年間休日136日、テレワークの促進!子育て社員が働きやすい職場を目指して「本気の働き方改革」 | キャリコネニュース
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年間休日136日、テレワークの促進!子育て社員が働きやすい職場を目指して「本気の働き方改革」

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神戸市に本社を構え、船舶の燃料などの計測機器「液面計」で国内トップシェアを誇るセムコ株式会社さん。

仕事と家庭との両立が図りやすい制度や、社員一人一人の成長や活躍を考えて社内コーチングの導入やチームコーチングによる組織開発など、将来的に縦割りの組織ではなく、ティール組織のようなフラット型の組織を実現させるべく、2006年より社内の人事制度の新設や改定、働きがい向上施策に取り組んでこられました。

2020年8月にホワイト企業認定、最高峰ランクのプラチナを取得。これまでの制度改定やビジョン・フィロソフィを社員で策定したプロセス等について総務経理部の宗田侑珍様にお話を伺いました。

仕事と家庭の両立がしやすい制度を展開、生産性向上のためのデジタル化、風通しの良い職場作り

――自社の特徴的な取り組み・制度の概要を教えてください

弊社では共働き家庭が多いため仕事と家庭の両立がしやすいよう、働きやすい制度を作りました。有給の子の看護休暇と介護休暇、男性の育児休業制度、休日日数を増やし現在年間休日は136日あります。

また、従業員の働きがい向上のためにチームコーチングによる組織活性化、社内フィロソフィ輪読会・勉強会、社内講師による勉強会を定期的に開催したり、目標設定を明確にするべく、KPIや部門目標等の見える化、全従業員への財務諸表の開示などを行っています。

近年は生産性向上施策として、RPAやKINTONE導入による業務効率化、ペーパーレス化促進にも力を入れて、将来はティール組織のようなフラット型の組織実現を目指し取り組んでいます。企業風土向上のために社員がお互いを褒め合う「褒め行」制度、自由に提案できる提案BOX設置、3S3定の推進なども実施しています。

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何のための仕事かが明確になり決定スピードUP!フィロソフィやビジョンを社員で決定することの重要性を実感

――様々な取り組みを実施していますが、社内・社外から感じられた効果はありましたか?

今までは決定事項も継続・浸透されない点が課題でした。しかし、2018年に全員のコンセンサスでビジョンや社内フィロソフィを策定してからは、関わった全員が自分で決めたという感覚があり、実行することへの責任感や腹落ち度が高かったように思います。策定後は定期的に社内フィロソフィ輪読会や勉強会を実施し、KPIや部門目標等の見える化を徹底した事で、何ために仕事をしているか明確になり、社内の物事が決まるスピードが速くなりました。これらを通じ、社員自身で決定し実行をするという点の重要性を感じました。

また、仕事と家庭の両立がしやすい制度については、在宅勤務を利用しながら子供の世話ができるので、体調不良で看護する際やコロナ禍でも安心できるとの声があります。さらに実家へ帰省する際に在宅勤務を利用しているケースもあり、家族との時間が増えて充実したとの声もあります。

――制度を導入し成果があがるまでに苦労したエピソードがあれば教えてください

2006年から徐々に休日を増やし、現在は年間136日になりましたが、増やすにあたり、生産性を向上させる施策が急務でした。まず、あらゆる書類はサーバーへ電子化して保存し、ペーパーレス化させました。その結果、図面や客先からの問い合わせに素早く対応できるようになりました。また、販売管理システムの導入で全ての部門が全データを共有することも可能となりました。

しかし、それだけでは生産性向上の目標に達することができません。そのため、RPAの導入により、各タスクの時間短縮も実施しました。しかし、組織が硬直化してかえって効率が落ちていきました。そこでセムコビジョンを作成し、会社の考え方を共有するとともに、チームコーチングを導入し、コミュニケーションのスピードアップと各部門の垣根を無くし、多能工化を図りました。これにより、「自分の仕事はここまで」という考え方が減少し、一体感のあるチームを作ることができました。

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――ホワイト企業の認定取得を目指したきっかけや目的を教えてください

弊社では、社内だけでなく社外への満足度向上を積極的に実施してきました。様々な取り組みを行ってきたので、ホワイト企業認定の取得に挑戦してみようと思ったのがきっかけです。

――ホワイト企業認定取得後に、社内外から得られた効果はありましたか?

今回プラチナ認定を取得しましたが、「この証書を見るのは初めて」と、ある仕入先の方に言われました。大変うれしかったです。

――コロナ禍で新設した制度や取り組みがあれば教えてください

テレワークの促進とそれに伴うペーパーレス化に現在取り組み中です。テレワークについては、15名ほどがローテーションで実施してます。そのうち、1名が地元に帰郷し、1名はご家族の転勤により遠方での勤務を実現しています。また、育児併用で3名が利用してます。Zoomによる商談回数も増加しており、WEB活用による新規案件も増加中です。

――今後注力してく取り組みがあれば教えてください

社内講師の育成、社内講師及びコーチング・チームコーチングの社外への展開によるものづくり中小企業への貢献。将来的には、社内ものづくりクラブ開設、こども工作教室、他社とのものづくり交流会など社内だけでなく、社外にも貢献できる活動を行っていきたいです。

――最後にホワイト化を目指す企業様へ一言 お願いします

企業は人なり。人の成長が企業の成長。人が成長し、一体感のあるチームができれば、必ず企業は発展します。ぜひみなさんもホワイト企業認定にトライしてみてください。

<ホワイト財団のインタビューページ>

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