小さな挑戦が人を成長させる──個の成長を願うマネージャーが背中を押す理由
試行錯誤の新卒時代を過ごしつつ、自分やメンバーの成長を目指し続けた横山 広峰。仕事のミスや失敗を自己否定につなげないよう意識しながら経験値を高め、プレイヤーからマネージャーに昇格しました。メンバーそれぞれがチャレンジして成長していける会社、変化を恐れないビーモーションへの思いを横山が語ります。【talentbookで読む】
「人で会社を選びたい」──入社のきっかけと新卒時代を支えてくれた「人」
私は現在、ビーモーション株式会社(以下、ビーモーション)の営業2課に所属し、売り上げ達成をミッションとして、営業・オペレーション・採用担当メンバーのチームマネジメントを行っています。
実は、私は大学時代「教師になりたい」という気持ちを持っていました。北海道の大学で教職課程を履修して教育実習も体験し、塾講師のアルバイトも経験しています。
しかし、教師になる前にまずは社会経験を積もうと考え、最初から教師になるのではなく、事業会社への就職を考えたんです。
周囲よりも少し早めに就活を始めたのですが、どの業界にするか、どの会社がいいかについては皆目見当がつかなかったのが正直なところ。就活イベントなどに参加しても、名前を知っている会社ばかりに目が行くような状態でしたね。
そんなとき、参加した合同企業説明会で、ビーモーションのブースに出会ったんです。説明してくれたビーモーションの担当者は、バックオフィス系のリーダーの飯野 慎一郎です。
飯野は距離感の取り方が絶妙でした。話を聞いている学生の雰囲気も含め、ほかの企業のブースに比べてすごく魅力を感じたんです。
もともと私は就職活動にあたってその会社で楽しく働けそうか、社員やスタッフとの相性はよさそうか、といった点を重視していたので、ビーモーションという会社はいいなと思って志望しました。
入社直後は、新人研修中に寝坊して遅刻してしまうという失敗を犯したり、入社2~3カ月で面談者として経験した営業希望者との採用面談の際にうまく話せなかったりと、失敗と迷いの連続でした。
二年目に配属となったイベントチームでは、量販店や展示会などのマイクパフォーマンスするスタッフやコンパニオンの運営管理全般を担っていました。
イベントチームは同期女性と2名で運営全権を任されていたため、 独自の方法を取り入れながら、フットワークを軽くして試行錯誤できました。
具体的にはスタッフ採用時の資料やトレーニング内容、スキルセットの可視化や評価制度など一から作り上げました。規定フォーマットに縛り付けずやりたいようにやらせてくれて、非常に良い経験となったため、当時の上司には感謝しています。
イベントチームと並行して、女性の営業スタッフのアシスタントを兼務していました。その女性スタッフが私に「仕事で死ぬことはないから大丈夫」と自然体の笑顔で声をかけてくれたんです。
この言葉が私に与えた影響は大きくて、今でも仕事をする際の骨子になっています。私にとってその方はいわば「東京の母」ともいえる存在ですね。
仕事の失敗と自分の人間性を切り離して考える──周りが教えてくれたこと
入社4年目で、営業担当として自分の担当を持つようになりました。
最初に担当したのは女性のみで構成された理美容製品の営業部隊立ち上げで、東北や関東全域、関西エリアの家電量販店の「売り」を上げることがミッションでした。
立ち上げから引き継いだんですが、なにしろ初めての仕事なのでなかなかうまくいきませんでした。結果、採用したスタッフの3名中2名が退職してしまうという事態に陥ってしまったんです。
追い詰められた私を、周りの社員が協力してサポートしてくれました。
東京の上長はそんな状況でも私に任せてくれましたし、リクルートチームが採用活動をサポートしてくれて。残ってくれた唯一のスタッフは今も同じ営業部隊で活躍してくれています。
これはビーモーションの社風も大きいと思います。問題があれば一緒に解決していこう、何かあったら自分の仕事以外でもすぐに動こう、という雰囲気があって相談しやすいんですよ。
スタッフとの距離も近く、関わったスタッフの中には仕事を超えて、今でも気心の知れた友人として交流が続いている人もいるほどです。そのサポートもあり、入社して6年ごろから、徐々に担当する顧客や案件の規模が大きくなっていきました。
大手パソコンメーカー様の案件では「君たちのおかげでここまで来られました」という言葉をいただいたこともあります。チームに対しての評価だったので、素直に嬉しかったですね。
振り返ると失敗することも多かったですが、周囲の人が様々な形でケアしてくれました。中には、トラブルや失敗続きの私に「運気が良くない」とお守りを買ってきてくれた同僚もいました。
