0歳から保育園に預けて働くことにもたくさんの意味がある—働くママの妥協しない選択 | キャリコネニュース
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0歳から保育園に預けて働くことにもたくさんの意味がある—働くママの妥協しない選択

▲前職は洋菓子メーカーで営業だった真島。店舗だけでなくイベント時期には百貨店側のフォローをすることもあった

▲前職は洋菓子メーカーで営業だった真島。店舗だけでなくイベント時期には百貨店側のフォローをすることもあった

働くなかで妊娠~出産を経験し、職場復帰する女性は珍しくなくなりました。しかし、産休と復帰のタイミング、復帰後の仕事量などは家庭や個人によって大きく違います。今回は、産後半年で復帰し、育児と仕事のバランスを、世間の声ではなく、自分の経験や現状から冷静に考えるひとりのママを紹介します。【talentbookで読む】

結婚を機に考えはじめた働き方、実現できる場としてカラダノートに入社

2018年10月に1児の母となった事業企画室の真島美貴。2017年10月にカラダノートに入社した彼女が、新卒で就職したのは洋菓子メーカーでした。

真島 「メーカーで働きたくて、商材は絞らずに見ていました。学生時代から、少人数のグループの方が自分の力を発揮できていたので、大企業よりは、中小規模の企業を選ぼうとは考えていましたね。

入社後は、ルート営業で自社の店舗が入っている全国の百貨店などに行って、事情をヒアリングしたり、提案をさせていただいたり。1人で 50~ 60店舗を担当していました。毎日かっちりとスーツを着る営業でした」

営業として全国を飛び回る生活。そんななか、結婚が決まり、真島は今後の働き方について考えはじめます。

真島 「将来的に子どもを産んだときに、今の営業としての働き方は継続していけるか不安でした。子どもがいたらできないことややれないことばかり頭に浮かんでしまい、そうなったら、やりがいも薄れてしまうと思い、漠然と転職を考えていました」

転職を考えはじめた真島のもとに、あるスカウトメッセージが届きました。それが、カラダノート代表取締役の佐藤竜也からのメッセージ。

そこではじめてカラダノートを知り、実際に話を聞いたところ、当時彼女が持っていた働き方についてのビジョンや悩みを解決できる環境であることが判明し、一気に興味を持ち始めたのです。

真島 「ただ、今まで非 ITで、アナログな世界にいたので、IT企業でやっていけるのかという不安はありました。ですが、面接を進めていくなかで、実際の仕事のイメージを持ってもらうためにタスクをいただいたんです。

『子育て中のママ向けに、あったら便利だと思うサービスを考える』というテーマで1週間くらい考えたのですが、その作業が私としてはすごく楽しくて。最終的には、ITの知識は入社したら自然につくものだからと背中を押していただいて、入社を決めました」

激しいつわりに襲われ、一時休職状態。産後半年で仕事復帰

▲働きたい思いが強く、産後すぐに保活をするなど、復職への意欲は高かった

▲働きたい思いが強く、産後すぐに保活をするなど、復職への意欲は高かった

営業として入社した真島は、当社と継続的に取引がある協賛先の担当となりました。協賛先が、お客様からいかに魅力に感じてもらえるかをともに考え、LPやメルマガなどの施策を話し合いながら決めていきました。

真島 「話し合いベースでどんどん成果につながる解決策を提示させていただきました。たとえば先方がアンケートを取りたいのであれば、その内容も一緒に考えて、カラダノートからメールを配信するというふうに、お互いの課題を解決していく営業でした。

社風なども、入社前に描いていたイメージとのギャップはなかったですし、ITの知識がない私に、エンジニアさんがよく使う専門用語に絞って教えてくれたりもしたので、特に問題なく過ごせました」

順調に仕事を覚え、活躍していた彼女の妊娠がわかったのが入社から4カ月ほどたったころ。産休期間に入るまでは、きっちり働こうと考えていた矢先、激しいつわりに見舞われてしまったのです。

真島 「妊娠したのが 2月下旬で、3月末から激しいつわりに襲われまして、そこから 1度も会社に来られなくなってしまいました。吐きづわりで、何も食べられず体重もかなり落ちました。妊娠 8ヶ月くらいまで長くつわりがあって、妊娠糖尿病にもなって入院したりとか、散々でしたね」

休職状態から、落ち着いて元気になってきたころにはすでに産休期間。そのまま出産を迎えた真島でしたが、産後半年ほどの2019年4月に復帰しました。

真島 「私が休んでいる間にかなり社員も増えましたし、組織も変わりました。私は何も把握していない状態だったので、やっていけるのか不安もありました。

育休中は、子どもとずっと2人で過ごしていて、予定がないときはずっと家にいるか、近くのスーパーに行くくらいしかできないですし、外に出たとしても子どもから離れることはほぼない。それが1年続くのは結構きついかもしれないなと感じていました。実際に今働きはじめて、生活にメリハリは出たなと思っています」

