マイナンバーで「副業キャバ嬢の激減」を心配するメディア でもホントは辞めなくても大丈夫?

国民一人ひとりに12桁の番号を割り振る「マイナンバー制度」が10月5日から始まった。今後管理番号が通知され、導入されるのは2016年1月から。社会保障や個人情報の管理など、行政の処理が行いやすくなるという。

この制度の導入で不安を抱えている人もいる。「会社に副業がバレてしまうのではないか?」という女性が少なくないというのだ。年末調整で副業の所得が加算された住民税の額が会社側に通知されるため、会社が副業を禁止している場合にはマズイということだ。(文:みゆくらけん)

「5時に夢中!」でも曜日や人を変えて反論を言わせる

マイナンバーで風俗嬢が激減?!

マイナンバーで風俗嬢が激減?!

中でも「会社バレしたらまずい」と危機感を抱えているのが、水商売や風俗業で働く女性たち。キャバ嬢には昼間は普通のOLとして働く人も多いが、普通の副業を黙認する会社でも水商売はNGというところもある。

9月30日の「5時に夢中!」(TOKYO MX)でも、マイナンバー制度の影響で歓楽街から風俗嬢が一時激減する可能性を書いた記事を紹介。主婦やOLをしながら風俗で働く女性たちが「バレちゃうなら続けられない」と辞めているのだという。

専門家は「今後、お店側はマイナンバーの抜け道を考える。バレないことをセールスポイントとする店も出てくるはず」と話している。

コメンテーターでスピリチュアルカウンセラーの江原啓之は、これを受けて「もっと闇な感じ(の店)が増えてくるのでは?」とコメント。風俗業などは「宅配接遇業」などと、職業の名称を変えて対策する可能性もあると指摘した。

しかし「5時に夢中!」よ。「マイナンバーで風俗嬢が激減!?」という記事を取り上げるのは、もう何度目か。曜日を変えコメンテーターを変えていろんな意見を言わせているが、風俗嬢が歓楽街から消えたらそんなに困るのか。よっぽど憂いてるのか!?

朝日新聞は「マイナンバー導入とは関係ない」と結論

ちなみに、マイナンバー制度について、芸能界からは、こんな声が上がっている。

「囚人になった気がする」(岡本夏生)
「なんで稼いだお金を見られなきゃいけないの?人権問題です絶対に」(クリス松村)
「マイナンバーに莫大な資金を投入する前に、やんなきゃいけないことあるよね?」(マツコ・デラックス)

おそらく官僚にとっては、国民の収入を捕捉できることで、いろんなことがやりやすくなるのだと思う。IT業界も経済効果は数兆円と見ているそうだ。しかし我々一般国民にとって、より暮らしやすい社会になるメリットのあるものだろうか。

ちなみに10月5日には全国紙もこの話題を扱っていて、毎日新聞が「きょう施行『副業ばれる』ホステスら困惑も」という記事を掲載している。大阪・梅田のスナックで働いている30代のホステスのため息を取り上げ、スポーツ紙とだいたい同じ内容だ。

朝日新聞は「マイナンバーで『副業ばれる』は本当か」という検証記事を掲載。税理士から「ばれる可能性は以前からあり、マイナンバー導入とは関係ない」「会社に副業がばれるよりも、税務署に申告漏れがばれることを心配したほうがいい」というコメントを取り付けている。風俗嬢も早まって店を辞める必要はないようだ。

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