企業は人の“想い”が集まったもの。人材紹介の価値をチーム力で高めていく | キャリコネニュース
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企業は人の“想い”が集まったもの。人材紹介の価値をチーム力で高めていく

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ジェイ エイ シー リクルートメント(以下、JAC)は1975年にロンドンで誕生した人材紹介会社です。今回は東京本社日系製造業ディビジョンのマネージャー蛯原脩太が登場。彼のチームは2018年8月の社内表彰にて、「ベストチーム賞」を獲得しました。彼が抱く、マネジメントへの想いに迫ります。【talentbookで読む】

人事のパートナーとして、企業に寄り添いたい

私は、日系の製造業のなかでも重工・重電メーカーを担当するチームに所属しており、そのなかでもクライアントは東証一部上場の大手企業が中心です。

業界の特色としては、人事担当者が採用のみを担当しているわけではなく、総務関連業務なども並行しながら採用活動をされている場合が多いことが挙げられます。

複数の業務を兼務されており物理的に時間がありませんので、人事の方はすべての部署や求人内容について把握できず苦労されています。

しかし、採用がうまくいかないと現場から「なぜ採用ができないんだ!」と指摘を受けるなど、板挟みになっている方も少なくありません。

また、大手メーカーは新卒採用のカルチャーが根強いのも特徴です。そのため、新卒採用の専任担当者はいても、中途採用の専任担当を置かない会社も多くあります。

ところが、最近は人手不足の背景から優秀な即戦力人材を外部から採用したいというニーズが高まっており、新卒採用を重視していた企業においても、中途採用数が増えているという傾向があります。

そのため、私たちのチームでは人事の方に協力いただきながら、現場と接点を持てるようアプローチしています。こうした取り組みの結果、2018年8月に、社内で月間の業績がもっとも優れたチームに贈られる「ベストチーム賞」を受賞しました。

シェアする文化がチームを強くする

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直近まで、私を除くチームメンバー全員が1年以内に入社をした経験が浅いメンバーで構成されたチームでした。私も2018年4月にマネージャーに昇格したばかりという全国のJACのチームの中では一番「若い」チームかもしれません (笑)。

マネージャーとしての目標は、メンバーみんなに「この仕事楽しいな」と思ってもらえるようなチーム運営をすることです。

入社して日が浅いコンサルタントは、業務を覚えると同時に担当するマーケット、企業理解も深めなければなりませんので、マネージャーに就任してからは、こうした若いメンバーを育成するための新しい取り組みをはじめました。

そのひとつが、毎朝15分の共有ミーティングです。このミーティングでは、転職希望者の方が前日に受けた面接の内容を全員で共有しています。

候補者の方は面接を終えて企業にどのような感想を持ったのか、企業の候補者に対する評価はどうだったかをチームでシェアし、次はどんなアクションをすべきかを私から伝えています。こうした背景には、私がマネージャーになる前、ブラザーをしていた頃の経験があります。

JACでは「ブラザー&シスター制度」と呼ばれる制度があり、新卒・中途の新入社員に教育係として同じチームの先輩社員がアサインされるのですが、中途入社者から「やらないといけないことはわかるけれど、やり方がわからない」という声がとても多かったのです。

自分自身の経験を踏まえて、チームのミーティングでは転職希望者に対してどういう伝え方をするのか、どういう言葉選びをするのかまで、噛み砕いて伝えるよう意識しています。

この取り組みをはじめてから、メンバー同士が自発的に指摘し合ったりアドバイスをするようになりました。また、他のメンバーの仕事、面接の経過の状況を通して実践的に学ぶ事ができます。自分ひとりで抱えるのではなく、チーム全体で取り組んでいる安心感を持ってほしいと思っています。

押し付けではなく、共有するーー私が大切にする信頼のカギ

コンサルタントの仕事は営業として会社から期待されている目標を達成することも大切ですが、目的を間違えると転職希望者の方にこちらの都合を押し付けることになってしまいます。

また、転職活動では、家族の事情や年収などプライベートな事情に踏み込んでお話を伺う必要があります。そのため、転職希望者の方から信頼され、「このコンサルタントには率直に回答するメリットがある」と感じていただけるよう対応しています。

特に意識しているのは、転職活動のロードマップを早いタイミングで提示すること。面接は通常複数回実施されますので、それぞれの面接日程や、内定、回答期限のタイミングをなるべく早くお伝えし、転職活動の全体スケジュールをイメージできるようにしています。

全体感を共有することで、「今はこのような状態なので、ご家族に転職活動の状況を話しておいてください」など、一つひとつのお願いに対する意図やメリットを具体的に伝えることで、納得していただけると感じています。

転職市場の活性化に欠かせない、“チーム”の力

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私のプロのコンサルタントの定義は「自分の意見を持っていて、それをきちんと転職希望者、企業に伝えることができる」ことです。

だからこそ、一つひとつの面接に想い入れを強く持ちすぎるのではなく、コンサルタント自身がフラットな視点を持ちながら「今自分が何をすべきか」を俯瞰して考えることが大切です。

私は新卒から人材業界で仕事を続けていますが、当時は人の大きな意思決定である「仕事」の選択をサポートしたいと思い、この業界を選びました。

企業とは、たくさんの人の想いが集まったものだと思うんです。ひとりの中途入社者をきっかけに会社全体が良い方向に変わることもありますし、組織や世の中に影響を及ぼすきっかけをつくることが出来る人材紹介の仕事にはとてもやりがいを感じますし、世の中に必要な仕事だとも感じています。

また、チームで大手日系企業の管理職ポジションの採用をお手伝いすることにも大きな意義を感じています。

日本の転職市場がもっと活発になるには、こうした大手企業の中途採用マーケットを拡大させる必要がありますから、管理職の採用に強みを持つJACで大手製造業を担当させていただいている私たちのチームの介在価値はすごく大きいと思っています。

また、個人だと支援できる人数に限りがありますが、チームとして実績を積み重ねることで転職できる方の人数も増えますし、人材紹介の価値も高まると思うので、メンバー全員で頑張っていきたいですね。

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