私の27歳──3連休は海外へ。子どもの未来をつくる仕事に就いた私が常に旅する理由 | キャリコネニュース
おかげさまで6周年 メルマガ読者数
65万人以上!

私の27歳──3連休は海外へ。子どもの未来をつくる仕事に就いた私が常に旅する理由

▲好きなことには貪欲で、思い立ったらすぐ行動に移す! それが私のスタンスです

▲好きなことには貪欲で、思い立ったらすぐ行動に移す! それが私のスタンスです

平均寿命から逆算すると、人生の3分の1を迎える「27歳」。社会でそれなりに経験を積んできたけど、まだまだ一人前とは言い切れない……そんな揺れ動くこの時期をどう過ごしたのか。ヒューマンスターチャイルドで働く佐藤 仁美の「27歳」を追いました。さて、あなたは、どんな27歳を送っていましたか?【talentbookで読む】

3連休ならすぐに海外へ。パスポートはスタンプラリー状態!

「仁美先生、次の休みはどこ行くんですか?」

保育園の同僚の先生方は世間話がてら、そう話しかけてくれます。そのくらい、私の休日は”どこかに行く”がベースライン。

3連休あれば海外にいっちゃうし、2連休でも国内旅行へ。グアムやバリ、アジア各国も大好きで数え切れないほど行っているし、カナダではオーロラを2日連続で見れて、ほんとラッキー!パスポートに押された無数の出入国スタンプを見返すと、あらためて「旅しているなあ!」って思いますね。

親が転勤族で、あちこちに移動するのが普通だったからか、どんな場所にもなじめるし、旅行を通じて出会った人も多くて。いろんな国に知り合いがいて、泊めてもらったり、一緒に観光したり。同じように旅が好きな人たちとつながっていられる時間は本当に幸せです。

もちろん、13年も働いているので保育士の仕事は超大好きですよ。主任を任されているくらいだから責任感は人一倍あると思っているし、子どもたちはみんな可愛いし。

だけど、子どもたちが毎日安全に過ごせるようにすごく気を張っている部分もある。それが毎日だし、自宅と職場だけの往復だけの生活は、私にはちょっと窮屈で。だから私には、旅行に出る、日常から離れる、そんな思い切ったリセットをすることが必要。

旅で自分だけの時間を過ごして、充電できたらまた元気に仕事!これが私の日常なんです。

27歳。貯金を切り崩して、1年間遊び尽くすつもりだった

▲オーストラリアで出会ったイギリス人のヒラリーと。国籍も年齢も超えた絆

▲オーストラリアで出会ったイギリス人のヒラリーと。国籍も年齢も超えた絆

27歳の1年間は、ほぼ働かなかったですね。

それまで同じ保育園で4年間働いていて、「次は違う保育環境も見てみたいな」と考えていたことと、「何も考えず、趣味の旅行に没頭したい!」っていうストレートな想いもあって。

ワーキングホリデーでもいいし貯金を切り崩してもいいし、っていうふんわりした気持ちで、ただとにかく1年間好きに暮らそう、遊びつくそう!って決めたんです。3月末で退職して、いったん祖父母の住む熊本に帰って、そこからまずはタイに飛んで。

そうしたら友達から「仁美、大丈夫!?」って連絡が来て、何かと思ったら、「熊本で地震だよ!!」って……

そう、2017年4月の熊本地震です。

親戚の家は全壊でした。今はもう建て直しているんですけど、更地にするときはその場にいた全員で泣きましたね。でも、家族とか親戚、友達も含めて、私が知っている中で亡くなった人はいなくて。それだけがよかったです。生きているなら、命があるなら、それで大丈夫だねって。

震災のボランティアもやりました。軽トラに乗ったり、瓦礫や土のうを運んだりして。でも私にとっては「趣味の旅行に没頭するための1年」だったから、旅行の日程を入れつつ、その合間にボランティアをするっていう生活でした。この年は、なんだかんだ言って6カ国を旅しましたね。

想い出深いのは、単身でオーストラリアにたったときかな。1カ月間バックパッカーとして旅をしたときは、ふと思いついて、アデレードからエアーズロックまでをたどる8泊9日のキャンプツアーに参加。

