インターネット広告を“あるべき姿”に変えたい アドウェイズが業界経験者のキャリア採用を強化 | キャリコネニュース
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インターネット広告を“あるべき姿”に変えたい アドウェイズが業界経験者のキャリア採用を強化

アドウェイズグループ 人事推進室 田村啓祐さん(左)と駒田健太さん

アドウェイズグループ 人事推進室 田村啓祐さん(左)と駒田健太さん

アドウェイズは、2001年に設立されたインターネット広告事業を展開する企業です。2006年に東証マザーズ、2020年に東証一部(ともに当時)に上場し、現在はグループ全体で従業員1,000人を超える成長を遂げ、幅広い事業を行っています。

事業環境の変化が激しい広告業界ですが、現在どのようなポジションで、どのようなキャリア採用に注力しているのか。アドウェイズグループ 人事推進室の駒田健太さんと田村啓祐さんに話を聞きました。(構成・文:水野香央里)

新機能「プッシュリワード」は広告利用ユーザー数約4倍を実現

アドウェイズグループ 人事推進室 田村 啓祐(たむら・けいすけ):新卒で銀行に入行後、HR系ベンチャーでのCA/RA業務を経て、2023年6月にアドウェイズに入社。現在はデータアナリスト職をはじめとしたキャリア採用を担当。

アドウェイズグループ 人事推進室 田村 啓祐(たむら・けいすけ):新卒で銀行に入行後、HR系ベンチャーでのCA/RA業務を経て、2023年6月にアドウェイズに入社。現在はデータアナリスト職をはじめとしたキャリア採用を担当。

――アドウェイズグループでは現在どのような事業を行っていますか。

田村 大きく2つの事業を行っています。自社の配信プラットフォームでインターネット広告販売を行う「アドプラットフォーム事業」と、広告代理業としてクライアントのウェブとアプリの包括的マーケティング支援を行う「エージェンシー事業」です。

アドプラットフォーム事業では、国内最大級のアフィリエイトサービス「JANet(ジャネット)」、スマートフォン向け広告配信サービス「AppDriver(アップドライバー)」、機械学習による全自動マーケティングプラットフォーム「UNICORN(ユニコーン)」の開発や提供を行っています。

エージェンシー事業では、ゲームアプリやマンガアプリの開発・運営会社が主軸です。博報堂DYグループとの資本業務提携により、大手企業への提案力を強化し、広告主の業種の拡大にも注力しています。

海外事業としては、中国、台湾などに展開しており、アドプラットフォーム事業のUNICORNも2024年10月にタイのバンコクに初の海外現地法人を設立して、市場規模の拡大が見込まれる東南アジア展開を本格化しているところです。

このほか、インフルエンサーマーケティングの企画運営、会員制定額サウナ「オールドルーキーサウナ」の運営事業など、広告以外の領域を含め幅広く事業を行っています。

――最近の新しい取り組みにはどんなものがありますか。

駒田 アドプラットフォームを展開するグループ会社のADWAYS DEEEが2024年9月、広告配信サービス「AppDriver」の新機能として「プッシュリワード」をリリースしました。これはアプリ内に蓄積された行動データを元に、ユーザー体験を妨げないような形でユーザーに直接アプリ内メッセージを届ける仕組みです。

効果検証の結果、「プッシュリワード」の機能を経由して新規インストールを行ったユーザーは、機能を使用しなかったユーザーと比べて、有償コンテンツ利用率が8%増加し、広告利用ユーザーが約4倍になるなど利用率が拡大することを確認しています。

この機能が開発されたきっかけは、「AppDriver」のプロダクトマネージャーがエンジニアに対し「これまで以上に『今、この広告が欲しかった』とユーザーに思ってもらえる広告の仕組みを作れないだろうか?」と相談したことがきっかけでした。この社員の相談が1チームの中にとどまらず、ADWAYS DEEEの代表にすぐに共有され、大きなプロジェクトとなりました。

プロダクトチームの課題や、それに対する動き方を常にオープンにしながら議論を重ね、社外のニーズとすり合わせて検証し、チーム開発ではなるべくミニマムな仮説に分解してアジャイルで進めました。こうして約1年間の開発検証を繰り返し、ようやくリリースとなりました。これはコミュニケーションとスピードを大事にする当社の特徴がよく表れている取り組みだったと思います。

同じ価値観を持つ人と一緒に業界を動かしていきたい

アドウェイズグループ 人事推進室 キャリア採用担当 駒田 健太(こまだ・けんた):新卒でスーパーストア事業会社へ販売職として入社後、飲料メーカーのSP会社営業職を経て、2021年4月にアドウェイズに入社。現在はダイレクトリクルーティングを中心としたビジネス領域の採用を担当。

アドウェイズグループ 人事推進室 キャリア採用担当 駒田 健太(こまだ・けんた):新卒でスーパーストア事業会社に販売職として入社後、飲料メーカーのSP会社営業職を経て、2021年4月にアドウェイズに入社。現在はダイレクトリクルーティングを中心としたビジネス領域の採用を担当。

