「女なんか事務しかできない」と言い放つ会社も! 女性が「PCサポーター」で働く難しさ

「女でPCサポート業って有利なの? 不利なの?」という質問をいただきました。実際に女である私がPCサポート業をやっている中で感じるのは、「この仕事は能力がモノを言うので、性差は基本的に関係ない」ということです。

ただし、「基本的に」というのがポイントで、男性の方が楽だなあと思うことが時々あったりします。今回はそんなお話をしたいと思います。(文:光明隠歌)

「女ならタイトスカートで化粧」でなければいけないのか

(イラスト:光明隠歌)

(イラスト:光明隠歌)

まず「体力」。身体をどれだけ鍛えようにも、さすがに男性のようにはいきません。男性が思うよりは重いものを持ち上げられる私でも、限界はあります。また、持久力という面も不利だと思っています。簡単に言うと、バテやすいのです。

次に「相手の反応」。女性でパソコンが詳しいということを疑う方は、一定数おられます。能力を見る前に性差別が発生してしまうのです。技術屋として就職したくても、

「履歴書は送ってくれてもいいですけど、一切見ませんよ? 女なんか、事務しかできませんし」

と言い放った会社も実在します(複数)。そういう会社にうまく入り込めても性差別が待ってるんじゃないかと思いますので、入社しなくて正解だったと思いますが。

さらに「身支度」。特に客先に出張するサポーターの場合、ホコリまみれの中で腹ばいになって作業する場合も多いのに、「女ならタイトスカートスーツで、化粧をしっかりして出張しろ!」 という会社もありました。

ちなみに現在の私は、お仕事先にもよりますが基本パンツスーツで、すっぴん。なぜか「ナチュラルメイクがうまい」と言われることが多いのが、謎に思っております。

また、妊娠時に休職・退職を余儀なくされるので、「結婚までの腰掛け」「どうせ妊娠したら子育てで辞めるに決まってる」という空気を、どうしても払拭できません。かと言って、仕事の都合で「結婚しない」「子どもを作らない」選択を余儀なくされるキャリアウーマンも哀しいものがあると思っています。本人が本気で望んでいるのならば別ですが…。

夢を砕かない程度に門戸を開いてほしい

逆に女性のほうが有利というのはあるかというと……実はあまり思いつきません。起業する場合に「女性起業家に助成金を!」みたいなものがあったりはするのですが、業務としての優位はないような気がします。

身体が小さく体重が軽い人は、屋根裏や機械と壁の隙間に入り込むのに有利ですが、これは性差ではなく個人差。ちなみに筆者は168センチありますので、関係ありません。

女性のほうが、仕事が丁寧で細やかとも言われるのですが、これも個人差なんじゃないかなと思います。女性でもがさつな人はいますし、男性でも細やかにチェックする人はいます。男性と女性で視点が違うというのはあるかと思いますが、だからといってどちらが優位なのかと言われると悩むところかと思うのです。

私個人としては、「パソコンや電子回路が好きで、人と会話をするのも好きだから、女だけどPCサポート業をやってみたい!」という人の夢を砕かない程度に、門戸を開いてほしいなあと思います。それが、男女平等ではないかと思っています。

現状は、募集要項に明記はないものの、「女に外回りのサポートなんかできるわけがない」と頭っから考えている会社が多いなあと感じています。そして、女性ゆえにどうしても避けられないライフサイクルも、うまくいかせる世の中になるといいなあと思いつつ、仕事をしている女サポーターの一人だったりします。

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察しない男 説明しない女 男に通じる話し方 女に伝わる話し方
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