シンクロ選手を目指した経験が、推進力に──製菓を開拓した営業の“快進撃” | キャリコネニュース
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シンクロ選手を目指した経験が、推進力に──製菓を開拓した営業の“快進撃”

▲得意先様への提案活動

▲得意先様への提案活動

味の素㈱九州支社業務用第一グループに所属し、営業として会社に貢献する河野 みなみ。元々はシンクロの選手を目指していたと言います。そんな河野は、なぜ味の素㈱に就職を決めたのでしょう。そして、選手を目指していたからこそ活躍できた、そのワケとは。河野が自身の言葉で語ります。【talentbookで読む】

外食営業と加工営業、毛色の異なるふたつの業務を担当

私は2021年現在、味の素㈱九州支社業務用第一グループに所属しています。仕事内容は、大きくわけてふたつ。外食営業と加工営業です。

外食営業は、卸店を通じて、カフェや居酒屋さんなどの個人店からチェーン店に対して、プロユーザー向けの調味料をご提案しています。

一方、加工営業は、対食品メーカーさん向けの営業です。たとえば、九州エリアの醤油の工場や明太子の工場に対して、当社の加工調味料の提案を行っています。

このように、提案先がまったく異なるふたつの業態ですが、提案する製品も大きく異なるのです。外食営業は、たとえば家庭用製品としても販売している「CookDoR」などをプロユーザー向けに、1リットルサイズの大容量で提案しています。

反面、加工営業は、提案先の企業に合わせて当社の素材や酵素をご提案。福岡県、佐賀県、熊本県の三県にまたがる得意先様を担当しています。

シンクロをやむなく断念。そして味の素㈱へ

▲シンクロ日本代表時代の写真

▲シンクロ日本代表時代の写真

学生時代は小学1年生からシンクロ(現在のアーティスティックスイミング)をやっていました。私は、大学3年のときに、日本代表になっているんですが、東京オリンピックに身長制限を設けることが発表されてしまったんです。

その後、自分なりにいろいろな努力をしたのですが制限をクリアできず、就職の道に切り替えました。その時、人生長い目で見たときに、社会人生活って長いなと思ったんです。

選手は限られた時間しか活躍出来ませんから、いつか切り替えるタイミングが来ます。ですから「タイミングとしてはちょうどよかったんだ」と言い聞かせながら、就職活動していました。今思えば、割とポジティブに切り替えられましたね。

そんな中で興味を持ったのが、味の素㈱でした。シンクロをやっていた際、味の素㈱にスポンサーとしてフォローしていただいていて、働き方を身近に見ていたことが理由です。

とはいえ、就職活動ではメーカーに限らず、いろいろな業界にエントリーをしていました。他の企業も選択肢の中にはありましたが、自分の意見だけでなく、両親や周囲の方々からアドバイスを頂いた際に、業務内容やキャリアの幅などを総合的に判断して、入社を決意しました。

正直、就職活動をしている時は、すごく営業がやりたかったわけではないんです。メーカーなので、ものづくりに携わりたい想いがあったのですが、「でもそれは営業を経験してからなんだろうな」と、漠然と考えていました。

実際、現場の第一線に出て、現場を知ってから事業部(マーケティング部門)に行くほうが、自社だけでなく得意先や生活者と外部の方々の視点を学べるため、メリットがあるなと思います。

2年間での経験と学び

▲九州支社業務用第一グループのメンバー

▲九州支社業務用第一グループのメンバー

入社してからの2年間での一番の成果は、社内の営業部門で表彰していただいた案件です。熊本県に、とある製菓メーカーさんがあるのですが、当時は当社と取引が無い企業でした。そこにアポイントをいただき、商品を採用していただいたんです。

採用していただいたのは、ドーナツボールという商品。ドーナツは、時間が経つと油が外に出てしまって、外のサクサク感がなくなってしまう課題があります。そこに当社の製品を入れることで、そもそもの油の給油率を下げる効果と、しっかりと油を抱え込む効果を得られます。それによって、製品のクオリティを上げることが出来るんです。

味の素㈱のこれまでを振り返ると、製菓はまだまだ開拓できていない新領域でした。そのため、その当時は九州支店の組織ミッションも、もっと製菓カテゴリを重点的に取り組んでいこうという方向性でした。

その組織ミッションを理解して行動に移した点と、前例がなかったとしても、自分が製菓にちゃんと興味を持って、自分から行動したという2点が、成功要因ではないかと思っています。

明確に目標を掲げて、それに一直線に進んでいった感じですね。それは、シンクロと共通しているかもしれません。選手のときから、私は目標を細々と立てるタイプでした。

たとえば、オリンピックに出たいという大台な目標ではなく、「次の試合では何位を取るために、今日の練習ではこれができるようにする」のように、目先のことにまずフォーカスします。自分で行動する大切さを教え込まれたのも、影響しているのかもしれません。

自分の意識だけでなく営業活動で数字を上げるために、先輩方を見習っていました。テーマシートを自分で作成して、月ごとに目標と計画を立てていくんです。それによって、目標を立てて努力するだけでなく、進捗なども管理できますから。

そのような意識で仕事をする中で、新入社員でありながらも「新規はやるべきだ」という強い想いは常にありました。

新規は、今ある担当先をしっかりこなした上で増やすもの。それでも、新規は自分の管轄でもやりたい、やらなければと思っていたんです。それに対して行動に移した時には、九州支社の人からも「ほんとに行ったの?!」と好意的な驚きのリアクションをいただけました。これは自信を持っている部分ですね。

今後のビジョン

▲休日は友人とリフレッシュ!

▲休日は友人とリフレッシュ!

このように実りの多い日々でしたが、次の部署では営業以外の職種を経験してみたいと思っています。当社の魅力は営業以外にもさまざまな部署があることなので、若いうちにいち早くいろんな業務を経験したいです。

また、なるべく早く本社部門で働きたい気持ちもあります。そのため、次のキャリアプランは、九州支社を卒業後、メーカーとしてものづくりに携わる事業部に行きたいですね。

それ以外に興味があることは、広報です。将来的に一番行きたいなと考えているのが、オリンピック・パラリンピック推進室です。

専門職であるため、比較的高いスキルや専門性が求められると思います。バリューチェーンの全体を管理する能力を身につけてから、そちらに行ければベストかなと思っています。

とはいえ、まずは今与えられている業務に対して、120%の成果を出す必要があります。成果を出すにはちゃんと目標を計画し、そのための行動という逆算をしっかりつくる必要があります。

ただ、それは業務的な目標計画だと思うんです。一番は、自分でこうしたい、成果を出したいなどの貪欲さが大事になります。これからも、これまでのキャリアで学んだ欲を常に持ちつづけながら、仕事と向き合っていきたいと思います。

味の素株式会社

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