
画像はイメージ
送別会は本来、主役を温かく送り出す場だ。しかし、上司の非常識な振る舞いで台無しにされてしまったら、たまったものではない。
千葉県の50代男性(エンジニア/年収1100万円)は、20年以上前に開かれた自身の送別会での出来事を投稿した。ある居酒屋で、同席した社員の一人のグラスが少し欠けており、口を切ってしまったことが発端だった。
「些細なレベルで、騒ぐほどではなく本当に軽傷でした。軽傷以下かもしれません」
と男性は振り返る。ところが、当事者である社員は店員に対し、「グチグチと」文句を言い出した。遠巻きに「面倒なヤツだな」と思っていた男性だが、会計時に事態は最悪の展開を迎える。(文:湊真智人)
「法的にも人としても許されません」
なんと部長が「私に任せてもらおう」と言い出し、あろうことかグラスの件をネタに、飲食代をすべて無料にするよう店に要求したのだ。
この驚きの行動に、当然ながら男性はドン引きした様子。
「『さすがにこれは……』と、数人で部長を窘めましたが一喝されてどうにもなりません。社員を窘めるならまだしも、それに乗じる部長に人しての器の小ささを感じました」
上司なら部下の不手際やトラブルを収めて然るべきだ。にもかかわらず、微細なトラブルを利用してタダ飯を食おうとするとはあまりに浅ましい。「法的にも人としても許されません」と男性が憤るのも無理はない。
「欲を言えば、グチグチいう時点でその社員を諫めるくらいの人間性を持っていてほしいものです」
と、重ねて正論を書いている。
後日、謝罪に行くも「もちろん出禁」
その後の展開については、「話は平行線で終わりました」と書いている。しかし男性たちは後日、ある行動に出た。
「部長抜きで話をして『これはお金はきちんと払いたいよね?』と参加者の意思を確認し、後日お詫びと支払いを済ませました」
すなわち、会の当日は店側が支払いを求めなかったということだろう。だが当然ながら店側の心証は最悪で、「お店はもちろん出入り禁止になりました」と結末を綴った。自身が主役だったのに尻拭いまでする羽目になるとは、とんだ災難だ。
だが不幸中の幸いというべきか、男性は次のように投稿を締めた。
「上司はダメでしたが、他の社員は払いたいと考えてくれた事が救いですね。とんだ送別会でした」
部長の非常識な態度は許しがたいが、まともな倫理観を持つ同僚たちに恵まれたことだけが、せめてもの慰めだったのかもしれない。
※キャリコネニュースでは「『この上司はダメだ』と思った瞬間」をテーマに投稿を募集中です。回答はこちらから https://questant.jp/q/TRBML597
外車ディーラーにジャージ姿、国産ワゴンで行ったら「いらっしゃいませ」もナシ! → 後日、別の車で行ったら衝撃の対応!【実録マンガ】


