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20代、仕事への考え方1位は「プライベートを大切に」――「仕事だけの人生は送りたくない」「自分らしさを見失わない働き方」

20代は、過去の常識に囚われず働く世代だ。人材不足が叫ばれる中、若者が仕事に求めるものとは何だろう。

エン・ジャパンは9月29日、20代の「仕事の価値観」について調査結果を発表した。調査方法は同社が運営する『エン転職』でアンケートを行い、20代2287人の回答をまとめた。(文:okei)

24歳男性「仕事漬けでプライベートを寝て過ごすと、働くこと自体が苦痛でしかなくなる

仕事ばかりの人生なんて古い。

仕事ばかりの人生なんて古い。

「仕事に求めること」という質問に対して、1位は「プライベートを大切に働けること」(59%)。その後は「人間関係の良い職場環境で働くこと」(55%)、「自分らしい生活ができること」(40%)と続いた。上位はどれも「働きやすい環境」を重視しているようで、コメントからもそれがうかがえた。

「仕事漬けでプライベートを寝て過ごすと、働くこと自体が苦痛でしかなくなる。自分らしさを見失わないような働き方が大切だと思う」(24歳男性)
「プライベートを充実させることが出来る職場であることで、職場に貢献する気になれるから」(24歳女性)
「仕事だけの人生は送りたくない」(25歳男性)

経験上、人間関係が上手くいかなければ心に余裕が生まれず、仕事も上手くいかなくなるため、「人間関係は一番大切だと思う」(29歳女性)と答えた人もいた。

やはり、会社のために身を粉にして働くべきと考える20代は今やほぼいないだろう。過労や職場いじめで自ら命を絶つ若者の報道が話題になる中、無理をすれば自身が壊れることを、いまの若者たちはよく知っている。

自分の成長のために、業務量や労働時間が増えてもいい?

他方、「仕事でやりがいを感じること」などの質問では、男女の考え方の違いも表れた。トップは全体で「スキルアップや自分の成長を実感すること」(53%)だったが、男女別にみていくと、女性は「自分の提供した仕事に対して顧客が満足すること」(44%)、「尊敬できる上司や先輩と仕事をすること」(34%)が、男性より目立って高い。やはり仕事のやりがいや環境を重視しているようだ。

対して、男性が女性よりもポイントが高いのは「昇給・昇進すること」(36%)だった。「仕事に求めること」でも、男性の方が「より多くのお金をもらうこと」「成果を出すこと」を望む傾向が高い。男性は収入によって能力を査定される面があり、結婚すれば家族を養うというプレッシャーがいまだに大きいからではないだろうか。

また、「自分自身が成長する仕事」への考え方に近い方を訊くと、次のような結果となった。

「業務量や労働時間が増えてもチャレンジしたい」(全体26%、男性34%、女性20%)
「業務量や労働時間に無理がない範囲で取り組みたい」(全体74%、男性66%、女性80%)

圧倒的に「無理はしたくない」人の方が多い。とくに女性はそうした傾向が強いようだ。プライベートや家庭生活との両立を考え、バランスのよい働き方をしたいと考えているのだろう。

無理のない範囲で働きたい人が多い印象だが、別にやる気がないわけではない。スキルアップについては、こんなコメントが印象的だった。

「”生きるように働く”という言葉を知った。人生の半分を占めるからこそ自分がワクワクできるようなやりがいのある仕事につき、生涯をかけその仕事をしたいと思えるようなことをしたい」(27歳女性)

※ウェブ媒体やテレビ番組等で記事を引用する際は恐れ入りますが「キャリコネニュース」と出典の明記をお願いします。

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