JR南武線のトヨタ求人広告が「攻めてる」とネットで話題に 狙いは沿線企業エンジニアの一本釣りか | キャリコネニュース
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JR南武線のトヨタ求人広告が「攻めてる」とネットで話題に 狙いは沿線企業エンジニアの一本釣りか

トヨタがJR南武線の各駅に掲示した、エンジニアの中途採用広告が話題になっている。南武線沿線には、大手のIT関連企業やメーカーの事業所が多数存在し、また、駅によって文言が若干変わっていることなどから、「沿線の大手企業のエンジニアを引き抜こうとしているのでは」との声が上がっている。

「えっ!? あの先端メーカーにお勤めなんですか!それならぜひ弊社にきませんか」

向河原駅ホームの掲示広告「あの先端メーカー」とはどこを指すのでしょう

向河原駅ホームの掲示広告「あの先端メーカー」とはどこを指すのでしょう

話題の広告が掲載されているという武蔵小杉駅、向河原駅、矢向駅に行き、確かめてみた。各駅とも、ホームから延びる階段やエスカレーター付近の壁に

「シリコンバレーより、南武線エリアのエンジニアが欲しい」
「あぶい%♯ヒtがとびだてkた;! ※不完全な情報を読み取り、判断する技術のスペシャリストを探しています」

と書かれたパネルやポスターが貼られている。この文言はどの駅にも共通しているが、この他、駅ごとの独自のキャッチコピーもあった。武蔵小杉駅には、「交通事故死を0に近づけるためのコードを書こう」「ネットやスマホの会社のエンジニアと、もっといいクルマをつくりたい」に加え、

「えっ!? あの電気機器メーカーにお勤めなんですか! それならぜひ弊社にきませんか」

というオリジナルのコピーがあった。向河原駅では「電気機器メーカー」が「先端メーカー」に変わっていた他、「最先端のIT企業で働くなら、遠くのシリコンバレーよりお近くのトヨタへ」とのポスターもあった。

武蔵小杉駅・向河原駅はNECの玉川事業場にほど近い。武蔵小杉駅の隣の武蔵中原駅には富士通の本店・川崎工場、終点の川崎駅には東芝の事業所があるなど、南武線沿線には大手企業の事業所や工場が数多く集まっている。ネットでは、広告内の「電気機器メーカー」や「先端メーカー」がこれらの企業を指すのではないかという見方が出ていた。

トヨタ広報「駅ごとにコピーを変えた理由についてはご容赦願います」

キヤノンの事業所などがある矢向駅では、上りと下りで文言が変わっている。上り(川崎方面・2番線)ホームから階段を上がると見えるのが、

「エンジニアのみなさま、おはようございます。朝のクリアな頭で、下記の内容をご確認ください」

で、下り(立川方面・1番線)ホーム階段を登ったところにあるのが

「エンジニアのみなさま、お疲れ様でした。本日帰宅されましたら、自宅でじっくりと下記の内容をご検討ください」

とのキャッチコピーだ。立川方面から矢向駅に通勤してくる人をターゲットにしていることが分かる。

こうした工夫はやはり、沿線企業に勤務するエンジニアの心に響くよう意図したものなのだろうか。キャリコネニュースがトヨタに取材したところ、同社広報担当者は人事部の声として「駅ごとにコピーを変えた理由についてはご容赦願います。南武線沿線の企業からの応募を期待しています」と述べるにとどまった。広告は8月の連休前まで掲示されるという。

※ウェブ媒体やテレビ番組等で記事を引用する際は恐れ入りますが「キャリコネニュース」と出典の明記をお願いします。

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