そうしたことから仕事の失敗と自分の人間性を切り離して考えることができたんです。失敗をすると、どうしても「自分はだめな人間だ」と思いつめてしまいがちですが、決して結びつくことはありません。
その視点は仕事を長く楽しくする上でとても大切だと思っているので、今では私がこの考え方を若い後輩に伝えています。
「マネジメント」の難しさと「成長のためのチャレンジ」に気づいた札幌勤務
入社10年目に入ったころ、結婚を機に札幌への異動を希望しました。昇格試験を受け、拠点長代理という役職で札幌転勤となったんです。
東北拠点の拠点長だった佐々木 猛が直属の上司でしたが、私のことをよくわかってくれていて、ほめるだけでなく、必要なときには耳の痛い指摘もしっかりしてくれました。
私自身も、フィードバックしてもらった指摘はしっかり受けとめるように心がけ、自分なりのマネジメントのやり方を考えるときの参考にしています。
それからまもなく札幌拠点責任者となり、プレイングマネージャーを務めるようになりました。複数の案件をみんなで一緒に担当する形でした。
面談、採用、研修、現場といった一連の業務も全部やらなければならない。ですが、メンバーに非常に恵まれて、意識の共有や補完ができるチームだったので助けられました。
メンバーとは仕事を超えた関係性を作ることもできて、仕事外ではメンバーの子どもを連れて大通公園のビアガーデン、スタッフ交えてのSwitch大会、写真部活動など部活のような活動も一緒に楽しんでいましたね。
そんな札幌メンバーに対して「チャレンジ」することを意識してほしい、と折々で伝えました。実際に、当時のメンバーに対して昇格試験の受験を提案しました。
昇格試験を希望したのはメンバー3名のうち2名。受験者のひとりは子育て中の時短勤務者だったんです。会社の中でも時短勤務者の受験は初の試みだったので、本人ともよく話し合ってあと押ししました。
ここも自社のいいな、と思うポイントなんですが、昇格試験に落ちてもチャンスは何度もあり、それによって評価が下がることがありません。
力試しでもいいから受験できる人はどんどん受けてチャレンジして、ダメだったらまた勉強して受けなおす、という経験をしてほしいと思いました。
試験を受けることによって、結果はどうであれ気づきや意識の変化がありますからね。そして現在、私は札幌から東京に異動し、3つある営業課の一つでマネジメントをしています。メンバーが大幅に増えて、責任も大きくなりました。
ですから、これまで通りのやり方では通用しないと実感し、今また私自身が成長すべき「新しいチャレンジ」の時期なんだと受け止めています。
それぞれの役割を果たしつつ、個人がチャレンジして成長している会社
これまでの経験から、新しいものを学んだり違うやり方にチャレンジしたりできてこそ人や会社は成長していける、と考えています。
私自身が「新しいもの好き」ということもありますが、慣れたやり方でそつなくこなすだけにとどまらず、新しいやり方を試行錯誤していくことが大切です。
そうすることで新しい世界が見えたり、ずっと先までたどり着けたりするのではないでしょうか。
例えば、仕事で使うデータやファイルを会社のサーバーに依存せず、クラウドに切り替えること、Outlook(メール)に拘らずチャットツールに切り替えていくこと、Excelのショートカットを一つ覚えること、などです。
小さなことからでもいい。新しいやり方に挑戦してもらうこと自体が重要だと私は思いますし、メンバーへの評価項目としても新しく挑戦したことを評価する制度を取り入れているなど、一貫性を持たせると、それに応じてメンバーからポジティブな動きが見てとれます。
また、ビーモーションは、個々の社員の顔が見える会社で、その点が非常に魅力的なんですよ。社員が多い会社の場合、お互いにどこの誰ともわからない状態で一緒に仕事を進めることもあるでしょう。
でも、ビーモーションでは、経営層から支社のスタッフまでが「あの人はこういう人だ」ということがわかる。経営層が部下に気軽に話しかけてくれることもあるほどです。安心感を感じるのは、ライバルとして競り合うよりも一緒に解決しよう、という社風があることですね。
ビーモーションは、「会社」という堅苦しいイメージというよりも、さまざまな個性の人が集まっている場所、というイメージかもしれません。
個性あるメンバーがどんどんチャレンジできる。そんな働き方に興味や魅力を感じる人にはピッタリの会社だと思います。
ビーモーション株式会社
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