デジタルトランスフォーメーションで競争を共創に。CSV体現者がオプトで目指す未来 | キャリコネニュース
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デジタルトランスフォーメーションで競争を共創に。CSV体現者がオプトで目指す未来

データドリブンなブランド活動の実現に向けて、デジタルトランスフォーメーションの第一人者を目指す鈴木智之。

データドリブンなブランド活動の実現に向けて、デジタルトランスフォーメーションの第一人者を目指す鈴木智之。

ブランドエクイティをマーケティング戦略に組み込んだ活動を行なう、鈴木智之(2016年中途入社)が生み出す数々の事例は、世界的にも先進性が高いと評価を受けています。そんな鈴木が、自身の目標に挑戦するフィールドとして、オプトを選んだ理由を紹介します。【talentbookで読む】

マーケティングが、マーケティングの先を担う新時代がやってくる

近年、注目を集めている「デジタルトランスフォーメーション」というマーケティング用語をご存知ですか。

概念のひとつに、『ブランドをはじめとする企業のあらゆる情報的資源をデジタルに集積し、経営戦略において適切なタイミングで活用する』ことが挙げられています。

これにより、ブランドという無形資産が“見える化”され、商品開発や購買促進活動のみならず、サービス設計、ブランド戦略、さらには経営戦略の立案・実行にいたる、あらゆることに有効活用できるという考えかたです。

このデジタルトランスフォーメーションを駆使したマーケティング活動を行なう鈴木は、入社以来、いくつもの成功事例を生み出し、クライアントのブランド価値最大化への貢献、そして当社の新たな可能性を切り拓いてきました。

「オプトには、自分の目指す世界を実現できるフィールドがある」。

そんな意欲を見せる鈴木の目標は、“販売が無くなる社会”を実現すること。デジタルトランスフォーメーションは、そのための有用な手段だと話します。

鈴木 「“経営の神様”と呼ばれるドラッカーは、『マーケティングのねらいは、販売を不要にすること』と話しています。自然に『売れてしまう状態』をつくるということですね。この考えかたは、今後ますますマーケティングの主流になるでしょう。

その手段であるデジタルトランスフォーメーションを究めることができれば、ドラッカーの言葉に対する自分なりの答えを導き出せる気がしています」

やりたいことが明確にある。そのための手段も理解している。そんな鈴木も、実現するためのフィールド探しには、紆余曲折があったのです。

鈴木 「当時在籍していた広告会社は、マーケティング施策の実行が業務の中心でした。そもそもデジタルトランスフォーメーションを求めて仕事を依頼するクライアントもまれだったんです。

そんなもどかしさから、デジタルマーケティングを主とする企業に転職したのですが、業務内容は前職とさほど変わらない。

であれば、戦略立案に携われるコンサルティング側はどうだろうと再び転職を決意するものの、今度は実行に関与できないことが引っかかりました」

戦略立案はするけれども、実行は他人任せ。それでは、責任の取りかたとして疑問が残る。自分が立てた戦略がどう機能するのか、その結果もしっかり見届けられる会社はないのか――。

そんな鈴木の思いに応えたのが、オプトでした。

事例づくりに専念。社内の理解が生まれ、仲間も現れた

マーケティングイベントで登壇する鈴木(登壇者右)

マーケティングイベントで登壇する鈴木(登壇者右)

この時期のオプトもまた、デジタル専業広告代理店から、マーケティング業をなりわいとする“Innovation Agency”に進化することを企業の命題として掲げていました。

鈴木 「面接では、オプトの強みであるマーケティングデータの分析に、ブランドコミュニケーション戦略を立案できる機能を加えてはどうかと提案しました。社内にあるさまざまな部署のリソースを集めれば実行まで関与できるし、事業にも広がりが出るという考えです」

さらなる飛躍を遂げたいオプト。デジタルトランスフォーメーションに挑戦すべくフィールドを探す鈴木。双方が描く未来への突破口が見えた瞬間です。

こうしてオプトの一員となった鈴木。入社後は、事例づくりに専念したと話します。

鈴木 「デジタルトランスフォーメーションの考えかたが、まだオプトのなかでも共通言語を持てておらず、確かなクライアントニーズも捉えきれていない時期だったので、カタチにしたほうが社内外の理解が進むと考えました。

ちょうどその頃、デジタル領域におけるブランドコミュニケーションを追求する専門部署が立ち上がったばかりでしたので、その流れにのって最初は『ブランド資産を活かす』というテーマでクライアントを回り、当社にできることをお話ししました。

すると、企業から『相談に乗ってほしい』と声がかかるので、出てきた課題を戦略として提案し、仕事につなげることを繰り返しました」

そんな鈴木の活躍ぶりは、徐々に社内で知られ、やがて事業の広げかたのひとつとして認知されるようになりました。業務自体に関心を示す社員が現れはじめたことを機に、鈴木はさらなる一手に出ます。

