「上司が尊敬できない」社会人の7割 「話を聞いてくれない」「自分の保身しか考えない」
転職エージェントのワークポートは2月5日、上司との関係に関するアンケート調査を発表した。対象は転職希望者とSNS利用者225人。
現在の上司を尊敬できないと答えた人は69.8%と、多くの人が上司を尊敬できないと感じながら仕事をしていることが分かった。上司に対する不満が原因で転職を考えたことがある人も75.3%に上った。
「上司の立場から見て、自分は優秀な部下」約3割 能力に自信がある訳ではない
尊敬できないと思ったエピソードを聞くと、「話を聞いてくれない」(30代・男性・営業)、「自分の保身しか考えない」(40代・男性・コンサルタント)など、自己中心的で思いやりがない
逆に、現在の上司を尊敬できると回答した人に尊敬できると思ったエピソードを聞くと、
「傾聴・共感の姿勢で話を聞き的確で具体的なアドバイスをくれる」(30代・女性・事務)
「守ってあげられるところは全面的に守ると言ってくれた」(40代・男性・営業)
「自分のミスを感情的にならず冷静に注意し成長を促してくれた」(30代・男性・接客販売)
といった意見が挙がった。ワークポートは調査結果を受け、
「尊敬できる上司になるためには、『部下の話を聞いて意思疎通できる力』『感情的にならず冷静に指導できる力』『部下を守るため些細な変化に気づける広い視野』が重要になってくる」
と分析している。
上司を尊敬できないからといって、自分の能力に自信があるというわけでもないようだ。「自分が上司の立場だったら自分は優秀な部下だと思う」と答えた人は34.9%と4割未満。65.1%が「思わない」と回答している。
優秀な部下だと思わない理由は、「目標を達成できていないので」、「上司の言うことに常に従うことはないから」といった、自分の上司に対する態度を理由にしたものに分かれた。優秀な部下だと思う理由も、同様の種類だった。