課金総額は400万円「ガチャがやめられない」ソシャゲ好き女性を襲う苦しみ「課金した事のなかった自分に戻りたい」
WHOは今年、「ゲーム障害」を疾患として認定した。「日常生活よりもゲームを優先してしまう」、「悪影響があるにもかかわらずゲームをやめられない」などの症状が12か月継続で見られる場合、ゲーム障害と診断されるという。
ゲームが原因で健全な日常生活を送れなくなっている人は少なくない。はてな匿名ダイアリーに12月24日、「FGOに400万課金した女が思うこと」というエントリーを寄せた人もその一人だ。
投稿者は人気スマホゲーム「Fate/Grand Order(FGO)」に、1年半で約400万円課金した。当初は「自分で稼いだお金だから自分の好きに使っていい」と考えていたものの、最近になり、400万というまとまったお金を課金で失ったことを、ひどく後悔しているという。(文:石川祐介)
「これを止めさせないシステムは罪深い」ゲーム設計の改善求める声も
投稿者は現在、ストーリーも進めず、サーヴァント(キャラクター)の育成もせず、ゲームを全く楽しんでいない。にもかかわらず、ガチャだけはやめられない状態だ。
「ただガチャだけを我慢できずに回している私は、何のためにゲームを遊んでいるんでしょう。 ゲームに飽きているのにガチャだけがやめられないんです」
400万を返せとは一切思わないが、「課金なんてした事のなかった頃の自分に戻りたいな、とは思います」と悲痛な胸の内を記した。
コメント欄には、
「あなたと同じくゲーム自体には結構飽きてしまってでも推しの新規カードは欲しくてガチャだけやりたい欲が無くならず困ってます 」
「俺も微課金勢と言い訳しつつ年に数万はFGOのガチャに使ってるから何も言えねぇ」
と、共感する声も散見される。
投稿者の自己責任だと指摘する人も多かったが、「これを止めさせないシステムは罪深い」「中毒者が払った金で食う飯がうまいのか?」と、中毒性の高いゲームを設計する運営を糾弾する人も少なくなかった。投稿の内容から依存症を疑う人も多く、「病院行こう。経済か健康が破綻しない限り、依存は日常になる」「今のあなたに必要なのは、適切な意見と適切な治療です」と勧める声もあった。「課金がやめられない」、「仕事中も隠れてゲームをしてしまう」など心当たりがある場合、まずは医師へ相談することを勧める。