女性が結婚相手に求める条件、「三高」から「三NO」に変化? 「借金」「暴力」「浮気」など「最低限のこと」をしないことが重要
かつて女性が結婚相手の男性に求める条件として「三高(高学歴、高収入、高身長)」があったが、近年では「三平(平均的な年収、平凡な外見、平穏な生活)」などが理想の条件として挙がることが多い。
価値観は時代とともに変わっていくものだが、婚活支援サービスを行うパートナーエージェントは3月9日、独身女性に行った「結婚相手に求める条件」についてのアンケート調査結果を発表。最近は、「暴力をしない」「借金をしない」「浮気をしない」など、「〇〇しない三NO(ノー)男子」が人気なのだという。
「優しい」「暴力をしない」「価値観が合う」が上位
調査は、25~34歳の独身女性を対象に行い、1897人から回答を得た。「あなたが結婚相手に求めることは何ですか」という質問をすると、上位5位には「優しい」(74.3%)、「暴力をしない」(72.3%)、「価値観が合う」(71.1%)、「借金をしない」(68.1%)、「浮気をしない」(64.7%)が挙がっている。
暴力、借金、浮気は、信用問題に直結し、離婚原因にもなりやすい。結婚を考える女性が、男性にこれらの項目がないかをチェックするのは無理もない。6位以降には、「清潔感がある」(63.7%)、「気遣いができる」(63.2%)、「金銭感覚が合う」(62.7%)、「ギャンブルをしない」(60.6%)、「安定した職業」(57.4%)が挙がっている。
いずれも、性格や金銭感覚についての項目が多く、「三高」にあるような収入や容姿に関する条件は見られない。
一体どういうことなのか。ギャンブルや借金、暴力など「〇〇しない」系の回答については、次のような理由が挙がる。
「人生が終わる可能性があるから」(27歳・女性)
「価値観や金銭感覚が合わないと生活していくうえでストレスがたまりそうだから。暴力は嫌だから」(28歳・女性)
「最低限の事なので」(32歳・女性)
また優しい、価値観が合うなど性格に関する項目を選んだ女性からは、「相手を変えたり自分が変わることが難しいから」「お互いに自然体でいられる関係性の方が、長く付き合っていけると思うから」などの理由が挙がっている。
「協力し合って人生を共に歩いていく信頼できるパートナー」を求める
一方で、「愛がすべてではない。やはりお金を稼いでいるひとでなければ幸せにはなれない」(26歳・女性)など、高収入を重視する意見もあった。だが調査結果を見る限り、現在では圧倒的に、収入など「〇〇がある」男性よりも、最低限「〇〇しない」男性を結婚相手の条件に挙げる女性が多いようだ。
男らしさに溢れたタイプと、草食系に近いタイプの2つの男性タイプを比較した質問では、73.3%の女性が「少しくらい荒っぽくてもワイルドで男らしい男性」よりも「男らしさに欠けても暴力は振るわない男性」を好むと回答している点からも、その傾向がうかがえる。
調査を行ったパートナーエージェントは、
「女性が結婚相手に求める男性像は、『外で稼いでくる頼りになるハイスペックな夫』より、『協力し合って人生を共に歩いていく信頼できるパートナー』になっているのかもしれません」
と分析している。
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