見る】
クリスマスは自宅でまったり過ごすカップルが急増!理由は「疲れているから」
今の若者にとって、クリスマスが平日か週末かはあまり関係ないのかもしれない。DeNAトラベルの調査によれば、「クリスマスを特別な日だと感じる」と答えた男性は52.5%、女性は約70.4%だった。やはり女性の方がクリスマスを”特別な日”と意識しているようだ。
「クリスマスをパートナーと過ごす」と回答した人に、「クリスマスにしたいこと」を尋ねると、「自宅でまったり」(31.9%)がトップに浮上。2016年は天皇誕生日が金曜日、24、25日が土日と3連休だったこともあり、お泊りができる絶好のチャンスだったはずだが、理由は「疲れているから」が1位と意外な結果となった。【→詳しく見る】
一人で鍋パしようが、何して過ごそうが勝手じゃない? 煌びやかなイルミネーションより”自宅でまったりしたい”若者たち
ミシュラン三ツ星レストランで豪華ディナーを満喫し、人気ホテルのスイートルームでイチャチャ。さらに1年で一番大切な日のために豪華なプレゼントを準備――。
「クリスマス=恋人と過ごす日」としてお金を浪費する、バブル絶頂期に築かれた習慣は、現代の若者の価値観には合わない。煌びやかな時代を知らない平成生まれの彼らは、クリスマスに見栄を張ろうなんて気は到底なさそうだ。
恋人がいても「疲れているから自宅でまったりしたい」という現実こそ、今の日本社会を象徴している。
ひょっとしたら”クリぼっち”という言葉は近い将来、死語になるかもしれない。一人で鍋パしようが、カップルでまったりしようが、それぞれが充実したクリスマスを過ごせば良いのだから。