男女平等が叫ばれて久しいが、そうは言ってもレディーファーストに頭を悩ませている男性も多いだろう。掲示板ミクルに9月、そんな悩める男性からの相談が寄せられた。【関連:「ソファ席を譲らない男性は自己中なんでしょうか?」 女性の投稿が話題に】
30代の男性投稿者は彼女と飲食店に行った時、何気なく奥のソファ席に座り、彼女が手前側の木製の椅子に腰を掛けたという。ただ、周囲のカップルから嘲笑されてしまい、店を出た後に彼女から
「さっき言えなかったけど、男の人はソファーじゃない方がいいかもね。わたしはどっちでもいいけど」
「ないと思うけど、もし仕事とかで女性と同席する事あったら、奥の席をすすめてあげた方がいいかもよ」
と言われ、女性にソファー席を譲らなければいけない暗黙のルールにモヤモヤさせられたようだ。(文:石川祐介)
「”おっ、こいつ出来る男だな”と思います」
女性をソファー席に座らせるのはマナー、という指摘が相次いだ。
「確かに、それが出来る男性は紳士的で好感を持てますし、『気が利く人なんだな~』ってイメージは持ちますね」
「別に彼氏がソファーに座るのはなんとも思わないけど、知らない人と行った時にソファー側に案内してもらえると、『おっ、こいつ出来る男だな』と思います。暗黙の了解ではないけど気遣いが出来る人間というとこで付加価値はつくかも」
座る席なんて気にしないとしながらも、どこかで「ソファー席に座らせてほしい」と考えている女性は多くいそうだ。
「うちのダンナが奥のソファーにさっさか座り、私が手前の木の椅子です。壁に向かって私はダンナの顔しか見えず、ダンナは『お~混んで来たわ、お~意外と店は奥行きあって広いんだな』と店内を見渡して店の雰囲気を楽しんでいます。何度か言いましたが数回後には奥に。『もうこの人無理だわ』と思っています」
コメントを寄せた夫婦の中には、夫にあきれ返っている妻の声もあった。熟年夫婦ならまだしも、結婚前のカップルなら尚更気を遣う必要はあるかもしれない。「どこに座るか?」は、男性として抑えておかなければいけない必須マナーなのだろう。
「正直ソファーに座りたいが仕方なく譲っている」という男性も
一方で「俺は正直ソファーに座りたいが仕方なく譲ってる。もちろんこんな事を本人には言わないが」と本音を漏らす男性側の声もある。
「なんか言い方が嫌味ぽくて、『そんな女性と付き合いたくないなぁ』と思いました」
逆に、彼女に対して嫌悪感を示す声もみられ、暗黙のルールに辟易している人は多くいた。
だが、「結婚して彼女が妊婦になったりしたら、さすがにソファーに座らせないとまずい」といった指摘があるように、一緒にいると人が妊娠や、怪我をしている場合は、投稿者だって気を遣ってソファー席を勧めたかもしれない。
一見矛盾するように見える男女平等とレディーファーストだが、迷わずに行動を選択できる人がいるのも事実。投稿者もぜひ失敗から学んで、紳士的に女性をエスコートできる男性になってほしい。