しかし、子どもを生後半年で保育園に入れることに関して、彼女のなかに葛藤がなかったわけではありませんでした。

たくさんのママやパパとしての先輩が、仕事・育児の両面からサポート

▲子どもが産まれてからは、事業やターゲットへの理解が深まり、仕事のアイデアもたくさん浮かぶようになった

▲子どもが産まれてからは、事業やターゲットへの理解が深まり、仕事のアイデアもたくさん浮かぶようになった

周りのママ友たちの大半が、保育園は来年の4月からと聞いたり、預けた子どもが風邪を引いて仕事を早退しなければならないときなど、無理して働く意味があるのかと考えることも。そういったときに真島は、保育園に預けるということのポジティブな面に目を向けています。

真島 「正直にいえば、働いているあいだは私にとっての自由な時間というか。トイレだって好きな時間に行けますし。それと実際に、子どもは保育園の先生が大好きですし、栄養満点の離乳食が食べられたり、周りの大きい子を真似していろいろなことができるようになったりしています。そういう、保育園の良い影響を感じると、働いていてよかったなと思えます」

真島は復帰後、以前の部署ではなく、事業企画室に配属になりました。彼女のそれまでのスキルを生かせる場所であり、社内でも人員が必要だった新しい部署でもあります。2019年現在、時短で働くなかで、以前とは仕事に向かう心持ちが変わっていました。

真島 「妊娠前は正直、いつまででも残れたので、そんなにせかせかやらなくてもよかったんですが、復帰してからはタイムリミットのなかでどうタスクをこなすかを常に考えるようになりました。

平日の帰宅後は自分たちのご飯と子どもの離乳食をつくったり、お風呂に入れたり、寝かしつけしたりと、帰ってから数時間はほとんど座らない状態で動いていて、気付いたら寝る時間です。

あとは子どもが風邪を引いて急に休みになってしまうときは、家で子どもの側でですが、常にパソコンを開いています。動きの速い会社でもありますし、2人しかいない部署なので、1人抜けると動きが遅くならないかと不安にはなることはありますね」

はじめての子育てと仕事の両立に奮闘する真島。当社の強みは、同じように大変な思いをしたママやパパが数多く在籍していることです。

真島 「ママとしての先輩が多いので、子どもが病気になったときも、『こういう症状だからたぶんこれだね』とか『こういうときはだいたいこうなるから大丈夫』と経験から教えてもらえるところはありがたいなと思っています。急に休んでしまったときも、『気にしないでいいよ』と言ってくれるなど、仕事面でもすごく助けられています」

こうしたサポートは、仕事も育児も妥協したくないという真島を支えています。

バランスの取りかたを試行錯誤しながら、将来子どもにも誇れる仕事がしたい

▲自分がイキイキ働く姿を見せることで、子どもにも働くことの楽しさを伝えたいと話す

▲自分がイキイキ働く姿を見せることで、子どもにも働くことの楽しさを伝えたいと話す

また、復帰して事業企画室に配属されてから、仕事の幅の広がりも感じており、今後は室長の松枝愛子とともに、よりその幅を広げていく方針です。

真島 「事業企画になって、やれることが増えたなと思っています。今までは特定の協賛先とのやり取りが中心の部署で、協賛先と膝を突き合わせて一歩ずつ前進してくことはとてもやりがいを感じていました。

今は新規の協賛先候補へのアプローチ方法を考えたり、既存の協賛先にも新しい施策を提案したりする部署なので、未来に向かった可能性を感じられています。ですが正直なところ、今は抱えているタスクでいっぱいいっぱいで、もっとこうしたい、というアイデアや企画がずらっと順番待ちしている状態です。なので今後はそこに時間を割きたいですね。

たとえば、ベビー用品の口コミサイトって実はまだなくて、それは当事者のママである私や松枝からしても、あったら便利だなと思っています。事業企画としては、そこに需要があるのかという調査・分析からできるので、そういう企画も進めたいねと話をしているところです」

独身時代から「育児も仕事も妥協したくない」という思いを抱えながら過ごしてきたからこそ、今の生活を楽しみながら乗り越えている真島。今後ありたい姿は、自分の原体験から生まれてきたものでした。

真島 「私も、母が働く姿を見て『ずっと働いていたい』と思ったので、子どもも同じように思ってくれたらいいなと思っています。育児と仕事、バランスを取るのは難しいなと感じていますが、どちらも疎かにはしたくないですし、将来子どもが、私が何の仕事をしているかわかるようになったときに、『すごいことをやってるんだな』と思ってくれるような仕事をしていたいです」

育児と仕事との両立はまだはじまったばかり。これからの真島の活躍は、カラダノートにも、子どもにも大きく影響を与えていくことでしょう。

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