通勤時間が長くても環境次第で我慢できる? 「座席指定の特急に乗る40分はいい読書タイム」「座れるなら1時間でもいい」
通勤時間は、短いほど心身への負担が減る。しかし、職場が都心にあるなら、近くに住むには家賃がかかりすぎる。職住近接は、現実的に厳しいというケースも多い。
2ちゃんねるに5月上旬、「1時間以上かけて電車通勤してる人ってバカなの?」というスレッドが立った。
スレ主は冒頭で、今年4月に通勤総研が実施した調査を紹介。コメントを書いていないのは、言いたいことはタイトルが全てということなのだろう。一都六県在住の新社会人の理想の通勤時間は27.9分だが、現実には49.7分かかっていることや、「通勤時間は効率が悪い」と考える新社会人が6割いると記載していた。
「10年間を田園都市線で通勤したが今考えると病的で時間を捨てていた感がすごい」
新社会人に限らず、本心では「通勤は時間の無駄使い」と思いながら、しぶしぶ満員電車に揺られる人は多い。片道1時間なら、毎日往復2時間を電車で過ごすことになる。労働や食事、睡眠以外の、わずかに残る自由時間から2時間を充てていると考えると、時間の無駄遣い以外の何物でもない。
筆者(編集部S)も新社会人の頃、相鉄線始発駅の海老名駅からJR浜松町駅まで片道1時間15分、2回の乗り換えを経て通勤していた。横浜駅までは座れても、乗り換えるJR線は品川駅までぎゅうぎゅう詰めで、つり革すら掴めない状態。降りるまでわずか20分ほどだが、毎日きつかった。
スレッドにも、通学や通勤で長時間苦しかったというエピソードが寄せられている。
「大学まで片道2時間半掛けて通って車中は寝るか2ちゃん見るかしかしてなかった。マジで時間と労力の無駄だったわ」
「10年間を田園都市線で通勤したが今考えると病的で時間を捨てていた感がすごい」
乗車時間を短縮したら本を読まなくなり「集中力無くなった」という人も
一方、通勤時間は短縮できなくても、環境を変えれば負担が減る、という指摘もあった。
「満員電車は嫌だけど、帰りは座席指定の有料特急で40分くらいだったから、ちょうどいい読書タイムだった」
「出発点で乗ってるからほぼ確実に座って1時間やり過ごせるから楽なもんよ」
「座れるんだったら1時間でもいい。ぎゅうぎゅうで1時間は精神壊れそう」
「独り身ならマジで会社の近くに引っ越した方がいい」という意見も出たが、それも時には仇となる。職場から徒歩3分の場所に住んだことのある人物は、何かと会社から呼び出され、職場の人が押しかけてきて迷惑だったそうで、
「二度と徒歩圏内には住まないでおこうと誓ったわ」
と記していた。また、
「通勤時間が長かった時は小説とか読んでたけど、乗車時間が5分くらいになったら集中して読めないから電車の中でスマホ弄りするようになった。そしたら、自分でも気が付くくらい集中力が無くなったとうか忍耐力が無くなったというか…」
と、かえってデメリットが大きくなったと感じている人もいた。