通勤時間長い人はどうやって体力回復する? 匿名ブログに「会社に泊まるのはよくない」とアドバイス
通勤はサラリーマンとは切っても切れないが、片道で1時間半や2時間をかける通勤を毎日すれば、体力的にも精神的にも疲れるのは当然だ。
ホームズが2014年に発表した「通勤の実態調査」では、平均通勤時間は片道58分と、理想の35分を上回っている。これではヘトヘトになってしまい、仕事のパフォーマンスが落ちてしまう。
「座れても往復3時間はこたえる」
はてな匿名ダイアリーには5月15日、「通勤時間が長い人が体力回復するには」という投稿があった。投稿者は、通勤に往復3時間かけている人物。会社では遅くまで残業しているようで、できれば職場に泊まりたいと思うほどだ。会社に泊まれるのは社員のみと書いていることから、投稿者は派遣社員や業務委託として働いているようだ。投稿者は、
「いっそ会社近くのホテルに泊まってゆっくり寝たほうが良いのではないか 思考が社畜じみている」
「引っ越しはわかる さすがに往復3時間はこたえる(全部座ってても疲れる)」
と嘆いている。
はてなブックマークでは、「会社近くに家を持つのが一番」「近くに住む」など、投稿者が消極的な引っ越しを勧める意見が挙がる。実際にベンチャー企業などでは会社の近くに住む「職住近接」を奨励するところもあるし、企業としても通勤交通費の負担が軽くなるので現実的な提案ではある。
しかし引っ越すとなると、金銭的な負担は避けられず、行動に二の足を踏む気持ちはわかる。結果的には長時間通勤を続けることになるわけだ。中には、「スパロボ新作とか携帯機で出てれば往復3時間はなんとでもなる。最初から座れればだけどな」と、着席できて暇つぶしがあれば耐えられるという人もいるが、満員電車は座れたとしても体力的に消耗するので効果は続くか疑問だ。
通勤が疲れるから会社に泊まるという考えはまずい
ほかには、「通勤時間に応じて手当が出れば精神的に回復する」と書く人がいた。通勤時間も労働時間にとらえ、その分の手当てが支給されれば嬉しい、という考えだろうか。だが体力的な回復に繋がらないだろう。
投稿者が問題提起した「長時間通勤をする人が体力を回復する方法」で、最も効果があるのはやはり通勤時間を短縮することだと思う。「通勤時間減ってからの幸福度の高さがすごい」という体験も寄せられていた。
しかし悲しいことに、労働時間が長く、会社の近くに引っ越せないとなると、「会社に泊まればいい」という考えに至ってしまう人は多い。
「昔はマジでそれ考えてた。病んでる証拠だと思う」
「俺、業務委託でも常駐先の会社で好き放題泊まってましたよ」
長い時間通勤すれば心身ともに消耗するのは無理もない。1度は会社に泊まりたいと思った経験を持つ人はいるはずだ。しかし、「長時間通勤での体力消耗の解決策=会社に泊まる」という考えは、投稿者が書いたようにまさに社畜の考えだ。時差出勤でラッシュを避けたり、テレワークを導入するなど、柔軟な働き方に変わるのが根本的な解決策ではないだろうか。
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