「空気を読む」ってホントに大事?日本社会に蔓延る「同調圧力」に苦しむ声まとめ | キャリコネニュース
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「空気を読む」ってホントに大事?日本社会に蔓延る「同調圧力」に苦しむ声まとめ

職場や学校などで、少数派の人たちに対して多数派の意見に従うように強制する「同調圧力(ピア・プレッシャー)」。多数派の人々は、脅迫めいた言動で意図的に圧力をかけることもあれば、悪意がなく無意識のうちに少数派を排除していることもある。

「みんながやっているのだから、お前もそうしないと迷惑だ」「空気を読め」「そんなの変」「恥ずかしい」といった具合に、多数派の意見に従うように他人を丸め込んだ経験はないだろうか。こうした同調圧力に苦しめられている人たちの声をまとめてみた。

もう仕事が終わっているのに「他の人が残っているから残業しろ」という非効率な指示

同調圧力……!

同調圧力……!

匿名掲示板「2ちゃんねる」では、「上司『あいつらも残業してるだろ、お前も残業しろ』←これ本当に言われる日がくるとは思わなかった」というタイトルのスレッドが登場。スレ主は仕事が終わっているにも関わらず、5時間残業させられたそうだ。

さらにスレ主以外にも、理不尽に思える経験をした人がいる。同スレッドには、

「2000(20時)前に帰ったら翌日早く帰ったとか小言言われるし 全然早くねーよ残業代も出ねーのにアホか」

「『他の人が頑張ってるんだからやることなくても残ってようよ』とは言われたことある 。で何もせずに残って挙句タクシーで帰って制作費赤字にしてたんだから笑えるわw」

といった声も寄せられた。互いに協力し合うのではなく、無駄に残っているだけというのは生産的ではない。無意味な残業をよしとする風潮はなくなって欲しいものだ。【→詳しく見る

みんなやっているから「週5日・8時間働け」っておかしくない?

「ガールズちゃんねる」には「週5日・1日8時間労働をツライと思うのは甘えですか?」というスレッドが立った。事務職として働くスレ主。残業はあまりないものの、現在の働き方が肉体的にも精神的にもツラいという。この投稿に対して、

「残業ないなら全然甘い方だと思う」
「あま~~い!サービス残業当たり前!!8時、9時になるのは普通」

など、スレ主の考えを「甘い」とする意見が目立ったが、

「辛さは人によって違うよ。甘えじゃない。」

という声もあった。

日本で8時間労働制が導入されたのは、終戦2年目、1947年のこと。日本は時間当たりの労働生産性が世界各国より低い傾向にある。また、近年は少子高齢化が進み、一人当たりの育児・家事・介護等の負担が重くなってきている。

スレ主を批判する人の多くは「自分はもっとやっている」「みんなやっているんだからそれが普通」という考えのもと意見をしているのだろう。しかしそうした同調圧力が労働の効率化や個々人に合った働き方の促進を妨げている側面もあるのではないだろうか。【→詳しく見る

結婚式のご祝儀は「明るいカツアゲ」?”最低3万円”という慣習も同調圧力か

友人や会社の同僚から結婚式に招待された際、皆さんはいくら包むだろうか。ご祝儀の金額は、相場はあっても決まりがない。しかし”安くても3万円”を慣例と考える人が多い。

これについてガールズちゃんねるでは、

「めかしこんで3万持ってこいってさ、もうやってること明るいカツアゲじゃね?と思う」

というコメントも。「明るいカツアゲ」というワードの強烈さから話題になった。格差社会が問題になっているなか、3万円のご祝儀を正直ツラいと感じる人は多いはず。ライターのココロ社さんは、

「世帯年収1500万円の夫婦の結婚式に年収300万円の独身が3万円のご祝儀というシーンは日常的にあるはずで、たしかに明るいカツアゲのようだ。一億総中流が前提だったシステムを同調圧力で維持しているのだろう。」

と指摘。本来、お祝いの気持ちとして渡すべきはずのご祝儀が「義務」になっているのはおかしな話。近年は会費制の結婚式も増えているが、義務的に身の丈に合わないご祝儀を払わなくてはいけない状況は改善されてほしいものだ。【→詳しく見る

日本社会を息苦しくする「同調圧力」気配りは大事だが、「少数派=悪」ではない

「空気を読む」という行為が行き過ぎて、他人への強要につながっていることがある。「みんなそうしている」「これが普通」という意見は、もっともらしいようで根拠になっていない。同調圧力によってお互いの首を絞め合っているというケースもあるだろう。

働き方にしても人間関係、礼儀・マナーに関しても、誰かが「おかしい」と声に出さないと変わっていかないはずだ。理性を持ち、自分の意見を冷静に伝えていくことが大事だろう。

また、自分が誰かに反対意見を言うとき、本当に説明できる根拠があるのかを考えてみることも大切。一人ひとりが少しずつ気を付けることで、生きやすい世の中になっていくのではないだろうか。

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