「仕事をしていない女性との結婚は体裁が悪い?」 28歳女性の相談に反響多数 「彼が働けなくなったときに職歴なしは辛い」という声も
無職の男性はなかなか結婚出来ないものだが、最近は女性もそういった傾向になっているようだ。2月22日のガールズちゃんねるに、「仕事をしていない女性との結婚」をどう思うか問いかけるトピックが立ち、大きな反響を呼んだ。トピ主は半年前、同棲を機に仕事を辞めて遠方から引越してきたという28歳の女性だ。最近彼氏が毎日のように「アルバイトでもいいから働け」と言ってくるのが悩みだという。
家事を疎かにしたくないし、生活費は折半、貯金はある程度あるため、熱心に仕事を探すつもりがなかったトピ主は、彼氏に
「私(トピ主)が働いていないから周りに体裁が悪くて結婚の話を進められない」
とまで言われてしまった。今年中に籍を入れる話は出ているものの、自分が無職のせいで結婚が先延ばしになっていると知り、ショックを受けている。(文:okei)
「子供もいないのにバイトぐらいしたって家のことできますよ」
トピ主が、病気などの理由もなく仕事をしていない女性との結婚は「やはり体裁が悪いと多くの人が考えるものでしょうか?」と問いかけると、コメントは6000近くにも上った。多くは、トピ主へのブーイングだ。
「いや、アルバイトくらいしなよ」「専業になる気満々」
「なんで無職のニートを養わなきゃいけないの」
など、時代の厳しさを反映するような批判の数々。「子供いないうちに貯めるって考えないの?甘えすぎな気がする」「彼が働けなくなったとき貯金も職歴もなしじゃ辛い」など、働かないリスクをグイグイ指摘してくる。「子供もいないのにバイトぐらいしたって家のことできますよ」など、怠け者認定されたトピ主はプチ炎上状態だ。
ちなみに、日本では家事をしている専業主婦はニートに含まれないが、経済協力開発機構(OECD)の調査基準では、専業主婦もニートに定義される。トピ主は未婚なので、残念ながらニート扱いされても仕方ないというところかもしれない。
「僕よりも稼げる人と付き合いたい」という男性もいる
一方で、「体裁のために働けとかいう彼氏うざい」を始め、男性に対する批判も少なくない。
「生活費折半、しかも家事もして文句言われるの? まぁ、仕事はしてた方が諸々いいと思うけどなんか酷い」
など、違和感を訴える人が多数。「こんな人とは価値観が合わないから結婚してもうまく行かない」といった指摘や不満が散見された。
確かにトピ主は働いていないとはいえ、自分の貯金から生活費を半分出しているし、家事は一人でやっている。「体裁が悪い」と他人のせいにすることを含め、「残念な男性」と捉える人は多かった。
ただ、彼の年齢は分からないが、トピ主と同年代とすれば20代後半という若さだ。さほど高収入というわけでもなさそうで、先の見えない今の時代、パートナーが労働意欲ゼロでは不安な気持ちになるのも分かる。「体裁が悪い」というセリフは、男のプライドでその不安を隠すための方便かもしれない。
毒舌で有名な社会学者の古市憲寿さんは、「僕よりも稼げる人と付き合いたい」とテレビ等で公言してはばからない。ヒモ体質と呼ぶ人もいるが、つまりは自分で稼ぐ意欲と能力のある女性の方が魅力的ということだと思う。結婚すれば共働きが当たり前の今、古市氏が変わり者とばかりも言えないだろう。
しかしそういう女性をパートナーに望む男性は、家事・育児をともに担う必要がある。男女とも、数十年前の考え方ではやっていけない時代になったということか。