天井5メートルの「新IoTオフィス」に驚愕! コミュニケーションを最重視する「and factory」が社名に込めた思い

2014年9月に渋谷区神宮前で創業されたばかりのand factory(アンドファクトリー)株式会社が、早くも事業拡張を見越した移転を発表した。10月17日にオープンした新オフィスは広さ100坪超。天井高は5メートルで、壁に投影される300インチの巨大プロジェクター画面が度肝を抜く。

目黒区青葉台の緑地に面した高台にあり、1階にもかかわらず大きな窓から明るい眺めが広がる。同社はこの場所で新たな「オフィスのIoT」の実証実験を行っており、手始めにソニーの人感センサー「MESH(メッシュ)」とフィリップスの照明システム「Philips Hue(ヒュー)」をGoogleカレンダーと組み合わせた会議室管理システムを導入している。

スマホを軸に多彩な人材で「専門性の高い事業」を展開

巨大プロジェクターを備えた新しいオフィス(and factory提供)

巨大プロジェクターを備えた新しいオフィス(and factory提供)

代表取締役CEOの小原崇幹(おはら・たかまさ)氏は、1984年生まれの32歳。20歳で起業後、さまざまな仕事を通じて出会った優秀な人材に声をかけながら会社の形をつくり、2014年10月から本格的な事業を稼働したというユニークな経歴を持つ。

今年8月に福岡でオープンした最新型IoT体験型宿泊施設「&AND HOSTEL(アンド・ホステル)」のアイデアも、不動産免許を持った建築士と、アプリを内製できるエンジニアとの出会いから実現した。多彩なスタッフは、偶然集まったのではない。小原氏には「スマートフォン・アイデア・カンパニー」というビジョンがあった。

「初代iPhoneが米国で発売された衝撃(2007年6月)は忘れられないですね。以来10年間、スマートフォンを軸にアプリやメディア、不動産など専門性の高い事業を横断し、新しい価値を創る事業を展開してきました」

and factory代表取締役CEOの小原崇幹氏

and factory代表取締役CEOの小原崇幹氏

間仕切りのない広々としたオフィスには、スタッフがわずか32名。贅沢すぎる空間には、すでに新しいスタッフを待つデスクやチェアも準備されている。会社が採用にあたってスキル以上に重視するのは「カルチャー・フィット」だ。高い専門性以上に、他のスタッフとコミュニケーションを取りながら仕事ができる人を求める。

役割分担が明確な組織では責任がはっきりする一方で、自分の仕事以外に口を出さないことが暗黙の了解になりがちだ。しかし立場によって、意見の優劣が決まるわけではない。and factoryではこれまでも、スタッフ間の会話から新しいものを生んできた。

社内では自発的にアイデアを出し合うことが奨励され、エンジニアからのサービス改善提案も多い。コミュニケーションに対する積極姿勢は、社長が全社員に実施する年2回の査定面談における評価基準にもなっている。社名の「and(アンド)」に込められた思いは深い。

ランチ代は全額支給。すべてのスタッフが「大切なユーザー」

IoT技術を利用し働きやすさを追求(and factory提供)

IoT技術を利用し働きやすさを追求(and factory提供)

スタッフ間のコミュニケーションを活性化するために、and factoryではランチ代をすべて会社が支給している。スタッフが連れ立って社外のレストランに行くこともあれば、ケータリングを注文して社内で食べることもある。

社内にはリラックスルームがあり、部署を横断したスタッフたちが交流できる場もある。仕事を離れれば、バックオフィスのスタッフたちも「大切なユーザー」だ。彼らの感想は、サービス開発者にとって貴重な意見となる。

「& AND HOSTEL」(福岡市)の外観

「& AND HOSTEL」(福岡市)の外観

利用者の率直な声を集める姿勢は「&AND HOSTEL」にも反映されている。開業から2か月が経過したが8割を超える稼働率を誇り、滞在時間の短いショールームにはできない生活に密着したIoT実証実験が可能だ。

and factoryが提供するプラットフォーム「&AND IoT」にはソニーやフィリップスなど12社のデバイスがつながり、改善提案とともに利用状況が各社にフィードバックされている。IoTの利用によって宿泊者の利便性があがり、そのデータはよりよいサービスの改善に反映される。

世界的に注目されるIoTの利活用が、技術先進国の日本でなぜ遅れているのか。その理由について小原氏は「日本のメーカーはデバイスやネットワークインフラには強いが、利用シーンを具体的に設計できていない」と課題をあげつつ、住環境の違いにも言及する。

「例えばアメリカでは、ホームセキュリティサービスによる防犯対策が非常に普及していて、家の中で何か気になることなどがあればスマートフォンから様子を見たり、電気やエアコンをつけたりすることができます。そのしくみの中でIoTが自然と発展しているのですが、同じような需要が日本ではまだ見えていないのです」

スマホアプリの収益を新事業に投資。エンジニアも募集中

間仕切りがないため見通しがよい(and factory提供)

間仕切りがないため見通しがよい(and factory提供)

当面は日本の家庭での展開が難しくても、海外から観光客が集まるホテルなら積極的に利用されるのではないか――。そんな発想から、インバウンドに湧くホテルが実験の場に選ばれた。各メーカーをつなぐプラットフォームに名乗りをあげ、アジアをつなぐハブとして期待される福岡でサービスを立ち上げるところは、まさに「andな会社」にふさわしい。

IoTなど投資的事業を支えるのは、数多くのスマートフォンアプリがあげる収益だ。これまでリリースしたアプリの累計ダウンロード数は数千万。500万ダウンロードを突破した「どこでもミラー(鏡アプリ)」や、サラリーマン向け読み物を提供する「日刊 SPA !」の公式アプリなど、流行のスマホゲームではなく日常的に継続して使ってもらえるアプリが多い。

現在and factoryでは、アプリプロデューサーとiOS / Androidアプリエンジニア、スマホアプリUIデザイナーとサーバサイドエンジニア(LAMP環境)、そしてメディアの編集長候補となるライターを募集している。andな会社にカルチャー・フィットできそうな人材は、応募を検討してみてはどうだろう。

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johan_oo1株式会社グローバルウェイでベンチャー企業を中心にWEB業界を幅広く担当する転職コンサルタント、ヨハン・クラフトは、and factoryの新オフィスを訪ね、「華やかなだけでなく、本当に細かいところまでメンバーに働きやすい環境を作っていると感動しました」と述べています。

「and factoryはコミュニケーションが何よりも重視されている社風ですので、仲間とディスカッションしながら仕事をするスタイルが好きな人にはとても居心地よい環境です。単に言われた通りの仕事をこなすだけではなく、オープンでフラットな組織で積極的にアイデアを出し合って働く環境です。

月に10本ほどのペースでリリースしている様々なアプリは、メンバーのアイデアから生まれているので、大手企業では考えられないぐらい、自分の意見を発言し、自分のアイデアを実現できる環境です。

新しいオフィスは、小原社長の“一番投資すべきフィールドは人材だ”との考えを語っているようです。将来起業したい方や、サービスをゼロから生み出したい方には最適な職場といえるでしょう」

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