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日大文理学部がアメフト問題で独自のお知らせ文掲載「真相が明らかになることを待っております」

日本大学アメフト部の悪質タックル問題で、同大は、各学部ホームページに学生と保護者、卒業生向けに、コメントを掲載した。

コメントは、学部ごとに24日、25日、26日の3日間にわたり順次掲載された。多くの学部では、24日に掲載された経済学部商学部の文面を基本にしているが、25日に掲載した文理学部のコメントだけは、他学部と全く違う内容となっている。

多くの学部が基本文型を「コピペ」か

日大本部に掲げられている校章

日大本部に掲げられている校章

お知らせ文の型は、まず冒頭で「本学に関するさまざまな報道を見聞きし、皆さんは心を痛めていることと思います。このような事態となってしまいましたこと、心よりお詫び申し上げます」と謝罪した後、

「私たち教員は、皆さん一人ひとりと真摯に向き合い、皆さんが持っている本来の能力を発揮できるよう授業を行います。私たち職員は、さまざまな場面で、皆さん一人ひとりが抱えている問題を解決できるようサポートします」

と、教職員らが学生のサポートに全力を尽くす約束を述べる。そして文末には、

「私たち教職員は、皆さんが将来に向けて希望を持ち、『自ら学び』、『自ら考え』、『自ら道をひらく』能力を身につけ、誇りを持って社会に飛び立てるよう、皆さんのことを第一に考え、教育に取り組んでまいります」

と、今後の教育の充実を誓って締められている。法学部医学部薬学部など、他学部の多くがこの基本型に沿い、現役学生を主眼にした内容でお知らせを出す中、文理学部だけは、保護者や卒業生、一般の人々向けにも状況を伝えようとする配慮が見られた。

「不安を感じている学生も、心を落ち着けて勉学、課外活動に励んでください」

文理学部のお知らせでは、冒頭で騒動を謝罪した後、

「この件については、大学本部にて学外の弁護士を含めた第三者委員会による調査が行われ、また外部においては、一般社団法人関東学生アメリカンフットボール連盟による調査が行われており、その結果を通して真相が明らかになることを待っております」

と、現在の対応状況を説明。学部の対応としては「心をみださず、目の前の在学生への教育にしっかりとあたることが使命であると確信しております」と、引き続き教育に力を入れることを明記し、

「文理学部にも、学内外よりさまざまな厳しいご意見、ご批判をいただいております。ありがたく重く受けとめておりますが、多くの学生は、それぞれ真剣に学び、学生生活を謳歌しながら、自らを磨いております。同じく教職員も力を入れて日々の教育・研究、学生支援に取り組んでおります。今後も、ひきつづき全教職員あげて学生の教育・支援にあたり、自由で闊達な学園を維持していく所存です」

と、今後の大学運営に対する決意を表明した。最後には

「在学生で不安に感じている学生も、心を落ち着けて勉学に励み、また課外活動に励んでください。保護者、卒業生のみなさまにおかれましては、ともに学生たちの成長と活躍を温かく見守っていただきますよう、何とぞよろしくお願い申し上げます」

と、学生・保護者・卒業生の三者に向けてメッセージを出していた。

芸術学部は「学生の皆さんを必ず守ります」とオリジナルのコメント

日大文理学部は、人文科学、社会科学、数理科学のそれぞれの分野に6学科を持つ総合学部で、東京都世田谷区にある。24日には教職員組合文理学部支部が独自の声明を出していて、今回の騒動について積極的に情報発信をしようとする姿勢があるようだ。キャンパス内にアメフト部の寮があることも、情報発信に力を入れている一因かもしれない。

お知らせ文は他に、芸術学部が基本型の文末を、以下に変えて掲載している。

「皆さんが、『日藝に入学して良かった』、『卒業生として胸を張れる』と思えるよう、皆さんの持てる力をすべて安心して学修に向けられる環境を整えることに努めてまいります」
「日藝は、学生の皆さんを必ず守ります。日藝ブランド力を共に高めていきましょう」

26日にお知らせを掲載したスポーツ科学部危機管理学部は、芸術学部を踏襲し、同様の内容になっている。

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