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サラリーマンしながら「Jリーグを目指す」という選択肢 TOKYO23FC「ジョブ支援システム」が新しい!

TOKYO23フットボールクラブ・ホームページより

TOKYO23フットボールクラブ・ホームページより

多くの子どもが「夢」を抱くサッカー選手だが、その現実は厳しい。高校サッカーやインカレ(全日本大学サッカー選手権)に出場できても、Jリーグのチームに指名されなければ多くの選手が、サッカーを諦めている現状だ。

しかし、夢を諦めずにすむ選択肢もできつつある。2013年に関東サッカーリーグ1部に昇格した「TOKYO23FC」がそのひとつだ。

朝7時から「サッカー練習」、10時からは「フルタイム正社員」

素質も実力もある選手が、Jリーグのチームに入団できないだけで夢を諦めるのは惜しい。しかしプロの選手枠はある程度決まっており、アマチュアのクラブが選手に多額の年俸を払うことはできない現状もある。

それを両立するために編み出されたのが「TOKYO23FC」の「ジョブ支援システム」だ。同チームの西村剛敏社長は、出演した「FOOT☓BRAIN」(テレビ東京系)で、この制度の目的をこう語る。

「選手が働きながらサッカーをする。この環境は絶対に必要だと思ったんです。私もずっとサッカーをやってきて、大学を出たら『サッカー辞めなきゃいけないのかな』ってなるんですよね。でも、サッカーも本気で、仕事も本気でできる環境があったらいいなと。東京という仕事が多くある地域においては、Jリーグを狙うクラブとして、こういうクラブが適しているのではないかと思って始めました」

ジョブ支援システムを利用する選手は、地元東京・江戸川区周辺の企業で正社員として働く。朝7時から9時まではチームの練習やトレーニングに費やし、10時からはフルタイムで働く毎日だ。「両方全力でやっている分、気持ち的に負ける気がしない」と、猪股聖哉選手は自信を見せる。

チームの成績は2013年に4位、14年は2位と優勝まであと一歩だ。現在所属する関東1部で優勝し、さらに各地域リーグの優勝チームが集まる決勝大会で2位以内に入れば、JFLに昇格できる。さらにJFLで成績などの審査要件を満たせば、プロリーグである「J3」に加入することが可能だ。

「岡ちゃん」も営業から日本代表監督に!

元日本代表の都並敏史さんはこうしたチームがある「意義」について、こう話している。

「上手い人が辞めなきゃいけないっていう現状がたくさんあった。周りが就職しろっていう雰囲気で。でも仕事も本気、上(J1)を目指すのも本気じゃないですか。これが大事なことで、そういうチームがたくさん出てきたほうがいいんですよね」

「心技体のバランスをまとめて良い選手になるんだけど、日本のサッカー界では『心』の部分が少し追いつかなかったりしている。仕事で心がしっかりして、技術も体力も伸ばすと意識が変わってくる」

さらに、衰えによって選手を引退しなければならなくなっても、正社員として仕事をしていればその会社に勤め続けることもできるし、そのキャリアを活かして別の仕事に就きやすくもなる。

西村社長は、「選手で入団、社長で引退」というスローガンを掲げているそうだ。選手としても一流を目指し、同時に仕事も「社長になるくらいの気持ちで取り組め」ということらしい。

「選手たちが社長になれば、クラブは起業支援をする。うまくいけば、その会社でTOKYO23FCのスポンサーになってもらって、後進を育てると。引退後も選手がベンチャー経営者になって、日本の社会に貢献するような人材になってくれればいいなと思いますね」

元日本代表監督の岡田武史さんは、かつて古河電気工業サッカー部(ジェフ千葉の前身)に所属していた際に「営業としてもしっかり働いていた」と都並さんが明かす。こうしたチームが増えればサッカー界の裾野が広がるだけでなく、第二の「岡ちゃん」のような人材が現れる可能性もあるかもしれない。

あわせて読みたい:球界でも広がる「セカンドキャリア支援」

 

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