「長女で良かったことありますか?」――末っ子のマウンティング気味の質問に、長女たち激怒「ないよ!」
先日ガールズちゃんねるに「長女で良かったこと教えてください!」というトピックが立った。娘が1人いるというトピ主は2人目を検討中だが、「下に兄弟ができると甘え下手な姉御肌になってしまうのかな?」と心配している。
自身は末っ子で、周囲を見ると長女である友人たちをはじめ、姉がやはりそんな感じだという。そのため、
「(姉には)年下のダメンズばかり寄って来ます。やはり長女は損でしょうか?長女で良かったことってありますか?」
と問いかけている。(文:okei)
「いつも、『お姉ちゃんなんだから~』好きで長女じゃないんだけど」
反応は、「ない」「なし」「ないね」と、ムッとした様子の書き込みであふれた。ひとくちに「長女」といっても、損な役回りを押しつけられるのが「一番目の子ども」の長女だと訴える声が多い。
「家族の一番の犠牲者は長女」
「正直、損な役回りかも」
「妹みたいに自由に生きたい。がんじがらめは、イヤ」
「いつも、『お姉ちゃんなんだから~(ガマンしなさい)』好きで長女じゃないんだけど」
などの声は、長子として責任を負わされる重みを感じずにはいられない。
他にも、「要領が悪い自分と比べて要領の良い妹が羨ましかった」「『お姉ちゃんだからしっかり』を刷り込まれ、歴代彼にも旦那にも甘えられない、可愛くない自分がいる。甘えたいけど甘え方がわからない…」などと、成長過程で受けてきた影響を嘆く人が沢山いた。
長女に限らず第一子は、親も初めての子育てで神経質に育てられがちだが、とくに女性は「お母さんの代役」を求められることが多いのではなかろうか。親から「しっかり者」と自慢される子どもを見ると、「いやいや無理してんだよ…」とその心中が察せられるという。
「長女に得させるか損させるかは親次第!」という指摘
一方で、利点として「なんでも新品」「初孫で一番貢ぎが多い」という声も少なからずあった。しかしこれも「成人してから自分の人生を削って両親の面倒をみる」ため、「新品なんて全然割に合わない」とひっくり返される。長女の業の深さが垣間見えた。
そんな思いからか、「トピ主が最初から『長女って損、可哀想』って決めつけてるのがムカつく」という非難も多かった。姉を見下しているように見える末っ子トピ主に対して、
「自分じゃどうにもならない事でハズレくじ引く心境なんて、末っ子育ちのバカ親にはわかるわけないと思う」
と怒りをぶつけていた。確かに、トピ主は悪気はなさそうだが「自分の子が姉のようになるのではと心配です」という主旨の質問をしている。これはお姉さんに対して大変失礼である。
そんな中、建設的だったのは「長女に得させるか損させるかは親次第」という指摘だ。何人かの第一子長女から、「両親に平等に育ててもらった」と誇らしげな声が上がっている。
「『お姉ちゃんなんだから』なんて言われたこと一度もなく、妹もお下がりはなく、いつも同じものを2つ与えられてお揃い。ただ『二人仲良く』と大人になった今でも言われる。両親には本当に感謝してます!」
さらに、親が年上を敬うタイプで、「お姉ちゃんの言うことを聞きなさい」と兄弟たちに言って聞かせ、ボス的な存在になれたと明かす人達も。自分が年長者として敬意を払われているならば、ある程度の我慢はしやすい。逆に「お姉ちゃんだから我慢しろ」は反発と恨みしか生まないだろう。こうした育て方・固定概念が「長女は損」という苦しみを生んでいるのだ。
そもそも「〇〇だから」という決めつけが人を幸せにすることはほとんどない。トピ主は、2人目を望むならばこれらの声を肝に銘じて、できる限り平等に育てるようにしてほしい。