会社に対し、ブランドエクイティ戦略を推進するチームの組成を提案したのです。

鈴木 「経営陣には、デジタル社会が加速するなか、<分析><実行>といった部分特化型の今の事業展開は今後リスクになる一方、僕が事例を示してきた<戦略立案>を柱としたブランドエクイティの考えかたは、主流になっていくと話しました。

そして、ブランドエクイティ戦略を実行するうえで、<分析><実行>の強みは間違いなく活かせるし、プロモーションや製品開発、サービス設計といった事業戦略、その先の企業戦略にも関わることができるようになる。

最終的にはクライアントに CSVを実現できる能力を備えることも可能になると伝えました」

鈴木のその熱意が、また会社を動かします。こうして、チームの新設が実現。鈴木の入社から、わずか1年後のことでした。

「失敗すらも価値」と言い切る、鈴木の仕事観

プライベートでは、少年サッカーのコーチを務めている鈴木。

プライベートでは、少年サッカーのコーチを務めている鈴木。

新たな事業の開拓、チームの新設。これらの成果を早い段階から残せた理由を、「失敗を恐れない」という自分のマインドに支えられているからと、鈴木は話します。

鈴木 「戦略とは未来を考えることですが、この未来は誰にも予測不可能です。そして、失敗するためには、前提として正解が必要になります。つまり、未来に正解はないはずなんです。

でも、人は『失敗できない』というバイアスがかかりやすい。僕の仕事は、そう考えた瞬間から進まなくなります。この状態は、仕事を全うしていないとも言えるでしょう。

であれば、失敗から学ぶ姿勢が何よりも大事になると思いませんか。なぜ失敗したのかが分かることも価値だし、できないことが何か分かることも価値。

それが、ビジネスの礼儀だと僕は思っていて、どんな結果であれ、受け止めかたの軸さえしっかりあれば、必ず次の仕事に活きると信じています。視点を変えるだけで、仕事の姿勢って変えられるんですよね」

「失敗すらも価値」。鈴木のその考えは、チームメンバーにも向けられています。

鈴木 「マネジメントでは、共感してくれる人を増やすことを大切にしています。

そのため、対話の機会をなるべく多く持つようにしていますが、ここでも『失敗は恐れなくていい。失敗したら、むしろ喜んだほうがいい』と話しています。

メンバーから『自分もそういう思いでやってみたい』って返ってくると嬉しいですね。共感してくれる人の存在、周囲の理解や応援もまた成果につながっていると感じます」

新しい価値観で、オプトに新しい風を吹き込む鈴木。その存在は、社員のチャレンジ意欲をも掻き立てています。

鈴木 「今のオプトはひとりのチャレンジに刺激を受けては、多様な価値観が顕在化するサイクルが続いています。事業を見てもコンテンツ制作やオウンドメディアといった、新しい取り組みが活発です。

それらの根底にあるのは、新しいことを受け止め、認め合おうとする社員一人ひとりの思い。『いいじゃん、やってみようよ』という考えが、オプトにはベースとしてあるんです。これは入社以来、感じているオプトの良さのひとつです」

僕にできるCSV活動で、世の中を幸せにしたい

マーケティングを新たな境地にいざなう、デジタルトランスフォーメーション。これを駆使する鈴木自身はどこに向かっているのでしょう。将来のビジョンを尋ねました。

鈴木 「『競争』が『共創』に変わる社会の実現に関われたらなと考えています……なんて話すと、たいそう大きなことに聞こえてしまいますが、クライアントからの『鈴木に任せてよかった!』の声をたくさん集めたい。

それが自分の価値の在りかただろうし、オプトをはじめ、クライアント、クライアントの顧客、そして世の中を少し幸せにできる、僕なりの CSV活動だと思っています」

そのための手段を模索し続けることもまた、鈴木にとっては仕事の醍醐味のひとつ。一生続けたいと思えるほどの覚悟があるからこそ、社内でも堂々としていられると話します。

鈴木 「『 CSVの実現』という僕の目指すテーマが、オプトにとっても役に立つことだと決まってしまえば、あとはそれに向けて能力を発揮するだけなので、仕事はとてもしやすいですよ。

今、何か課題意識を持っていて、それを成し遂げたい思いを持っている人は、自分の思いと企業の価値が、どこでどのように重なるのかをぜひ考えてみてほしいですね。その答えを深く多く見つけられる人ほど、オプトは居心地の良い会社だと思います。

僕は、今めちゃくちゃ楽しいですから」

顧客にとってのクライアントの価値、クライアントにとってのオプトの価値、オプトにとっての自分の価値。それらを常に考えながら仕事に向かう鈴木の姿勢は、普段忘れがちな、「人は何のために働くのか」という根本的な動機に気づかせてくれます。

「本業を通じて社会貢献すること」と定義されるCSV。鈴木自らがその体現者であり続ける限り、デジタルトランスフォーメーションの先にある世界への入口は開かれ続けることでしょう。

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