「短時間で成果をあげる→プライベートが充実→新たな付加価値の創造」 御堂筋税理士法人が推し進める‟好循環な働き方“ | キャリコネニュース
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「短時間で成果をあげる→プライベートが充実→新たな付加価値の創造」 御堂筋税理士法人が推し進める‟好循環な働き方“

➀アイキャッチ

2019年1月、御堂筋税理士法人が「ホワイト企業認定」を取得した(ホワイト財団/一般財団法人日本次世代企業普及機構 主催)。

「真の働き方改革」とは、社員の時間当たり生産性を高め、短い時間で効果的に成果を上げ、ライフを充実させることで様々なインプットの引き出しを持ち寄って新たな付加価値へとつなげることである。

こうした考えをもとに、自社のホワイト化に取り組んだ同社。今回は、ホワイト企業認定に至った具体的な取り組み内容について、お話を聞いた。

高い付加価値を生み出す、独自の働き方「15%ルール」とは

――ホワイト企業認定の取得に至った具体的な取り組み内容を教えてください。

弊社の「15%ルール」です。これは、就業時間の15%をトレーニングに充てるというものです。インプットおよび練習の時間をしっかりと取り、クライアントへのアウトプットの質を高め、高い付加価値を生み出すために行っています。

「若手社員の自己肯定感が育まれる」など思わぬ効果も

全員参加の経営会議では、年次を問わず、自由闊達に意見を交わすことができます。

全員参加の経営会議では、年次を問わず、自由闊達に意見を交わすことができます。

――こうした取り組みを行ったことで、実際にどのような影響があったのでしょうか。

クライアントへの成果といえば、やはりアウトプットのクオリティが高まりました。ここまではある程度想定していた成果だったのですが、思いがけなかったのは、メンバーの自己肯定感が高まったという側面です。短時間の研修であれば必然的にスキルや情報のインプットに終始してしまいます。

しかし、月に24時間あれば、じっくりと行動の振り返りができ、こうした振り返りを丁寧に行うことで、例えば日常業務の中での小さな成功事例に関しても、「なぜ上手くいったのか」を具体的に振り返ることができます。こうして原因と結果の法則を理解することで、特に若手メンバーの自己肯定感が高まりました。

人間、自己肯定感や小さな成功体験を積み重ねると、「より成長したい」という内なるモチベーションが湧いてくるものです。こうして、メンバーのやる気が高まり、新たなチャレンジが楽しいという声が聞かれるようになったことは、大変大きな成果だったと考えています。

15%ルールがきっかけで、自己成長への意識が高まったといえるでしょう。今では、メンバーが自主的に小勉強会を開催したり、ロープレの自主練をしたりと、「自律的な学び」や、チームやメンバーでの「相互成長を促す」といった風土が作られつつあり、導入による効果は現在も止むことなく進化し続けています。

――これまでの取り組みのなかで、苦労した部分もあったのでしょうか。

やはり実施当初は、研修をすることの重要性が理解されず、「研修をするよりも業務をしたい」という声がメンバーから多くあがりました。

広い視野でサービス提供を行い、お客様から選ばれる組織へ

コーチングをベースにしたコミュニケーションを基本としたボトムアップの組織。心理的安全性の高い職場だからこそ、人が育ちます。

コーチングをベースにしたコミュニケーションを基本としたボトムアップの組織。心理的安全性の高い職場だからこそ、人が育ちます。

――今後の課題と感じている部分や、目標を教えてください。

今後は、研修の時間を増やすというよりも、内容をより進化させていきたいと考えています。具体的には、人間学的分野を学ぶ時間を増やして、メンバーの心を育成し、視野を広くもてるようになってほしい。

現在弊社はCSV経営を進めていますが、社会貢献についてもこの15%の時間を活用し、より多くのメンバーを巻き込みながら取り組んでいきたいと考えています。そうすることにより、広い視野でサービス提供が進み、お客様からもっと選ばれる組織になり、さらに生産性向上は向上し、メンバーの物心両面の幸福につながる。そう信じています。

※本記事は、認定当時(2019年1月)のインタビューをもとに作成しています
 ホワイト財団のインタビューページ

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