子育て・介護世代の声を‟社内制度”に反映させる「i-work」 フォーバルが推進する、自主的な働き方改革 | キャリコネニュース
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子育て・介護世代の声を‟社内制度”に反映させる「i-work」 フォーバルが推進する、自主的な働き方改革

フォーバルアイキャッチ

2019年7月、株式会社フォーバルが「ホワイト企業認定」を取得した(ホワイト財団/一般財団法人日本次世代企業普及機構 主催)。

中小企業への情報通信や経営にかかわるコンサルティングを主な業務としている同社。自らが「ホワイト化」を実践し、中小企業への手本となる必要があると考えた。

「中小企業を支援する会社として、永続的に経営を続けられる企業を1社でも多く増やし、クライアントへのさらなる利益貢献を行いたい」という思いを体現すべく、社内のホワイト化に取り組んだ。今回はその具体的な内容についてお話を聞いた。

フォーバルが推進する働き方改革「i-work」とは?

――ホワイト企業認定の取得に至った具体的な取り組み内容を教えてください。

■フォーバルの働き方改革「i-Work」について

フォーバルでは「働き方改革」を「i-Work」と呼び、取り組みを続けています。

「i」には社員の主体性(私)の「i」、IT(情報技術)の「i」、家族主義(愛)の「i」という意味が込められています。子育て・介護世代の社員が自主的に集まり、働き方についての改善点や要望を取りまとめて提案をするプロジェクトや、会社全体で「テレワーク・デイズ」に参画し、子育てや介護との両立、「ワークライフバランス」の向上を目指し、個別の事情に配慮した柔軟な働き方についての検証も行いながら改善を続けてきました。

「フリーオフィス」として勤務地以外の、社内の別事務所の活用も推奨しています。また情報通信技術を活用する「モバイルワーク」を採用することで、自宅やサテライトオフィスなど、働く場所の選択肢が広がりました。朝礼やミーティングにはWEBや専用アプリを活用して参加することが可能で、出社勤務との差を感じることがあまりありません。

■「ブルーレポート」の制作を通じて働き方改革の現状や課題を検証

フォーバルでは中小企業経営者の実態を調査・分析した「ブルーレポート」を発行しました。中小企業が直面する様々な経営課題に注目し、それを景気動向や社会課題、将来予測などとともに検証し、中小企業が今取り組むべきことをまとめたものです。

その中では、働き方改革についても多く取り上げ、企業の取り組み状況や課題についてまとめています。企業の労働時間管理や時間外労働に関する現状、働き方改革関連法に係る認知や導入への課題など、多角的に検証を行っています。中小企業支援策を拡大し、元気な中小企業を増やすことで日本を元気にしたい、そんな思いから制作しています。

画像:中小企業経営者の実態を調査・分析し、まとめた「ブルーレポート」

画像:中小企業経営者の実態を調査・分析し、まとめた「ブルーレポート」

社員の声から生まれた「時間単位有休制度」導入へ

――こうした取り組みを行ったことで、実際にどのような影響があったのでしょうか。

■「i-Work」の取り組み効果について

フォーバルでは子育て・介護世代の社員が多く従事しています。女性社員のみならず、男性社員にも保育園の送り迎えをしているケースが多く見受けられます。

「i-Work」に取り組むことにより、家事や家族への支援を大事にし、仕事もきちんと行う「ワークライフバランス」の充実が図れているように感じます。また、通勤における身体的負担やトラブルへのリスク回避にもつながっています。

その他、働き方について改善提案をするプロジェクトからの提案により、実際に時間単位有休制度が採用され、今では多くの社員がこの制度を活用しています。

■「ブルーレポート」がきっかけで社内の意識がより高まった

「ブルーレポート」の制作を始めたことで、働き方改革の重要性について顧客にお伝えするのみならず、社員自身が理解を深めることができ、社内での意識がこれまで以上に高まりました。自分たちの働き方を考えるきっかけにもなっています。

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多様な人材が活躍できる‟環境づくり”を目指して

――これまでの取り組みのなかで、苦労した部分もあったのでしょうか。

フォーバルでは、働き方改革「i-Work」を進める中で、「モバイルワーク」を大いに活用しています。自社での実施内容について効果測定を都度行い、今後クライアント先でも導入できるように、問題点の洗い出しと改善に努めました。

社内でのルールはありましたが、実際に活用すると当初は問題も多く、不便な面もありました。会議を繰り返し在宅勤務でも出社勤務と変わりなく業務が行えるよう、適切なアプリを探したり、それを社内で活用できるよう環境整備をしたりしました。

フォーバルが掲げる「新しいあたりまえ」について、ミーティングしている様子(本社エントランスにて)

フォーバルが掲げる「新しいあたりまえ」について、ミーティングしている様子(本社エントランスにて)

――今後の課題と感じている部分や、目標を教えてください。

ダイバーシティ・インクルージョンについては、幅広い人材が活躍できるような働きやすい環境づくりや、それに向けた研修などが不足していると考えています。また、働き方については、個人にあった取り組みをさらに発展させるために、今後も研究を引き続き行っていきます。

※本記事は、認定当時のインタビューをもとに作成しています
 ホワイト財団のインタビューページ

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