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一対一で男女が相性を探る「デーティングサロン」ってどんなところ? 「お金を稼ぐのは男性と思ってる?」と相手に投げかけ

「もっと相手のことを知ってからデートできるイベントってないのかな?」――恋活・婚活イベントに参加して、そう思ったことがある人も少なくはないはず。

毎日さまざまな場所で婚活イベントなどが開催されていますが、1対1の会話時間は大抵短いものです。筆者はどちらかというと一人ひとりと腰を据えて話してからデートしたい。

そんなときに知ったのが「デーティングサロン」。お店が男女をセッティングしてくれるのだそうですが、一体どんな感じなの? 今回は今年9月にオープンした「デーティングサロン ロハス銀座」に行ってきました!(取材・文:市ヶ谷市子)

初対面の相手から「あなたは男性がお金を稼ぐものと思っている」

店内は落ち着いたカフェバーといった感じ

店内は落ち着いたカフェバーといった感じ

店内は、半個室席が多いカフェバーのような感じ。休日だったからか人が多く、ほぼ満席。受付票を記入、身分証明書を提示し、女性1000円、男性5000円を先に支払います。ちなみに料金は時間無制限・ソフトドリンク飲み放題(ケーキ付き!)

店員さんに席に通され、説明を受けます。「デーティングをしてマッチングすれば一緒に退店。しなければ次のお相手をお連れします」と相席屋と似たスタイルのようです。「ご案内できる男性がいらしたらお連れしますね」と待つこと約15分。ある男性がやってきました。普通、自己紹介から入るはずなのですが、

筆者「初めまして」
男性「初めまして。じゃあ始めますか」

と即デーティング開始。というのも、デーティングは「相手をどんな人か推測し、答え合わせをしていく」というもの。推測項目には、「あなたの名前は〇〇です」「あなたの年齢は〇〇歳です」といった通常なら自己紹介で伝えるものから、

「あなたが自分自身の性格で嫌いな点は〇〇です」
「あなたはお金を稼ぐのは〇〇(男性・女性・両方)だと考えています」
「あなたは恐れることなく『ごめんね』と言え、躊躇なく『愛している』と〇〇(いえる・いえない)」

まで、付き合っているカップルでも言いにくいものまで合計20項目について、相手はどんな人なのかを考えてお互い発表していきます。

相手に良く思われると「そんなことないんです……」と苦しくなる

筆者は相手から「あきこさん、29歳、広島出身で、職業は保母さん」だと思われていました(実際は25歳、京都府出身のライターです)。

あきこってサッパリした女性なイメージがあるな、広島出身に思われるってことはちょっと気が強いと思われているのかな?(※個人の感想です)とか、相手にどう思われているかなんて、普段は分からないのですごく新鮮でした。

筆者は相手の第一印象が「クドカンに似てるな」だったので、「カンクロウさん、35歳、宮城出身のメーカー勤務」と思ったのですが、当たっていたのは職業くらいでした。

面白いのが項目を重ねていくにつれ、推測の精度が上がっていくことです。たとえば「物作りが趣味ってことは『家族の中で一番好きな人』は手先が器用な『おじいちゃん』なのかな」とか「言い回しが柔らかいから『自分の嫌いな点』は『言いたいことが言えない』かな」とか。

店員さんが30分ごとに様子を見にきてくれるのですが、盛り上がってしまい1時間ほどデーティングしていました。最後、「私はあなたとデートしたいと思います/思いません。理由は〇〇です」という意志を、男性→女性の順で発表して終わるのですが、ありがたいことに「デートしたい」とのお言葉をもらいました!

でもカンクロウさんはすごく人当たりのいい優しい人。そして彼も、筆者のことをそう思っているんだろうなあというのも分かります。なので「ワガママでサブカルオタクだとバレて愕然とされたくない……」と苦しくなってお断りいたしました。我ながらこじらせてます。

お互い別の人をセッティングしてもらうことなったのですが、「じゃあ楽しんで!」「あなたも!」と清々しい気分で別れました。

トークスキルは必要なし!なのに相手の価値観が分かってしまうデーティング

デーティングには「ディスティニー・セオリー」を使用しています

デーティングには「ディスティニー・セオリー」を使用しています

2人目にデーティングをした相手は、「トモユキさん、24歳、IT系、宮城出身」と推測した人(筆者は大体の人が宮城出身に見えているようです)。年齢が近いこともあってか、お互い遠慮せず当てにかかっていました。

初対面の相手から「あなたは自分自身の八方美人なところが嫌い」「結婚を考えた場合、自由がなくなるのが嫌」と図星を突かれるのは、胸が痛いというより「あっそれ周りにバレてるんですね!」という感じ。開き直って楽に話すことができました。

1回目がのんびりしすぎてしまったので、今回はサクサクと30分程度ですべての回答を終えました。結果、先方から断られてしまったのですが、

「ごめんなさい、デートしたいと思いません。理由はあなたの隣に立ってる自分が想像できない。僕にはもったいないです」

……さっきカンクロウさんに言ったやつだ! お世辞か否かはさておき、デーティングで相手のことを知れば知るほど、自分のダメな点が浮き彫りになってしまってつらくなることも多いにあるようです。

合計2回、2時間ほど滞在していました。残念ながらデートは不成立でしたが、初対面で「性格」「お金の使い方」「結婚観」などを最初に確認できるのがいいですよね。あとは質問票に沿って進行していくのでトークスキルの必要性も感じず、お喋りが苦手でも盛り上がることができました。

あと「相手からどう思われているか」という率直な意見が聞けることが面白いです。

「29歳と25歳だと言われたってことは、多分若く見積もって言ってくれてるから30歳くらいに見られてるのかな」
「職業が保母さん、会計士ってことは真面目そうに見えてるのかな」

とか、自己分析にも役立ちます。この声を参考に婚活プラン練り直そう。

同サロンを運営するファインドザワンの船原新代表は次のように語ります。

「日本ではまだあまりないですが、欧米ではこのようなデーティングサロンが珍しくはありません。導入するにあたり、20の項目は心理学者にオリジナルで作成してもらいました。短時間でお互いの価値観を確認できるものになっていると思います」

利用者の男女比は「少し男性が多いくらい」ですが、ほぼ同じだといいます。スピーディー過ぎる婚活イベントにちょっと飽きてしまったという人は一度行ってみてはいかがでしょうか。

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