クライアントと共にゴールを目指す──重ねたキャリアが導いたその答え | キャリコネニュース
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クライアントと共にゴールを目指す──重ねたキャリアが導いたその答え

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外資系IT企業等で、エンジニアとして第一線を走り続けてきた内舘 町子。2冊の解説書を上梓するなど、順調だったキャリアを一旦止めて、内舘が次に選んだのはマーケティングオートメーションのプロジェクトマネージャーでした。その背景には、今度はクライアントと共に走りたいという強い想いがありました。【talentbookで読む】

システムインテグレーターに刺激され、エンジニアの世界へ

ツールを提供したら終わりではなく、クライアントと併走し、施策を考え、成功まで見届けるサービスに携わりたい。その想いから、2016年にネットイヤーグループ株式会社に入社した内舘 町子。

入社時からマーケティングオートメーション(MA)ツールSalesforce Marketing Cloudの導入と運用に従事し、コンサルティング、設計、実装、テスト等を手掛けてきました。職種はMA担当のプロジェクトマネージャー。今は、施策・シナリオ作成、プロジェクトのディレクション・進行管理が主な業務です。

ネットイヤーグループは、内舘にとって4社目の会社となります。90年代、就職氷河期真っ只中に早稲田大学教育学部を卒業し、最初に入社したのは、精密機器メーカー。物流部門、情報システム部門で経験を積み、約9年間勤務しました。

内舘 「情報システム部門に所属していたとき、社内の基幹システムを入れ替えることになり、システムインテグレーターの方たちとお仕事したんです。

その時、この人たちすごいな、私も彼らと渡り合えるくらい、システムについて知りたい。そう思い、勤務後、システムやネットワークの学校に2年間通いました。すると、今後もこの分野でやっていきたい、次はサービスを提供する側になりたいという気持ちが強まったのです」

2社目に内舘が選んだのは、誰もが知る、外資系のソフトウェア会社。この会社の認定資格まで取得して採用に挑んだので、入社が決まったときの喜びは大きなものでした。

プリセールスエンジニアでの知見をもとに、公式解説書を出版

▲内舘の趣味はクラシックバレエ。十数年にわたり稽古を続けている、写真は昨年舞台に立った際のもの

▲内舘の趣味はクラシックバレエ。十数年にわたり稽古を続けている、写真は昨年舞台に立った際のもの

ソフトウェア会社入社後、エンジニアとして、順調なキャリアアップを叶えていった内舘。1年間は、取引先からの技術的な問い合わせに答えるサポートエンジニアを担当し、2年目以降は、ある製品のプリセールスエンジニアとなります。

内舘 「その製品のプリセールスエンジニアは日本国内に私だけだったので、何か問題が起こると、必ず私のところに連絡が来るんです。責任は重かったのですが、その製品でどんな問題が起きやすいか、どんな使い方ができるか、操作する人がどこでつまずくか等、知見が溜まりました」

この知見を活用して、なんとかカタチにできないか。そう考えた内舘は、早速行動に移します。

内舘 「製品の詳しい解説書を出したいと思い、出版社に提案書を持って、売り込みました。それまでにも同製品の解説書はあったのですが、実践的な内容が少ない印象で、製品を知り尽くしている私のほうが、もっと役立つ解説書が書けるという自信がありました」

社内からの推薦もあり、内舘が執筆する解説書の出版企画はトントン拍子に進みます。その製品を出している企業の社員ということもあり、“公式”解説書として認定され、出版に至りました。評判もよく、基礎編に続いて、応用編として2冊目の出版もすんなりと決まります。

内舘 「売れ行きもよかったんです。プリセールスエンジニアの後にセールス担当になったので、この解説書をクライアント先に持参し、営業に大いに活用しました。“本を出した人”“製品について最も詳しい人”という箔がつき、クライアントからの信頼も得やすかったと思います」

