飲食業界も人材定着に向け「働き方改革」 串カツ田中、四半期ごとのボーナス支給、年間休日120日を目指す | キャリコネニュース
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飲食業界も人材定着に向け「働き方改革」 串カツ田中、四半期ごとのボーナス支給、年間休日120日を目指す

激務薄給で、休みも十分にとれないというイメージのある飲食業界。厚労省によると、飲食業界の離職率は30%と他の業界より高い。人材不足に悩む企業が多いのも特徴的だ。

こうした中、関東圏を中心に串カツチェーンを経営する串カツ田中は2018年度から、福利厚生の向上と教育体制の確立に取り組む。社員の働きやすさを改善し、人材を長期間定着させるのが狙いだ。店舗社員の休暇日数を3日増やすほか、通常のボーナスに加え、四半期ごとに3万~6万円のボーナスを支給する。

「飲食業界の当たり前を根本から変えることに挑戦したい」

画像は串カツ田中のホームページより

画像は串カツ田中のホームページより

取り組みについて、同社の広報担当者は「挑戦という意味合いが強い」と話す。

「飲食業界は待遇が悪い、休みが少なく休めない、給料も少なそう、というイメージが常識のようについてしまっています。弊社が始めることで、こういった固定観念を変えていきたいんです」

これまで同社には、店舗スタッフにのみ有給休暇とは別に、夏季・冬季休暇に使える2日分の休日が付与されていた。夏と冬に1日ずつ取得しても、どちらかで2日取ってもよかったこの休日を増やし、年間で5日の夏季・冬季休暇を作る。さらに、今まで季節休暇の無かった本社社員にも、年間で3日の休暇が新たに与えられる。

休暇は、2018年度以降2021年度まで毎年3日ずつ増える。「2021年には年間休日が120日になる予定」だという。

ボーナスも増額される。本社社員、店舗スタッフに6月と12月に出ていたボーナスに加え、店舗スタッフのみ四半期ボーナスが新設され、3月、6月、9月、12月に、3万円~6万円が支給される。これまでの半年ごとのボーナスも残るため、6月と12月のボーナスが増額され、さらに3月と9月にも貰えるという充実ぶり。働く社員のモチベーション維持に効果がありそうだ。

「たくさん貰えるのも、何回も貰えるのも嬉しいじゃないですか。貰えない会社より貰える会社のほうがいいかなって単純に思うので、弊社で働く・働き続ける魅力がアップすると考えています」

アルバイトから社員になった人には入社3か月後、6か月後に報奨金

入社直後の研修制度も変更する。

「今までは、新入社員は1~2日の座学のあと、店舗研修を行って、各店舗に本配属されていました。この方法だと社員の成長が配属先店長のスキルに左右されたり、新入社員が孤独感を覚えたりしていました。今年4月からは研修センターでの1か月の研修に変更します」

研修センターは通常の店舗と同じ作りになっている。ここで1か月みっちり研修することで「必要なスキルを効率的に身に付けられ、同期の仲間意識も醸成されると考えています」と言う。

アルバイトから社員になった人に与えられる報奨金は、支払う日を変更する。社員になって半年勤務後に、推薦した社員と共に一定金額の報奨金が支払われていたものを、3か月、半年と、小刻みに分けて支給する。

担当者は、「弊社がこの取り組みに挑戦することで、業界全体に良い影響があれば良いなと思っております」と話していた。

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