「妊娠の順番を破ってすみません」勤務先の保育園に謝罪した投書が「闇すぎる」と話題 「うちも毎年二人までって決まってる」

おめでたい話を素直に喜べないのは悲しいことです

おめでたい話を素直に喜べないのは悲しいことです

「保育園では、パートの補助職員らと共に、1人の担任が年度を通してクラスに責任を持ちます。担任が年度途中で妊娠・産休に入ると代替要員を確保しなければなりませんが、人材不足や国の定める配置基準の関係上、要員の確保が難しいのが実態です。そのため、職員配置を考える上で『今年はこの人が妊娠の時期だよね』と考慮することはよくあります」

園によっては、妊娠を希望する場合は園長に事前申告するよう求め、クラス編成時に考慮するところもあるそうだ。女性の正規職員が多い、学校や病院でも似たようなことが行われているという。

産休取得後に職員が復帰することを考えると、運営側としては有期職員を雇って穴を埋めるのが最善だろう。しかし、ただでさえ保育士の待遇が良くない中、正規職員より賃金が安く雇用期間も短い有期職員は、募集しても人が集まらないのが現状だ。

「園長のやっていることはパワハラ・マタハラ」

一方で、投書で言われたような「妊娠輪番制」は一般的でなく、職場の運営方針に問題があるとも指摘する。

「謝罪が他の保育士の見せしめにもなっています。保育士が園長に『妊娠したことは変えられないんだし、みんなで力を合わせて頑張りましょうよ』と言える雰囲気ではないんでしょう。職員を尊重していない園運営をしているんだと思います。園長のやっていることはパワハラ、マタハラです」

3月5日の毎日新聞には、男性の投書を読んだ女性から「つらい思いが続くようなら、奥様が現在の職場を辞められることをお勧めしたいです。もっと働きやすい環境の職場を探すのもよいかと思うのです」というアドバイスも寄せられていた。取材に答えた関係者は

「保育士を取り巻く問題には、妊娠出産のしにくさ、有給休暇の取りにくさ、実質的な休憩時間のなさなどもあります。国は、休暇対応の要員を保育園に十分置けるよう、配置基準を改善してほしいと思います」

と話していた。