子どもの頃は野菜が嫌いでも、大人になると自然と食べられるようになる――とは限らないようだ。お悩み解決掲示板に1月下旬、野菜を食べない彼女を心配する男性から投稿が寄せられた。
交際2年半になる彼女は「味が嫌い」「キャベツやもやしは食感が駄目」などの理由から野菜をほとんど食べないという。なんとかロールキャベツやピーマンの肉詰めなどに調理しても「肉まで野菜の味がする」と駄々をこね、みじん切りにした玉ねぎを混ぜたナポリタンを出した際には“殺人ナポリタン”と言われる始末。
「なのに好きなのはポテチやピザ、ハンバーガー(勿論野菜抜き)等といったジャンクフードが好みのようで余計に心配です」
現在は野菜スープを作ったり野菜ジュースを渡したりして、日ごろの野菜不足を補えるようにフォローしているようだ。野菜嫌いな点だけが気がかりで、フィーリングは合うために別れることは検討していないらしく、どうにか野菜を食べるようになってほしいと綴った。(文:石川祐介)
「一緒に外食できないレベルだよね」
投稿に寄せられたコメントは、男性に対する苦言が多くを占めた。
「そんなに押し付けて食べろ!食べろ!と言われたら嫌になりますよ」
「結局思ったんだけど治さない彼女が悪いって感じなの?これ。ちとお節介が過ぎるんじゃ?野菜嫌いが野菜食わされるって拷問受けてるみたいな気分になるからそれはもうストレスよ」
日常的にプレッシャーをかけられると「ちょっと食べてみようかな」という気持ちを邪魔してしまう可能性もある。投稿者の頑張りは逆効果になり、ますます彼女を野菜から遠ざけてしまっているかもしれない。
一方で「外食できないレベルだよね。一緒に楽しく食事できなさそう。普通の料理が食べられないんだもん」と彼女に対する批判的な声もみられた。確かに、野菜が食べられないと、入れる飲食店は自ずと限られてくる。
また、一緒に外食した時に、野菜だけを避けて料理を食べている彼女と一緒にいることで、投稿者も羞恥心に襲われるかもしれない。
栄養失調にならないと変わらない?
料理の仕方に問題がある、と指摘する人もいた。
「私も野菜そんな好きじゃないけど、料理の仕方の問題でしょ。中華料理たとえば麻婆茄子とか、チャーハンにみじん切りの野菜混ぜたりとか、やり方の問題」
彼女が好きな料理に上手く野菜を組み込むことで、野菜が料理を美味しくしてくれる重要な食材であることに気付けば、彼女の意識も変わりそうだ。だが「私も偏食野菜嫌いだから分かるけど、嫌いなものはどんな料理しても好きになれん」と絶望的なコメントも寄せられている。
「タバコ吸う彼氏が気に入らないとかの悩みに似てるねー。他人のことは好きにさせてれば良いのに。そのうち必要なことなら自分で学ぶよ」
どれだけ周りが働きかけても、好き嫌いは当人が決めること。極端な話、野菜不足が原因で栄養失調になるくらいのアクシデントが起きない限り、彼女は野菜嫌いを克服してくれないかもしれない。最近はさまざまなサプリメントも出ているため、しばらくは野菜ジュースとサプリメントで様子を見てはどうだろうか。