――現在、どのような人材のキャリア採用に注力しているのでしょうか。

駒田 「インターネット広告に対する世の中のイメージを変えたい」「インターネット広告業界を変えていきたい」という思いを持ち、課題を自分ごととして捉え、そのためにできることを考え、行動できる方を採用したいと考えています。

当社の課題のひとつとして、ITエンジニア・分析系人材の不足が挙げられます。当社には社員の業務を支えるデータを活用した様々なプロダクトが存在しており、過去に蓄積してきた膨大な情報の中から、対象のデータを収集し可視化したり、配信した広告の効果を測定したりすることができます。

また子会社では、クライアントに対して広告配信プロダクトの提供も行っています。各プロダクトはクライアントのニーズに合わせ日々変化を求められるため、ニーズをいち早く察知し周囲に働きかけながらプロダクトを進化させていていきたいと考えています。

中期経営計画「アドウェイズのこれから」

中期経営計画「アドウェイズのこれから」

――御社の有価証券報告書にも「インターネット広告のあるべき姿」を目指す、という言葉が見られます。

田村 この考え方は、代表の山田翔が社長就任前から常に意識をしていた思いです。現在も全社員が集まるシーンで「インターネット広告を“あるべき姿”に変えていきたい」と伝えています。

会社としても「誰かを“騙す”可能性のある広告表現は行わないこと」を明確に意思表示し、グループ全体として、全てのステークホルダーにとってより本質的なプロダクトや事業を提供することを目指す文化が醸成されています。

――職種として特に採用を強化しているところはありますか。

駒田 広告事業については、リサーチャーとデータコンサルタントのポジションで、採用を強化しています。求めているのは「コミュニケーション能力が高い」「分析ができる」だけでなく、自分で課題や問題を見つけて、さらに解決まで持っていく力のある方です。勢いだけでは進まないことに対して、投げ出すことなく、冷静に真摯に向き合える方、というとよりイメージしてもらいやすいかもしれません。

実際、当社のカルチャーなのかもしれませんが、勢いがあって物ごとを熱く語る人間も多く、推進力の高い人材が揃っています。今後はこれまでの人材に加え、より高い分析結果をもとに根拠となる数字や戦略を説明し、相手に理解してもらうことができる方に新たに加わっていただきたいと考えています。

プライム企業の安定性とベンチャー感がミックス

――海外展開も積極化しているのですよね。

駒田 これまでも海外展開を行ってきましたが、今後はアドプラットフォーム事業でも強化していく予定です。全自動マーケティングプラットフォーム「UNICORN」では、ブランド広告主への提案を強化しています。よりビジネスの範囲が広がるのでグローバルスキルがあり、広告マーケティングを理解している方を求めています。

「UNICORN」のタイ進出は、海外のお客様へのアプローチの大きな足がかりとなるものです。私たちと一緒に、事業を牽引していきたいと思ってくださる方に、ぜひ力を貸して欲しいと考えています。

社員がリラックスできるスペースや集中して会議や作業ができる様々なスタイルの執務エリアがある東京本社

社員がリラックスできるスペースや集中して会議や作業ができる様々なスタイルの執務エリアがある東京本社

――業界経験者をキャリア採用するにあたって、早期に活躍してもらうためにサポートしていることはありますか。

駒田 新しく入社される方に向け、早期に業務内容をインプットすることが可能な仕組みを整備しています。そのため、安心して仕事に取り組んでもらえると思います。

例えばエージェンシー事業内では、これまで社内で培ってきたノウハウや取り組みの情報をまとめた資料を共有するシステムを利用しています。広告の基本情報はもちろん、過去の提案事例や、次々にリリースされる新しい広告メニューに関する情報なども、データベース化されています。

福利厚生については、結婚や育児、介護などライフステージの変化に合わせて働くことができるよう、当社独自の福利厚生制度「MyWAYS」という仕組みを整えています。社員一人ひとりの「自分らしく働く方法」をサポートする制度で、在宅勤務や時短勤務など複数の項目から社員それぞれが必要に応じてカスタマイズし利用しています。

事業の性質上、出社をして仕事をする社員も多いですが、リモートで効率的に業務を進められる環境も整っているので、例えばお子さんが急に熱を出してしまったときなどにはすぐに自宅勤務に切り替えることができます。ここは当社のインフラ部門がすごく頑張ってくれている部分です。

――候補者には御社で働く魅力をどのように伝えていますか。

田村 社内の仕組みが非常に整っている一方で、ベンチャーの良さもしっかりと残っていると考えています。私は前職の人材エージェント職でアドウェイズが取引先でしたが、当時から「社員の働く環境に対する意識」が備わっている印象があり、入社後もその印象は変わりませんでした。

一方で驚いたのは、意思決定のスピードが非常に速いことです。複数の事業があるにもかかわらず、それぞれの事業の独立性や自由度が高く、経営陣と社員間のコミュニケーションもあるのが理由かと思います。また、さまざまなキャラクターの社員が集まっており、これもアドウェイズの魅力のひとつだと候補者の方々にお伝えしています。

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