「履歴書に書いた嘘」が意外と大胆 「転職7回のうち2社をなかったことに」「リーダーシップがあります」
履歴書には真実を書くべきとわかっていても、企業からの印象をよくしたいという気持ちから、内容を盛ってしまうことがある。
ガールズちゃんねるには6月12日、「履歴書に書いた嘘」というスレッドが立った。スレ主は現在求職中の人物。大学を中退した後はバイト生活を送っていたが、最近始めた就活の状況は芳しくない。その理由が中退にあると感じ、高校卒業後は体調不良のため進学できず、バイトをしていることにしようと考えている。スレ主は、
「皆さんは履歴書に嘘書いたことありますか? 具体的にどのような嘘書きましたか? 」
と質問した。
「志望動機欄はウソだらけで偽造書類みたいなもの」
スレッドの書き込みを見ると、たくさんの人が履歴書に嘘を書いた経験があることがわかる。中でも、転職回数やブランク期間に関する嘘は多い、
「転職7回 途中の2社はなかった事にした」
「働いてない期間を実際より短く書いたことはある」
また、「期間限定のアルバイトを『短期職員』って言い換えて書いたことならある」など、雇用形態を耳障りの良い言い方に変えた、という人も。物は言いようだ。
志望動機を盛る人も多い。
「志望動機の欄はウソだらけで偽造書類みたいなもんよ」
「学歴や職歴、資格は正直に書いたけど志望動機やアピールポイントは盛った」
志望動機に脚色が入るのは企業側も想定内だろうが、中には、「(部活の)部長をやっていて(任されたので)リーダーシップがあります(中略)全くないどころかむしろリーダーシップが無いのが短所」など、能力を偽る人がいる。しかしリーダーシップは一朝一夕で身につくものではない。入社後にボロが出て苦しいのは本人だ。
業務上で著しい支障が出た際には懲戒解雇されるおそれも
一方、落ちても構わないと思っていた企業に提出する履歴書に「経験・アラスカで熊とサーモン狩り」と嘘を書いたところ、面接に呼ばれたという珍事を書く人も。企業からは「弊社はアクティブな人材を求めてます。○○さんのような実行力のある方と是非一度お話しを伺いたいと思います」と連絡が来たようだ。面接に進めたのはいいが、後から「あれは嘘でした」と言えば印象は最悪だろう。
スレッド内では、スレ主に対し「大学中退ってことより会社側を騙してやるってことのほうがだめでしょ」などと批判する声も出ていた。
履歴書の記載内容に嘘をつくのは罪になるのだろうか。エン・ジャパンが2015年に掲載した記事では、「履歴書に嘘を書いて採用されても、罪には問われない」という。しかし、学歴や資格を偽り、業務上著しい支障が出た際には懲戒解雇や損害賠償を請求される場合があると警鐘を鳴らしている。
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