フィンランド出身のメロディックデスメタル・バンド、チルドレン・オブ・ボドムのギタリスト/ボーカリストのアレキシ・ライホさんが死去したというニュースが1月4日、ネット上で話題になった。死因は未発表。享年41歳だった。
現地メディアによると、亡くなったのは先週。アレキシさんのマネジメントオフィスが自宅で亡くなったことを発表していたという。1993年の前身バンドの結成以降、速弾きやデスボイス、優れたメロディーセンスを生かした楽曲で、世界的なギタリストとして評価されてきた。
ボーカル藤原「2010年代前半は”チルボド”を含むヘビメタをいっぱい聴いていました」
アレキシさんは、日本の4人組バンド、Official髭男dismの結成のきっかけになったことでも知られる。ギターの小笹大輔さん(26)はパンクロックやメロコアが好きで、中学3年の時にはアレキシさんと同じ形のギターを使っていたという。
これを見つけた当時高校2年のボーカル、藤原聡さん(29)が小笹さんに声をかけて2012年のバンド結成に至った。2人とも10代の頃はメタルが好きだったといい、ピアノが印象的な現在の曲調とは異なり、やや意外性を感じる。
藤原さんは昨年7月に公開された対談動画の中で、
「ちょうど2010年代が始まった時って、僕がヘビメタとかを聴いていた時期。スリップノットがきっかけで、あとはチルドレン・オブ・ボドムとか、クリプトプシーとか、ラム・オブ・ゴッドとか、そういうヘビメタをすごくいっぱい聴いていました」
と”チルドレン・オブ・ボドム”の名前を出して、自身のバックボーンを語っていた。
スティーブ・ヴァイも追悼「尊敬でき、親しみを感じさせ、穏やかで気取らない人だった」
米ギタリスト、スティーブ・ヴァイさんは1月5日、インスタグラムに追悼のコメントを投稿。アレキシさんと、同じくギタリストのザック・ワイルドさんとの3人で表紙を飾った『ギター・ワールド』誌のキャプチャとともに、
「彼に何度かお会いし、雑誌で共演できたことは幸運でした」
とコメントした。また、アレキシさんの人柄については「彼はいつも尊敬でき、親しみを感じさせ、穏やかで気取らない人でした」とも綴っている。
ツイッターでも、駐日フィンランド大使館が「日本にも沢山のファンがいたよね。フィンランドでも各メディアが大きく追悼記事を出しているよ」などと投稿したほか、ファンからは「ギタープレイ、シャウト全部大好きでした」「僕より若いのに残念だ。合掌…」と悲嘆に暮れる声が相次いだ。