職場での受動喫煙で年間8000人が死亡 非喫煙者は怒り心頭「喫煙所から煙漏れる」「一箱3000円にして」
今日、5月31日は世界保健機関(WHO)が定める「世界禁煙デー」。厚生労働省でも、今日から6月6日までの1週間を「禁煙週間」としており、禁煙や受動喫煙防止の普及、啓発に取り組んでいる。
非喫煙者にとっては嬉しい日だが、喫煙者はそう簡単にタバコを手放さない。ツイッターには、「世界禁煙デー な!の!に! なんで朝から受動喫煙しなきゃならないんだよ」「禁煙デー?朝っぱらから受動喫煙しまくってる」といった投稿があがっている。
受動喫煙で吸い込む副流煙の方が主流煙よりも有害物質の含有量が多いことは知られているが、30日に非喫煙者にとっては一大事な研究結果が公表された。厚生労働省の研究班の調査によれば、受動喫煙が原因で年間約1万5000人が死亡しているという。
「自分の寿命を削るだけじゃなくて、未喫煙者の人達までの寿命まで削る気か」
30日付けの産経新聞の記事によれば、2010年の推計では約6800人だったものの、その後に受動喫煙と脳卒中の因果関係が明らかになり、脳卒中による死亡者約8000人が上積みされた。また、研究班は職場での受動喫煙で年間7790人、家庭での受動喫煙で7160人が死亡しているという推計を出したという。
この調査結果を知った人からは、「もう禁止しろよ、これ」「ふざけんな」と厳しい指摘が相次いだ。
「自分の寿命を削るだけじゃなくて、未喫煙者の人達までの寿命まで削る気か」
「喫煙者は殺人者であり犯罪者って事だろう。一箱3000円にする事から始めよう」
公共の場にある喫煙所などで一瞬すれ違うくらいならそこまで気にならないかもしれないが、職場で受動喫煙を余儀なくされている人もいるようだ。
「受動喫煙でイライラ。ほんま臭いわ。職場の喫煙所、煙漏れすぎ」
「今の会社、工場なんだけど休憩所でタバコ吸われるからまじでやだ。今時、分煙してないとか本当に迷惑」
オフィスが分煙でも安心できない? 飲み会で受動喫煙の危機
厚労省は労働安全衛生法の改正に伴い、昨年6月からすべての事業所で「受動喫煙防止対策」を取ることを努力義務としている。帝国データバンクが同月に公表した「従業員の健康管理に対する企業の意識調査」(pdf)では、「全面禁煙」「完全分煙」に79%の企業が取り組んでいるということだが、不十分な企業もまだまだあるようだ。
また、たとえオフィスが分煙されているとしても安心できない。職場の飲み会で同席者にタバコを吸われたという声も相次いでいる。
「会社の飲み会やっと終わった…… 喫煙者多いからタバコ臭い」
「受動喫煙か… 私はしまくりだな…。 今度も飲み会あるし…ほんと、バケツの水を顔面からかけてやりたいわ」
「急な飲み会とか知らんがな!! 行っても飲まんしタバコ煙まみれで ためにならなーい話を聞くだけやんかぁ」
喫煙者からは、「また喫煙者が追いやられる」「何でも煙草のせいにしてんじゃねーよ」という声もあがっているが、一層周囲への配慮が求められるようになりそうだ。
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