「ミクシィ全社総会」六本木ヒルズで開催 社外スタッフ含む700人超が集結、「陰の立役者」に光を当てる心憎い演出も
1年の労をねぎらい、新たな年度に向けて士気を高めるために従業員が顔を揃える「表彰式」。業績好調の会社では、いまどんな取り組みをしているのか。ゲームアプリ「モンスターストライク」が業績を牽引するミクシィグループの全社総会の様子を取材した。
社外の会場を借りて3回目。参加者の要望や振り返りを踏まえ、5月30日に開催した今年の総会は六本木ヒルズ内のグランドハイアット東京を会場とし、ミクシィグループ全8社の契約社員やアルバイト、派遣社員、業務委託メンバーを含む700人超のスタッフが一同に会した。
未開拓分野への挑戦を称える「ベストチャレンジ賞」も
会場の両脇には大きなモニターが2つ掲げられ、表彰台の様子が映し出された。司会はモンストなどを配信するXFLAGスタジオの小川大輔さんと、「XFLAGの中の人」としてYouTubeで人気を集める”りえっくす”さんだ。
表彰式はミクシィの従業員を対象とした新人賞やベストチーム賞、ベストプロダクト賞、MVP賞など11のアワードの他、グループ会社のノハナとDiverseの従業員を表彰する4つのアワードが用意された。
各賞は前年度の表彰者がプレゼンターを務め、森田仁基社長が表彰。王道のアワードだけでなく、普段はあまり光の当たらない「陰の立役者」を表彰するアワードが目を引いた。
ベストサポート賞には企業広報部門の男性スタッフ、ベストマネージャー賞にはカスタマーサポートの管理職が選ばれた。会社を安定運営するには間接部門を含めたすべてのスタッフが大切、という選定者の細やかな眼差しが感じられる。
ベストチャレンジ賞では、ネット配信アニメ番組という会社として未開拓の分野に挑戦したチームを表彰。ベストエンジニア賞では、モンスト成長のために裏方でログ解析を担ったスタッフを讃えた。関連会社のDiverseでは「ベストロンリネス賞」を設け、孤軍奮闘して撤退事業を支えた責任者を壇上に呼んでいる。
社員の平均年齢は32歳、若々しい雰囲気にあふれる
もちろんプランナーやデザイナーといった、会社が重視するクリエイティブを担うスタッフたちにも賞が与えられた。各アワードを紹介する際にモニターに表示する迫力ある動画も、社内のスタッフが制作したものだ。同社コーポレート・コミュニケーション室の根岸久美子さんは、こう語る。
「全社総会のねらいの一つに、普段の業務ではなかなか交流のないプロダクトやメンバーの頑張りを直接知ってもらうことがあります。イベントを通してグループ全社の理解を深め、社員同士のコミュニケーションを図るきっかけを作っていきたいと思います」
午後5時に開始された表彰式は、1時間半ほどで終了。全体的に優秀そうな若いスタッフが目立った。ここ数年で若干上がったとはいえ、社員の平均年齢は32歳。20代が中心となって活躍できる会社の若々しい雰囲気にあふれている。
表彰式の終了後、スタッフたちは別室でグループ会社の事業を紹介する展示を見学した後、ふたたび会場に戻り、午後9時まで懇親会を楽しんだそうだ。