ツアー参加者の中でアジア人は私だけっていうのは、私的には全然平気だったんですけど、イギリス人のおばあちゃんが心配してくれたのか、いろいろ話しかけてくれて。40歳くらいの年齢差があったのに、なんだか意気投合しちゃって。

2年後、彼女が日本に旅行に来たときは私の家に何日か泊まって、一緒に観光もしたほど親交が深まっちゃったんです。保育士の仕事だけだったら、こんな出会いなんてない。やっぱ旅行って最高だな~!って、あらためて思いました。

「毎日が楽しい!」ってかみしめながら、人生を歩んでいきたい

▲写真を撮るのが好きで、ずっと一緒に旅してきたカメラたち。水中用、自撮り用など使い分けています

▲写真を撮るのが好きで、ずっと一緒に旅してきたカメラたち。水中用、自撮り用など使い分けています

今働いている園は全園児で60人くらいの規模なので、子どもの顔と名前はもちろん、親御さんの顔や家族構成まで全体をしっかり見れている感じがいいですね。朝の親御さんの雰囲気で察知できることもあるし、もちろん一緒に働く先生方のその日の感じを把握することとかも大事って思う。

保育園は子どもが安全に過ごせる場所であるのはもちろん、先生方が快適に働くことも大事って思っていて。「ここが使いづらい」と耳にしたら工具を持ってすぐ直しにいくし、「こうやればもっと円滑に行くんじゃないか」ということには、すぐに手を出しちゃいます。

先生一人ひとりの得意とか苦手みたいなところを探してうまく仕事を割り振ったり、現場の声を上にあげることも積極的にやりますね。

「仁美先生、人のことを良く見ているね」って言ってもらうことも多いかな。保育の仕事って、子どもや周囲の人を良く見ていないとできないと思っているので、それは自分の特技かも。人を見る目は旅先でも何かと役に立つんですよね、って、結局趣味につなげちゃうけど(笑)。

とりあえず、平日は仕事で子どもに会えるのが楽しいし、休日が来るのも楽しいって思える。人生、いつどうなるかわからないけど、こうやって毎日楽しい!って思える自分が好きだし、この先もずっと、楽しいって感じながら暮らしていけたらいいなあって思っています。

夢は……バーで、カフェで、ゲストハウスで、託児OKの「スナック仁美」

▲「ここなら自分らしく活躍できそう!」と感じられる職場を直感で選んできた気がします

▲「ここなら自分らしく活躍できそう!」と感じられる職場を直感で選んできた気がします

まだまだいきたいところも、体験したいことも、いっぱいあります。

次にいきたいのはフィンランド。冬のオーロラはまだ見ていないし、マイナス51度というものを体感してみたい!どれだけ寒くて痛いんだろう。現地のサウナも入りたいなあ。

こんな私ですけど最終的な野望っていうか、毎年、七夕の短冊に書いているくらい、かなえたい夢があるんです。それは「スナック仁美」を開くこと!

保育園でも親御さんたちが、「仁美先生、今年も短冊見たよ」「スナック仁美ができたら飲みにいかなきゃ」なんて言ってくれるほど、もはや公認の夢(笑)。

お酒も好き、コーヒーも好きなので、朝はカフェやって、夜はスナック。ゲストハウスにしちゃっても楽しそうだし、日中は託児もやりたいなあ。私の好きなこととかこれまでの経験をぎゅっと詰め込んだ場所に、朝から晩までいろいろな人が集まってくれたら最高ですよね。

小さいころから引っ越し続きだったことや、今でもあちこち旅行に出ているからこそ、ここが私の拠点だよって思える場所があってもいいかなあっていう想いも、ちょっとあるんです。

ただ、私の性格的に、思い立ったらフラっとどこかに旅行したくなっちゃうから、毎日営業できるかな。それが心配ですよね(笑)。

すべての人が自分らしさをみつけ、いきいきできる社会をつくりたい。

ヒューマングループは一人ひとりの「SELFing」を応援します。

ヒューマンホールディングス株式会社

この会社にアクションする

アーカイブ