経営陣に匿名で意見が言える「目安箱」 社員の意見がきちんと届く風通しの良い職場作りを目指して | キャリコネニュース
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経営陣に匿名で意見が言える「目安箱」 社員の意見がきちんと届く風通しの良い職場作りを目指して

スワロー工業様_アイキャッチ画像-768x469

新潟県燕市に本社を構え、雪止め金具や屋根用太陽光架台など、日本の住宅の屋根を支える屋根用建築金具の製造販売を行うと共に2020年より新事業となるアウトドアブランド「LALPHA」を立ち上げたメーカー、スワロー工業株式会社。

人事評価制度の策定から等級と連動した研修制度運用を2021年よりスタート。2020年12月にホワイト企業認定の最高ランク、プラチナを取得。にいがた健康経営推進企業、ハッピー・パートナー企業(新潟県男女共同参画推進企業)にも登録しています。

評価制度の策定や様々な取り組みについて、経営企画部の近藤様にお話を伺いました。

社員の意見がきちんと届く、風通しの良い仕組み作り

――まず、人事関連の制度改革に取り組まれた経緯を教えてください

弊社は2020年に評価制度や等級と連動した人材育成の実施を実現するために人事組織を立ち上げました。評価制度は社員の目標設定作りやスキル、モチベーションアップが目的です。また、地方での採用活動を実施する上で今後長期的な視点で採用戦略の必要性も感じておりますので、現在制度の見直しを進めているところです。

――貴社の特徴的な取り組みや制度を教えてください。

取り組みとしては自己申告書制度の開始や目安箱の設置です。どちらも会社に対し社員の意見・課題・悩みが届きやすい仕組みづくりを行うことが目的です、自己申告書は年に一度全社員対象で会社に対する意見や要望を伝える制度となります。目安箱は24時間通年インターネット上で投稿が出来ます、匿名申告も可能となっており、名前をあげて申告いただいた場合は本人との面談や関係各所への声掛けによって問題解決に繋げています。

自己申告書制度の開始や目安箱の設置により、社員からは「要望を聞いてもらえる場所がある」「気軽に相談しやすい」「要望を叶えて貰える」といった意見をいただいています。社員の意見を反映し、改訂した制度としては、毎週土曜日の勤務時間を17時終業から15時へ短縮し、週末のプライベートをさらに充実できるようにしました。

また、2021年より運用をスタートさせた人事評価制度については、社員が新しいことにチャレンジする組織風土を醸成したいとの思いで策定をしました。目標設定作りやスキル、モチベーションアップが目的で、等級と連動した研修制度の実施も今後予定しています。

――新たな人事評価制度が展開されるのですね。どのように設計し、展開されたのですか?

外部の人事コンサルの方と評価の枠組みを設計し、社内の役員や事業責任者と協議を重ねて策定しました。展開については、事業責任者など評価者を集め、外部講師を招いて評価・等級制度の活用方法や面談の方法、ロープレなどを実施しました。

また、事業ごとや評価者によって評価内容に偏りが発生しないよう、それぞれの事業責任者と業務内容ごとの目標設定の方法や評価方法をすり合わせしました。

B

――上記取り組みを制度化し導入から実施、成果があがるまでに苦労したエピソードはあります

会社に人事経験者も評価制度自体も無かったため、制度を作り始める時に、迷うことも多く苦労しました。外部の人事セミナーへの参加や、他社の人事担当者の方との情報交換や人事コンサルの方にご協力いただきながら、形にすることができました。

――ホワイト企業の認定取得を目指したきっかけや目的を教えてください

地方の学生向け採用活動において、効果的なPR施策を検討していたところ、ホワイト企業認定を知り、審査にチャレンジしてみました。ホワイト企業認定の最高ランク、プラチナを取得できたので今後認定取得を活用した採用活動を実施していきます。

――コロナ以前まではボーリング大会や社員旅行を実施していたようですが、その効果や社員の意見等あれば教えていただけますか?

会社の集まりを通じて普段業務では関わることのない社員と話せる機会があるので、社員同士コミュニケーションを取りやすく、社内の雰囲気もいいですね。今はコロナ禍で社内行事は中止していますが、またいつか再開できることを楽しみにしています。

――今後注力していく取り組みがあれば教えてください

昨年設計、展開した人事制度や研修・人材育成の制度をまずはしっかりと軌道に乗せて運用していく事です。また、社員の意見を取り入れて福利厚生制度の見直しも検討していきたいと思っています。

――最後にホワイト化を目指す企業様へ一言お願いします

「ホワイト化」は全ての企業が目指している会社の発展、社員の成長、社員満足向上を行うための「土台」だと考えています。そのため、「ホワイト化」をゴールでなく通過点とすることで成長を続ける企業になれると思います。その意識を持ち続けることで自他共認めるホワイト企業となれるのではと考えております。当社の事例が少しでも「ホワイト化」のお役に立てれば幸いです。

<ホワイト財団のインタビューページ>

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