社員旅行「絶対に行きたくない」が65%!それでも社員旅行を実施する意義をまとめてみた
あなたの会社は社員旅行に行きますか? 多くの会社は、社員旅行を実施する目的として「社員同士のコミュニケーションやチームワークの向上」「社員のリフレッシュ」などを掲げています。会社によっては、実績を出した社員へのご褒美としてハワイなどのリゾート地へ連れて行くところもあるようです。
キャリコネニュースが実施した社員旅行に関するアンケートでは、「行きたい」と回答した人がわずか8%だったのに対し、「絶対やだ」と回答した人は半数を超える65%に上りました。
その理由として、「貴重な休みの日にまで上司や社員と過ごしたくない」「風呂場で裸姿を見られるなど、仕事では見せる必要のないプライベートな姿を見られることにストレスを感じる」などの意見が多くありました。
しかし、実際に参加してみたら様々な社員と話ができ、団結心が生まれたと感じている社員もいます。仲良しの友達と行く旅行とは違うということを念頭におき、その上でどう楽しむかを考えることが大切かもしれません。今回は、不評な会社のイベント「社員旅行」を実施する意義についてまとめてみました。
休日出勤したほうがマシ? 社員旅行に強烈な嫌悪感を抱く社員も
社員旅行に行きたくないと考える社員の中には、「どうせ休日が潰れるなら、お金をもらえる休日出勤をする方がまし」とまで答える人もいます。社員旅行がそこまで不評な理由は、その内容にあるのかもしれません。
ある会社では、社員旅行のメイン行事は夜の飲み会で、女性社員がひたすらお酌をすることが当たり前になっているそうです。他にも、若手社員が老若男女どの社員にも分かる内容で出し物をしなければならないなど、社員旅行というより上役への接待旅行となっている会社もあるようです。
仕事とプライベートを分けて考える人が増えるなか、社員旅行の実施率はこの20年で約半数に減少しています。【→詳しく見る】
急成長する企業が終業時間外イベントを重視する理由
一方で、急成長する企業の中には、社員旅行などの終業時間外イベントを重視しているところもあります。
2014年11月に「ガイアの夜明け」(テレビ東京)では、社員旅行や運動会により、社内のコミュニケーションが良くなった企業の様子が放映されました。
社員の9割が中途入社というある会社では、業績は伸びているものの、コミュニケーション不足が大きな課題となっていました。そこで、JTBコーポレートセールスが企画する、社員自身が学び一体感を作ることができる「小学校体験ツアー」に参加しました。
国語の時間で俳句を作ったり、体育の時間に大縄跳びで競い合ったりといった体験型のツアーを通し、はじめは気が進まなかった社員も「やってみたらすごく楽しかった」と充実した表情を見せていました。
異なる部署でも、共通の目的を持ち、それを達成するために行動することは仕事においても同じです。このツアーで感じた一体感は仕事にも活かせているでしょう。【→詳しく見る】
社員旅行は社員同士の「コミュニケーション不足」を解消する
会社の規模が大きくなったり、社内のコミュニケーションツールとしてメールやポータルサイトの利用が増えたりすると、社員同士で直接対話する機会が減ってしまいます。社員旅行は、企業内のコミュニケーション不足を解消するツールとなる可能性があるでしょう。
「メールでは無愛想で怖い人だと思っていたが、実際に話してみたら面白い人だった」なんてことがあるかもしれません。「貴重な休日が削られるから行きたくない」と最初から拒否反応を示すのではなく、「休みを使うからこそ社員旅行で何が得られるか、どう楽しむか」を考えて臨むことが大切です。
また会社も「社員旅行も仕事のうちだから強制参加しろ」というスタンスではいけません。”仕事のうち”だからこそ、みんなが楽しめる有意義な場にしていくことが重要です。会社では見ることのできない、上司や同僚の新たな一面を知ることで、活発なコミュニケーションがうまれるといいですね。
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