二冊の本を出版し、クライアントの信頼も厚く、順調だった内舘のキャリアでしたが、本国にある親会社の方針転換が、内舘の今後をゆるがすことになるのでした。

走りを止め、これからの働き方と向き合って気づいたこと

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内舘 「本国にある親会社の方針として、その製品の日本国内の担当営業のポジションを縮小することになったんです。つまり、私がこれまでやっていた仕事がなくなるということです。

となると、他の製品を担当するなど、部署を移ることになるのですが、その会社の場合、それは新たに転職活動をするのと同じこと。職務経歴書を持参し、採用面接を受け、入りたい部署のリーダーに自分を売り込まないといけないんです」

ここで異動したとしても、いつまた方針が変わるのかわからない。そう思った内舘は、コンピューター関連企業に転職します。ここで1年間、ソフトウェア開発ツールのセールスエンジニアを担当した後、マーケティング部門に異動しました。

内舘 「法人クライアント向けのイベントやセミナーの企画・運営、ITメディアへの広告出稿等を担当しました。2年間マーケティング部門を担当した後、ふと考えたんです。40歳を過ぎ、この先どんな働き方をするべきなのか。私、この先何がしたいのだろうと」

転職を重ねながら、これまで休まず走り続けてきた内舘。思い切って、3社目の会社を退職し、数カ月間の休暇を取り、じっくり生き方や働くことについて向き合いました。

内舘 「そのときに、これまで勤めた会社は、製品・サービスを提供し、クライアントに導入してもらって終わりだったと気づいたんです。私には、そこが物足りなくて。クライアントと長くお付き合いし、その製品がその会社や世の中で役立っているか、併走して見届ける、そんな仕事がしたいと思いました」

気持ちを整理し、転職エージェントに登録した内舘。さまざまなIT系の企業を紹介される中、出会ったのがネットイヤーグループでした。

内舘 「他の会社は、入社してどんなことをするのか想像がついてしまったのです。これまでと扱っているものが違うだけで、また製品・サービスを導入してもらったら、それで終わりとなるのだろうなと。そんな中、気になったのがネットイヤーグループでした。

募集している職種が、クラウドサービスで提供しているMAのコンサルタントだったんです。デジタルマーケティングの会社で提供しているクラウドサービスって、どんなものなのだろう。一度話を聞きたいと思いました」

望むのは、自分自身の成功より、クライアントとチームの成功

▲デジタルビジネスデザイン事業部 内館 町子

▲デジタルビジネスデザイン事業部 内館 町子

採用面接を受けるというより、会社の考え方を知るために、内舘はネットイヤーグループを訪ねます。

内舘 「施策やシナリオを考えると知り、ますますおもしろそうだと思いました。何より惹かれたのは、クライアントと共に、ゴールまで併走するということ。そこが入社の決め手となりました」

ネットイヤーグループ入社後は、製薬会社、服飾メーカー、百貨店、地方銀行、精密機器メーカー等のMA導入と運用支援を担当してきた内舘。

内舘 「メール1本を、どんなタイミングにどんな内容で送るかによって、顧客の行動は大きく変わります。この仕事をしていてやりがいを感じるのは、メールでの反応がよかったときです。ある百貨店のオーダースーツのMAを担当しているのですが、MAによって顧客の来店日が安定し、クライアントから在庫管理が楽になったという反応が得られ、そういう効果もあるのかと気づかされました。

さまざまな場面で効果は表れていますが、成功といえるところまでは、まだ達していないかもしれません。私たちが目指しているのは、クライアントのビジネスの成功です。新規のクライアントが獲得できたときより、長くお付き合いしているクライアントのMAで効果が実感できたときが一番うれしいですね」

これまで多くの結果を残してきた内舘。今後は、「若手の育成にも力を入れていきたい」と語ります。

内舘 「まわりを蹴落としてでも這い上がりたい、他人は一切手伝わない。ネットイヤーグループに入社してからは、そういう人には出会っていないです。そこがすごくいいなと思いました。メンバーの意見を尊重し、メンバーの成功を喜ぶ。そういう文化があるんですよね」

クライアントと共に走り、プロジェクトとチームを成功に導きたい。内舘にとって、それが何よりの願いです。

ネットイヤーグループ株式会社

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