ハードオフ店員がジャンク品でX JAPAN「紅」演奏してみた 動画が人気、一部壊れた機材を使用
家電やゲーム機などの中古品を扱っているリサイクルショップ、ハードオフ久留米国分店がYouTubeに投稿した「弾いてみた動画」が話題だ。
動画のタイトルは「ハードオフのジャンク品(一部壊れたもの)を使ってX JAPANの紅を演奏」。その名の通り、使用されているのは一部壊れていたり、年式が古かったりする”ジャンク品”のみ。
「紅」といえばYOSHIKIのツーバスドラムが印象的なメロディックスピードメタルだ。動画は白いシャツを着た男性が電子ドラムを叩く映像から始まる。そこにキーボードとギターが入ってきて、大正琴がボーカルの旋律を奏でる。ボロボロの激安機材だが、演奏者のテクニックのせいか、しっかりとした音楽になっている。
動画自体は昨年4月の投稿だが、2018年に入ってからコメントが相次いでおり、3月2日現在で24万回再生されている。
一部反応しない電子ドラム(1000円)、ESP「風」ベース(3000円)などを使用
ハードオフ久留米国分店はジャンク品でもここまで使えるということを伝えるため、この動画を投稿したようだ。演奏については「記憶を元に弾いてみたのでフレーズはだいぶ違うと思いますが、楽しんでいただけたらと思います」とコメントしている。
同店ブログによると、久留米店から10キロ程度先のゆめモール筑後店(福岡県)にあった楽器のジャンク品を使用したという。
使用機材についても説明されている。この動画は「まずこの小さな古い電ドラ(電子ドラム)を見つけたのが撮ってみようと決めたきっかけ」だという。電子ドラムは中央のパッドとクローズハイハットは全く鳴らないが、他のパッドは全て生きている。またキックペダル用のパーツもあり、当時約1000円で売られていた。
またヘッドに「ESP」と記されているベースだが、「ESP風ですね。もちろんESPでは全くないです」とロゴは手描きであることを明かした。ちなみにESPのベースは本物だと数十万円するが、同ベースは3000円程度で売られていた。
「動作確認済み (紅は演奏できました)」
キーボードは3か所鳴らない場所があるが、「なんとかなるなるっ」とされている。店員は、
「こんな風に使い方によっては全然使えるものがジャンクコーナーには山ほど眠ってます。練習用や遊び用に是非手にとってみてください!」
とプッシュしている。
動画のコメント欄では、「店員さん多才すぎてw」「つい見入ってしまった。そして聞き入ってしまった」という賞賛の声の他、
「ジャンクとか関係ないな」
「ジャンクでも一応は音楽になりますね。演奏者の腕ありきですが笑」
「動作確認済み (紅は演奏できました)」
などという人も多く、動画投稿者の願い通り”ジャンク品”の良さが伝わる動画といえそうだ。