【朗報】房総のむら、コスプレ撮影の受付を再開 衣装やポーズなどの禁止事項を明記
マナー違反が相次ぎ、個人のコスプレ受付を禁止していた千葉県立房総のむらが、3月23日から受付を再開した。3月中は4月1日から30日までの予約を受付ける。4月1日以降は、申込日から1か月先までの予約が可能だ。
ホームページには22日、受付再開のお知らせとともに、撮影時の禁止事項も掲示された。施設側は、衣装等の事前判断はしないというが、「当日、禁止事項に該当した場合は撮影をお断りする場合もある」と、ルール遵守を求めている。
「館内移動時は上着を羽織る、ウィッグを外すなどの配慮をお願いします」
房総のむらは、千葉県印旛郡栄町にある体験型の博物館。江戸時代後期から明治時代にかけての商家の町並みや、武家屋敷が再現されている。施設の性質上、地元の小中学生らが学習で利用することも多い。
コスプレ利用者の中には、建物の障子や雨戸を占めて長時間占領したり、抜刀禁止エリアで刀を出したり、一般利用者らに迷惑をかける人が見られたという。このため、施設側は今年2月上旬、当面の間のコスプレ利用を禁止していた。
今回ホームページに掲載された禁止事項には、こうしたトラブルを未然に防ぐためのルールが多数並んでいる。園路以外の畑・水田・林など、立ち入り禁止場所へ入る行為はもちろん、文化財に指定されている建物内部や、室内が狭い武家屋敷内部での撮影は禁止だ。
展示物や資料に触ったり、勝手に移動することも禁止だ。「動植物等も大切な展示物です」とも明記された。
衣装やポーズについてもルールが定められた。卑猥な行為を連想させたり、血糊などを利用した装飾、下着が見えたり、素肌の露出が多い衣装(ボディーファンデーションの使用も含む)での撮影は禁止と記載された。館内を移動する際には、「上着を羽織る、ウィッグを外すなどの配慮をお願いします」としている。
1日に予約出来るのは最大20人まで。1グループの上限は10人で、博物館の都合によっては予約できない日もある。施設の好意で撮影が許可されていることを忘れず、ルールやマナーを守って利用したいところだ。