テレワーク経験者の語るメリット・デメリット「集中して仕事を進められる」「生活リズムが崩れた」
エン・ジャパンは6月半ば、「テレワーク」に関するアンケート結果を発表した。調査は4月25日から5月28日にかけて実施。「エン転職」を利用する8341人から回答を得た。
テレワークという働き方を知っている人は、全体で40%だった。20代は31%、40代以上は49%と年代が高くなるにつれて認知度が上がっている。「これまで働いたことのある会社ではテレワークの制度があったか?」という質問には、17%が「ある」と答えた。
テレワークの制度を使って働いたことがある人はわずか4%。具体的な働き方は、「自宅にいて、会社と連絡を取り合いながら働く」(83%)、「クライアント先・移動中などに、会社のスマートフォンやパソコンを使って働く」(41%)、「サテライトオフィスやレンタルオフィスなど会社以外の場所で働く」(25%)と続いた。
テレワークを行っていた週あたりの時間を聞くと、1位は「週に1~2日」(56%)。2位は「週に5日以上」(23%)だった。
「難しい業務を『短時間でできる』と思われ続け、正当な評価を得られなかった」という声も
テレワーク経験者に「テレワーク」という働き方を選んだ理由を聞くと、最も多かったのは「通勤時間を短くしてプライベートを確保するため」(39%)。「外出が多く、仕事の効率化のため」(33%)、「業務に集中できて生産性が上がるため」(32%)も上位にランクインした。
引き続きテレワークで働きたいと思うか聞くと、「働きたい」が(77%)、「働きたくない」が(11%)と、7割を超える人にテレワーク継続の意思があるとわかった。
働きたい理由の1位は「時間を有効活用できるため」(83%)で、2位は「通勤のストレスがないため」(59%)だった。そのほか、
「出社すると話しかけられたりして、仕事が中断して効率的な仕事が完了できないことが多い。テレワークであれば集中して仕事を進められる」(40才男性)
といったコメントも寄せられた。
「働きたくない」と答えた11%の人にその理由を聞くと、最も多かったのは「仕事とプライベートをハッキリ分けたい」(55%)。2位は「長時間労働などの時間管理への不安」(43%)で、このほか、
「好きな時間に起きて好きな時間に働くような生活になってしまい、生活のリズムがおかしくなってしまった」(25才男性)
「仕事に集中できる反面、確認したいことが電話やメールだと伝わりにくい」(40才男性)
「業務の難しさや時間のかかり具合を上司が把握しておらず、『短時間でできるはずだ』と思い続けられたため、正当な評価を得られなかった」(44才男性)
などの回答があった。