巨木を運ぶことは人間のエゴなのか――プラントハンターが「世界一のクリスマスツリー」輸送プロジェクトにかける想い | キャリコネニュース
おかげさまで11周年 メルマガ読者数
65万人以上!

巨木を運ぶことは人間のエゴなのか――プラントハンターが「世界一のクリスマスツリー」輸送プロジェクトにかける想い

元々、西畠さんに庭を頼んでいるという槇原さん

元々、西畠さんに庭を頼んでいるという槇原さん

兵庫県の神戸メリケンパークに世界一大きなクリスマスツリーを立てるプロジェクト、「めざせ!世界一のクリスマスツリーPROJECT~輝け、いのちの樹。~」の記者発表が11月14日六本木コンファレンスセンターで行われた。

会見には、歌手の槇原敬之さん、世界の植物を採集するプラントハンターの西畠清順さんらが登壇した。

プロジェクトでは、震災の鎮魂、また復興・再生の象徴としてツリーを設置する。それに先立ち、西畠さんの手によって、富山県氷見市から全長30メートルの「あすなろの木」が輸送された。12月2日にはオープニングセレモニーが行われ、槇原さんのライブも行われる。

マッキー「クリスマスは宗派を超えて誰かのために何かをする、大事な日」

ガッチリ握手をかわす姿も

ガッチリ握手をかわす姿も

槇原さんは自宅の庭を西畠さんに依頼しており、「お庭の打ち合わせ中にこの(セレモニーでライブをする)話が出てきて、すごくびっくりした」と話す。

「(クリスマスは)宗派を超えて、誰かのために何かをしてあげるすごい大事な日。こういう提案をされて非常に感動しました。絶対成功させたいな、と」

と熱っぽく語った。プロジェクトに当たって、西畠さんは「槇原さんの『僕が一番欲しかったもの』という曲に勇気づけられた」という。

「拾った素敵なものを他の人にあげていたら、周りのみんながハッピーになっていたという素敵な曲。食っていくために植物を売っていたけど、今回は人の役に立ってみたいと思った。この曲に勇気づけられて今日も明日も明後日も、ツリーのところに戻って仕事をします」

ちなみにクリスマスの思い出を聞かれると、西畠さんは「いつも働いてるなあ。クリスマスになったらクリスマスの、正月になったら正月の花を届け……という思い出です」と回答。槇原さんは浪人時代のクリスマスを挙げ、

「実家が電器屋である家庭に冷蔵庫を運んでいたら、小さな子どもがうちの父と母のことをサンタクロースだと思ってえらい喜んでくれて。何かを人にしてもらうのもいいけど、してあげるのもいいもんだなって思いましたね」

と話した。

プロジェクトのために3億円借金「10万枚売れても億単位の赤字」

同プロジェクト予想図

同プロジェクト予想図

西畠さんはこのプロジェクトで、2つの点で「世界一」を目指している。1つ目は「高さ」。巨大なクリスマスツリーで有名なニューヨーク・ロックフェラーセンターだが、今年は23メートルのツリーが立てられる。

「あれより大きなツリーが立ったら面白いなって思いました」

といい、30メートルの「あすなろ」を用意した。

またツリーといえば、もみの木やひのきがよく使われるが、「ひのきより格下とされているあすなろが、これをきっかけに世界一に輝く。アメリカンドリームじゃないですけど、そんな思いもあって選びました」と説明した。

2つ目の世界一は「オーナメントの数」。ツリーには、北陸の雪吊りをイメージした縄が張られ、オーナメントとして来場者らの夢や希望がかかれたカードが吊るされる。この装飾数が5万枚を超えるとギネスに登録される。

「このカードは反射材で出来ていています。最低限の照明に当てると風に揺らめいて、キラキラ光る、自然の力を利用したイルミネーション。あすなろの木も風を利用して花粉を飛ばし、命を繋く。このオーナメントは『命』を象徴する光です」

あすなろの木と西畠さん(そら植物園提供)

あすなろの木と西畠さん(そら植物園提供)

西畠さんは、現在クラウドファンディングサービス「Makuake」で支援者を募集中だ。しかしこのプロジェクトのため、既に3億円の借金をしている。

「クラウドファンディングで儲けようと思っているわけではなくて、10万枚売れても億単位の赤字。でもみんなで世界一を取るための画期的なアイディアだと考えています」

なおプロジェクトが終わったあとのツリーについて「使い道は非公表」としているが、「うっかり言っちゃうと、記念品にしようと思っています」とも語っていた。

「巨大な木を多大な労力をかけて運ぶことで『この木が可哀想』とか『人間のエゴなんじゃ?』とか、そんな意見が自然に出てくると思う。議論になることが僕の願いで、実際人間1人が一生に消費する量は20メートルの木を110本分。木の命をいただいて生きていることも伝えたかった」

※ウェブ媒体やテレビ番組等で記事を引用する際は恐れ入りますが「キャリコネニュース」と出典の明記をお願いします。

キャリコネであの有名企業の「働きがい」「年収」「残業」の実態を見る

 
 

【PR】注目情報

関連記事

次世代バナー
次世代バナー

人気記事ランキング

  1. どんな味?自主回収「ポッキー」を食べてみたら、スパイシーでエスニックな独特の風味だった
  2. 【20代平均月収9万円】低賃金の若手アニメーターを支える"現代のトキワ荘"運営費のクラウドファンディングを開始
  3. 「生まれ変わっても専業主婦がいいですか?」に違和感――専業主婦を「選べた」時代は終わっている
  4. セクハラ告発受け、元電通の岸勇希氏が代表取締役辞任・退社へ 「自分の個人的な問題から、社会を大きくお騒がせした」
  5. 「女性が結婚相手に望む年収400万円」が男女双方で話題に「みんな現実が見えてきたのかな」「日本は貧しくなった」
  6. 新型肺炎、社会人の9割以上が「不安感じる」 会社に求める対策は「リモートワークや自宅待機」「マスク着用の義務付け」
  7. 「職場結婚した女性は退職」という謎ルールは許されるのか 「婚姻の自由の侵害や人事権の濫用に当る可能性も」
  8. 「同僚男性のマタニティハイがウザい」子ども嫌いな独身女性の憂鬱「毎日話を振ってくる」「同じチームなので無視も出来ない」
  9. レジ店員を「コラー!」と怒鳴りつけた赤ちゃん連れの女性に批判相次ぐ
  10. 「通勤中のサラリーマンの目はなぜ死んでいるのか」で議論 「満員電車で生き生きしてたら逆に不自然」という指摘も

アーカイブ