PCサポーターがマスクして顧客訪問 「病人を派遣するな!」と叱られる
東京を中心にデング熱が流行しているそうですね。人によってはインフルエンザや夏風邪に近い症状の人もいるそうなので、今まで感染してたけど夏風邪として処理されていた人もいたんじゃないかなーと、TVを見ながら思った筆者です。
電話サポート(サポセン)は、基本的に風邪を引いたら休めと言われます。人手が足りなくて出社しろ!という職場もあるそうですが、無理に出社して他のサポート員にまで風邪をうつされては、たまったものじゃありません。(文:光明隠歌)
「風邪なら休み」が常識かと思いきや
声でサポートをする電話サポートの場合、マスクをしてマイクでしゃべると声がこもってしまい、何を言ってるのかお客様が聞き取りづらくなってしまいます。
また、たまのくしゃみならばミュートボタンを押して音が入らないようにできますが、咳が続く場合には対応が細切れになってしまい、お客様によってはクレームとなったりするわけです。ただ、メールサポートが共通部署になっている会社もあり、
「それじゃ、きょう1日はメールやっててね!」
と、風邪でも仕事をさせられる場合も。めったに電話に出ない管理職クラスになると、風邪だろうがなんだろうが半強制出社を強いるブラック企業もあり、たいがい部下にうつってバタバタ倒れるという困った事態になってしまいます。
直接お客様の家や会社にお伺いして、サポートする人の場合はどうでしょう。お客様に風邪をうつしたらそれこそ問題なので、普通は休ませてくれるはずですが、現実はそうそう休ませてくれなかったりします。
基本的に体育会系な人間が多いというのも理由ですが、もっと重要なのは「人手が足りず、休まれると仕事が回らない」からです。
誰か休んでもいいように人手を確保すべき、という意見もあるでしょうが、サポートの仕事は待機時間も多く、それを見て「暇な部署」と判断されがちなのは以前も書いた通り。なかなか人員の補充がされないというのが実情です。
病気になると「自己管理」と言い出す上司
また、これは車を運転して客先に向かう地方だからかもしれませんが、「運転ができないような症状」の場合も休めと言われます。
以前、次の客先に向かう途中でひどい頭痛とめまいが発生したことがありまして、とりあえず近くのスーパーの駐車場まで車を移動させた上で会社に連絡し、その日の仕事を他の人にお願いしてそのまま早退させてもらったことがありました。
その時はたまたま手の空いた他部署の人間が迎えに来てくれまして、そのまま病院に連れて行ってもらったので、重症化せずに済みました。ただ、病気になると、
「健康管理がなってないから!」
と言い出す上司は、どこの会社にもいます。とはいえ、「前日カラオケで歌いすぎて声が出ません」みたいな自業自得はともかく、出張サポート先で感染する場合もあり、自己管理にも限界があります。
そんなわけで、冬の時期は「客先でインフルエンザや風邪をもらわぬように、全員マスクを着用のこと」という通達が来たことがあります。しかし、お客様に説明する場合にはマスクを外さざるをえず、予防になったのかは疑わしいです。マスクをしているだけで、
「病人を派遣するとはどういう会社なんだ!」
とクレームを受けることもしばしばありました。もっとも、花粉症のシーズンになると、「花粉症、辛いでしょう…」と逆に同情されるのですが。
自費で予防注射を受けて防衛
そんなわけで、インフルエンザの予防接種を自費で受けたりして防衛しているのですが、そういう年に限って「マイコプラズマ肺炎」でぶっ倒れる、という運の悪いこともしばしば発生しております。
……インフルエンザの予防接種って、仕事上必要なことだから、会社で補助してくれないのかなあと思ったのは秘密です。友人に聞くと補助してくれる会社もあるそうなので、その辺も含めて「会社の方針」というものなのでしょうね。
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