「田舎に興味持たなければよかった。大馬鹿でした」――憧れの地方移住に消耗し3か月で断念したブログが話題に | キャリコネニュース
おかげさまで6周年 メルマガ読者数
65万人以上!

「田舎に興味持たなければよかった。大馬鹿でした」――憧れの地方移住に消耗し3か月で断念したブログが話題に

都会での生活に疲れている人にとって、地方でのゆったりとした生活は魅力的に映るだろう。特に最近は高知在住のプロブロガー、イケダハヤトさんが「まだ東京で消耗してるの?」というフレーズで煽りまくっているのでなおさらだ。

しかし、現実は甘くないようだ。大阪から愛媛に移住した20代の女性が6月17日、自身のブログに「田舎移住失敗!家と家族と金を失う結果になる」という記事を投稿。夢の地方移住生活をわずか3ヶ月で断念した理由を綴り、ネットで話題となっている。

ハウスダストで体調不良、ドブネズミにも悩まされ……

憧れの地方移住は甘くなかった...

憧れの地方移住は甘くなかった…

もともと地方移住に憧れを抱いていたという女性は、今年4月に大阪から愛媛に地方移住した。知人が所有する空き家が、光熱費のみの支払いでOKという好条件だったため、下見もせずに引っ越しを即決定した。

しかし、移住後1週間で、

「愛媛県に来て1週間目です。すでに心が折れてます。大阪帰りてー帰りてー」

と完全にトーンダウン。家は想像以上に古くて修繕が必要だったうえ、ハウスダストで引っ越し早々体調不良に。さらに、ナメクジや羽アリ、ゴキブリなどの虫だけでなく、ドブネズミも屋内に出現。修繕や害獣駆除には想像以上に費用がかかり、気持ちの余裕を失った女性は母親と口論の末、絶縁宣言してしまう。

「結論を言ってしまえば田舎への移住は大失敗でした。私が田舎、もとい空き家を舐めていたからです。大馬鹿でした」
「さっさと見切りつけて引っ越せば良かった。そもそも田舎に興味持たなければ良かった」
「短期的な修行だったらボロ屋敷に住むのは鍛えられますが、長期的に暮らしたいとなったら多額の金と同じ目標を持った家族やシェアメイトの助け合いが必要不可欠です!」

女性はこうコメントし、地方移住生活を3か月で断念。大阪への引っ越しを決めた。

元々、人気ブログだったこともあり、この移住断念ブログがはてな界隈で話題に。

「圧倒的なリサーチ不足。その上適正もないと来てる。全部自分のせい」
「田舎に移住したからというより住居の問題」

など、女性が軽率だったとする声が相次いだ。一方で、「ありふれた成功譚や推奨宣伝の記事よりこのような身も蓋もない失敗談のほうがよほど有益」など、地方移住のよい面が報道される風潮がある中で、自身の体験を書いた女性を支持する声もあった。

「生活費が思った以上にかかる」「仕事が合わなかった」と断念する人も

2014年8月調査の「東京在住者の今後の移住に関する意向調査」によると、東京から移住する予定、または移住を検討したいという人は訳4割。移住したい理由の1位は「出身地であるから」、2位が「スローライフを実現したいから」という結果になっている。

ただ、出身地にUターンするのならまだしも、メディアで発信される「憧れの地方移住」といった情報をうのみにして、安易な考えで地方に移住することは危険かもしれない。

ネットでは、地方移住に失敗した人の体験談が他にもある。子供の誕生を機に東京から実家である山形に家族で移住したという男性は、1年足らずで東京に戻っている。男性は地方移住に失敗した要因として、「生活費が思った以上にかかること」「仕事が合わなかったこと」を挙げている。

地方移住は決して悪いことではないし、記事で紹介したケースのように失敗するとも言い切れない。しかし、生活の拠点を新たに移すとなれば、事前の準備をしっかりと行うことが必要不可欠だろう。

あわせてよみたい:高収入と仕事の楽さ、どっちを選ぶ?

キャリコネであの有名企業の「働きがい」「年収」「残業」の実態を見る

 
 

【PR】注目情報

関連記事

次世代バナー
次世代バナー

アーカイブ