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「意識の高いツイートに精神的ダメージをくらった」 メンタル不調時のSNSとの付き合い方

「意識の高いツイートに精神的ダメージをくらった」

「意識の高いツイートに精神的ダメージをくらった」

現在、ツイッターをはじめとした各種SNSには、うつ病や適応障害などメンタルヘルスの不調に関連するアカウントがたくさんあります。うまく使えば効率的に情報収集ができ、励まし合う仲間を見つけることができます。

一方、SNSの利用頻度が高いほどうつ病になりやすいという研究もあります。メンタルを病んでいるとき、SNSとはどのように付き合っていくべきなのでしょうか。(文:藤田里加)

「バリバリ働いている投稿と今の自分を比べて、引け目を感じました」

ツイッターでいわゆる”意識高い系”のユーザーとつながっていたAさん(20代・女性)。仕事でのストレスから軽度抑うつ状態・HSP気質と診断され、会社を休職することになりました。休職後、ツイッターを見ると落ち込み気味になってしまったといいます。

「意識が高くバリバリ働いている投稿と今の自分を比べて、引け目を感じました。その投稿自体は何も悪くないのに、『自分は甘えているだけなんじゃないか』と勝手に自分を責めてダメージを受けていました。自責はストレスの原因になるとカウンセラーから言われていたので、しばらくそのアカウントは停止することにしました」

同じ境遇の人とつながろうとしても結局”比較して落ち込む”

Aさんは、「近しい状況にいる人と情報交換ができる」というツイッターの楽しさも知っていたので、アカウントを新たに作成し、自分と同じ不調に悩んでいる人とつながろうとしたそうです。

「私の場合、うつ病やHSPの人と積極的につながりました。前向きなメッセージや臨床心理士の方の発信を見て、励まされる瞬間もありました」

しかし、1週間も経たないうちに断念してしまったといいます。

「弱音を言い合える友達を作ろうとしても、結局は自分と比べてしまってダメでした。たとえば、うつ改善のために今日頑張ったことをアップしている投稿に対して『私も頑張らなきゃいけない』というプレッシャーを感じ、ストレスに。また、ツイッターでは愚痴や不満が共感を集めやすい傾向があり、ネガティブな投稿が自動表示されるため、見たくないものまで目に入ってきます。ますます病むと思って次第に見なくなり、結局アカウントは削除してしまいました」

SNSにはその人のよい面だけを切り取った投稿があふれており、中には自虐を装った「自虐風自慢」や、よく見るとブランド物や恋人の影が写っている「匂わせ投稿」なども。そういった投稿に敏感に反応し、「あの人はあんなに充実しているのに、なぜ自分はダメなんだろう…」と、自分と比較して落ち込みや不安を感じてしまうのです。

「インスタ、ツイッターを退会したら体調が少し良くなった」という声も

メンタルヘルスの調子が良くないとき、SNSとはどのように付き合っていくべきでしょうか。女性向け掲示板「ガールズちゃんねる」にも「メンタルヘルス失調中のSNS」というスレッドがありました。その中から、上手に付き合っている体験談をご紹介します。

(1)思い切ってすべてやめてしまう

「摂食障害、不安障害、強迫性障害を患ってて通院してます。なぜか唐突にSNSをリセットしたくなってInstagram、Twitterを退会したら体調が少し、良くなりました」

(2)フォローするアカウントを選ぶ

「今は公式的なアカウントや動物のアカウント中心にフォローしてるし、放置しやすい状態にしてる」

(3)前向きになれる活用をする

「逆に私より症状がきつかったり、障害を持ってたりする人たちが工夫して前向きに生活してる様子を教えてくれるSNSは凄く励みになる」

メンタルヘルスの調子が良くないときはSNSと適度な距離を保ちましょう。ネガティブな感情を引き起こす不快な投稿を見ないようにするなど、メンタルの状態を最優先にした付き合い方をしていくのがおすすめです。

【筆者プロフィール】藤田里加 新卒で大手メーカーに入社し、新卒採用を担当。現在はベンチャー企業で働き、副業としてWebマーケティング・ライティングを行っている。2020年12月より(株)STORY CAREERに参画。HSP気質を持ち、「働く上でのメンタルヘルスケア」を主なテーマとしている。

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